地球の歩き方
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、ダイヤモンド社Gakken旅行ガイドブックである地球の歩き方(ちきゅうのあるきかた)について説明しています。

THE COLLECTORSのアルバムについては「地球の歩き方 (ザ・コレクターズのアルバム)」をご覧ください。

株式会社地球の歩き方
Arukikata. Co.,Ltd.種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
141-8425
東京都品川区西五反田2-11-8
設立2020年12月1日(事業開始:2021年1月1日
業種情報・通信業
法人番号9010701040178
事業内容「地球の歩き方」出版および関連事業、旅行マーケティング事業
代表者代表取締役社長 新井邦弘
資本金500万円
純利益2億2179万5000円
(2023年9月期)[1]
総資産16億5286万2000円
(2023年9月期)[1]
主要株主株式会社Gakken
外部リンクwww.arukikata.co.jp
特記事項:2021年にダイヤモンド・ビッグ社から事業譲渡を受ける形で事業開始。
テンプレートを表示

地球の歩き方(ちきゅうのあるきかた)は旅行ガイドブック。株式会社地球の歩き方が発行し、Gakken(旧:学研プラス)が販売している。1979年の創刊以来、世界各地を紹介する旅行ガイドブックが計100タイトル以上も販売されている。創刊時から2020年12月末まではダイヤモンド・ビッグ社が発行しダイヤモンド社が発売していたが、2021年1月より、教育・教養出版社の学研グループに事業譲渡された。
沿革

1979年に「ヨーロッパ」編と「アメリカ」編の2冊により創刊された。それまでの旅行ガイドブックは現地の観光スポットの紹介を中心に構成されていたのに対して、個人旅行者の利用を念頭に、現地での移動や滞在など「手段」のガイドを中心に据えた構成であった。1981年に「インド」編を刊行、以降、主に若年の個人旅行者(特にバックパッカー)をターゲットとし、バックパッカーを中心とした読者からの生の声を、そのまま掲載するコーナーなどに特徴があった。一方で真偽不明の怪情報も少なからず記載されていたことから、かつては「地球の迷い方」と揶揄されていたという[2]

1980年代から、個人の海外旅行者にとっての有力な情報源の一つとして利用されてきたが、2000年代以降、交通手段や現地の宿泊施設・レストランなどに関する情報が、インターネットスマートフォンを通じて随時入手できるようになったことから、情報量の面での利点は薄れている。また、若年者の海外旅行離れやバックパッカーの減少を受け、富裕層の中高年を意識した内容へと変化し、宿泊施設の紹介においては、高級ホテルから中級ホテルをメインに記載されるようになっている。

旅行目的の多様化を受けて、通常のガイドブックに加えて、「ポケット」「リゾート」「地球の暮らし方」などの派生シリーズが展開されている。元来海外旅行用のシリーズであったことから、通常のガイドブックでは長らく「日本」編は発刊されていなかったが、派生シリーズでは「日本の観光地」も取り上げられている。

読者からの投稿を募った上で、最新の情報を反映した更新版を随時発刊している。毎年更新版が発刊される地域と、数年の間隔が置かれる地域(日本人旅行者の比較的少ない地域など)があり、更新間隔は国家・地域によって差がある。

日本語の旅行ガイドブックであることから、多言語に訳されている旅行ガイドブックであるロンリープラネットに比べて、多色刷りで地図や写真が多く、日本人旅行者の多い地域が刊行の中心となっている。

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}なお、風俗街に関係する地域や場所に関する記述は、意図的に掲載を退けられており、記述さえ載っていない[要出典]。

地図の表記は、日本国外務省の見解に沿った内容となっており、中華民国台湾)と中華人民共和国は「別の色」で塗り分けられているが、中華人民共和国が「一つの中国」を堅持している事が原因で、中華人民共和国に本書を持ち込み、入国審査時に見つかった場合、別室に連れて行かれたり、本書を没収されることがあるといい、中華人民共和国を扱った本ガイドブックには、この事が「注意事項」として記載されている[要出典]。

2019年末からの新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で旅行者が激減し、さらに取材も行えなかったため売上が9割減となるなど危機的な状況を迎えた。しかし、2020年東京オリンピック2020年東京パラリンピックの開催を踏まえて企画していた、『世界244の国と地域』など世界各地の雑学を紹介する「地球の歩き方 旅の図鑑シリーズ」(青版)が大ヒットとなった[3]。また、同時期に発売されたシリーズ初の国内版『東京』も好評を博し、『東京 多摩地域』などさらなる展開を見せている[3][4]。更に2022年に『ムー』とコラボレーションした『地球の歩き方 ムー 異世界の歩き方』は12万部を売り上げた[3]。2022年には人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』とタイアップした『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』、札幌テレビの『どさんこワイド』とタイアップした『北海道』が出版されている[5]
発行企業について

旧発行企業である株式会社ダイヤモンド・ビッグ社は、ダイヤモンド社から分離する形で1969年9月に設立され、当初は就職情報の出版事業を展開していた[6][7]。「地球の歩き方」を発行以降は同書を中心とした旅行関連書籍の発行を中心に、訪日外国人向け情報メディア「GOOD LUCK TRIP」も展開している。

2020年11月16日、ダイヤモンド・ビッグ社による出版事業・インバウンド事業を学研グループに譲渡すると発表した。新型コロナウイルスの世界的流行により海外旅行関連の事業環境が変化したことが影響しており、事業の維持を目的として事業譲渡が決定した物である。2020年12月1日に学研プラス(現・Gakken)の子会社として株式会社地球の歩き方を設立、2021年1月1日付で事業譲渡を行い、以降は地球の歩き方・発行、学研プラス・発売となった[8][9]

ダイヤモンド・ビッグ社は2023年3月31日に解散を決議。同年5月19日に東京地方裁判所から特別清算開始決定を受けた[7][10]
ガイドブック一覧

ガイドブック一覧の詳細は ⇒こちら

最新版は2024年-2025年版だが、最新版が発刊されていないものも含む(日本版では一部「永久保存版」とされているものもある)。帯には地域ごとに(A(青緑):ヨーロッパ、B(赤):南北アメリカ、C(青):太平洋/インド洋の島々&オセアニア、D(紫):アジア、E(茶色):中近東/アフリカ、J(ピンク):日本)と、「A06 - フランス」のようにタイトル番号や色が割り振られている。

No.番号タイトル最新版発行月次回予定・詳細等
1A01ヨーロッパ2020年3月
2A02【国】イギリス2023年10月
3A03[都市]ロンドン2023年3月
4A04(地域)湖水地方&スコットランド2020年8月
5A05【国】アイルランド2019年6月※2024年3月
6A06【国】フランス2023年7月
7A07[都市]パリ&近郊の町2022年12月
8A08(地域)南仏 プロヴァンス2020年3月コート・ダジュールモナコ
9A09【国】イタリア2019年12月※2024年4月
10A10[都市]ローマ2018年4月
11A11[都市]ミラノヴェネツィア2019年3月湖水地方
12A12[都市]フィレンツェトスカーナ2019年6月
13A13(地域)南イタリアシチリア2020年4月
14A14【国】ドイツ2022年10月
15A15(地域)南ドイツ フランクフルト ミュンヘン2023年10月ロマンティック街道 古城街道
16A16[都市]ベルリンと北ドイツ2020年3月ハンブルクドレスデンライプツィヒ
17A17【国】ウィーンオーストリア2023年3月
18A18【国】スイス2023年6月
19A19【国】オランダ ベルギー ルクセンブルク2020年8月※2024年2月
20A20【国】スペイン2023年7月
21A21[都市]マドリードアンダルシア 世界遺産2019年2月鉄道とバスで行く世界遺産
22A22[都市]バルセロナ&近郊の町2020年2月イビサ島マヨルカ島
23A23【国】ポルトガル2019年7月※2023年12月
24A24【国】ギリシア2018年10月エーゲ海の島々&キプロス
25A25(地域)中欧2019年1月
26A26【国】チェコ ポーランド スロヴァキア2020年5月
27A27【国】ハンガリー2019年2月
28A28【国】ブルガリア ルーマニア2019年3月
29A29(地域)北欧2020年8月デンマーク ノルウェー スウェーデン フィンランド
30A30バルトの国々2019年5月エストニア ラトヴィア リトアニア
31A31【国】ロシア2020年7月
32A32極東ロシア シベリア サハリン2019年3月
33A34【国】クロアチア スロヴェニア2019年3月※2023年11月
34B01【国】アメリカ2018年12月
35B02(地域)アメリカ西海岸2019年11月※2024年4月
36B03[都市]ロスアンゼルス2023年3月
37B04[都市]サンフランシスコ2019年7月シリコンバレー
38B05[都市]シアトル ポートランド2023年10月ワシントン州オレゴン州の大自然
39B06[都市]ニューヨーク2022年8月※2024年2月/マンハッタンブルックリン
40B07[都市]ボストン2020年1月
41B08[都市]ワシントンDC2023年5月
42B09[都市]ラスベガス2023年3月
43B10(地域)フロリダ2023年8月
44B11[都市]シカゴ2020年4月
45B12(地域)アメリカ南部2019年4月
46B13(地域)アメリカの国立公園2019年6月※2023年12月
47B14[都市]ダラス ヒューストン デンバー2020年1月
48B15(地域)アラスカ2018年12月
49B16【国】カナダ2023年10月
50B17(地域)カナダ西部2023年4月
51B18(地域)カナダ東部2023年1月ナイアガラメープル街道の街
52B19【国】メキシコ2018年9月
53B20(地域)中米2017年9月
54B21【国】ブラジル ベネズエラ2018年3月
55B22【国】アルゼンチン チリ パラグアイ ウルグアイ2020年3月
56B23【国】ペルー ボリビア エクアドル コロンビア2019年12月
57B24【国】キューバ バハマ ジャマイカ2018年9月カリブの島々
58B25(地域)アメリカ・ドライブ2019年11月
59C01(地域)ハワイ オアフ島ホノルル2022年8月※2023年11月
60C02(地域)ハワイ島2023年6月
61C03(地域)サイパン ロタテニアン2017年12月


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:84 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef