地球の秘密
Secrets of The Earth
漫画
作者坪田愛華
出版社斐川町教育委員会
その他の出版社
地球環境平和財団[注 1]
出版文化社
発行日1992年
巻数全1巻
話数全6話
OVA
監督吉崎輝喜
脚本吉崎輝喜
キャラクターデザイン駒井敏行
音楽斎藤忠光
製作地球環境平和財団
発売日1996年3月20日[2]
収録時間50分(各巻25分)[3]
話数全2巻[3]
その他16ミリフィルムあり[3]
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画
『地球の秘密』(ちきゅうのひみつ)は、島根県簸川郡斐川町(後の出雲市)の12歳の少女・坪田愛華による漫画[注 2]。英題は『Secrets of The Earth[注 3]』。環境問題をテーマとし、地球の自然の構造、公害などによる自然破壊、人々が自然を守るために行うべき環境運動などを取り上げた作品である[9]。作者が満12歳で死去した後、作者の両親や斐川町により増刷され、新聞報道などで全国的な話題を呼んだ[10]。さらに日本国外に紹介され[11]、国際連合環境計画のグローバル500賞
(英語版)を、子供として初めて受賞した[9]。小学校の学習課題で作られた漫画だが、2004年(平成16年)に出版文化社より市販されている[4]。日本国外でも英語版を始めとして11か国語に翻訳され、世界中の子供たちに読まれている[9]。全6章で構成される。
1. 地球の歴史を探れ!!
主人公である小学生の少年少女・英一と留美が、図書館で見つけた本『地球の秘密』を読み始める。本の中から地球の精・アースが現れて地球の勉強に誘い、46億年に渡る地球の歴史、生物の誕生から現代にいたるまでの歴史を語る[6]。
2. 自然界のバランスを知ろう!!
さらなる地球の勉強として、地上の土が生命を支える様子、植物の光合成、食物連鎖、地球上の大気の循環などが語られる[12]。
3. 現在の地球を探れ!!
これまで述べられた地球の仕組みに、現在起こっている問題として、環境汚染、オゾン層の破壊、森林伐採などが語られる。英一と留美は、それは決して国外の話ではなく、小学生である自分たちの生活もそれらの原因となり得ること、さらに日本にも酸性雨が降っており、環境破壊は自分たちにも関係があることを知る[13]。
4. みんなで地球を守ろう!!
英一と留美は地球の環境問題を知り、地球を守る方法を学び始める。地球を守る人々として、各種環境保護団体、市民運動などが紹介され、国際的な環境保護としてラムサール条約、ワシントン条約など、様々な国際条約が解説される。他にも小学生が日常生活の中で可能なことして、アルミ缶回収、水や紙の節約なども紹介される[14]。これらを通じて英一と留美は、日常生活におけるわずかな工夫で環境保護に協力できることを自覚する。それを見届け、アースは2人の前から姿を消す[8]。