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地理(ちり)は、日本の高等学校における科目の一つ。本項では、高等学校科目としての地理及び、小学校・中学校で学習する地理について解説する。 小学校では地理的分野としてまとまった学習をすることはないが、社会の学習においての地理的な内容の学習は、3年生で簡単な地形図の読図(地図記号の理解と活用など地図に親しむ活動を行う)、高学年では地図の見方(経線・緯線・赤道など)・東アジアのようす・地域と気候による住まい、また、6年生では、食糧問題や貿易問題(アメリカとの貿易摩擦など)なども取り上げられる。また、主な国名も学習する[1]。 かつては3年生で地元市町村の地理を、4年生で地元都道府県の地理を学習していた。多くの小学校では、教科書とは別に、自治体や教育委員会が制作した地域副読本を使って学習を行っていた。5年生では日本の農林水産業・工業・商業を中心とした産業について、6年生では総合的な地理の概論を学習していた[2]。 1945年(昭和20年)、連合国軍最高司令官総司令部の指令により、国民学校における地理の授業禁止と教科書の回収が行われた時期がある[3]。 中学校では1年間を通じて地理を学習するが、ほとんどの学校は歴史と並行して1・2年生で履修する。現在では1年生でまとめて学習する学校が増えている。現在の学習指導要領では、日本の地域や世界の地域をすべて網羅的に学習する従来の方式は改められて、テーマ別にさまざまな国や地域を比較するというスタイルでの勉強に変わった。地誌的学習はいくつかの地域を選んで学習することになっている。また、地理的な思考力や地図の読解力などの養成に重点が置かれるようになった[1]。やや高度な地形図の読図や、高校・大学で学ぶような環境問題や都市問題なども軽く触れられる。 かつては教科「社会」の科目の一つとして「地理」が存在した[2]が、現在は教科「地理歴史」の科目である。 2022年以降の入学者に適用される、平成30年告示の学習指導要領からは、地理総合が歴史総合と共に必修となり、深く掘り下げた地理探究が選択科目である。
「地理」で学ぶ範囲
小学校
中学校「地理的分野」
高等学校「地理」
現行指導要領
地理総合
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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