地獄堂霊界通信
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『地獄堂霊界通信』(じごくどうれいかいつうしん)は、香月日輪による小説作品。イラストは前嶋昭人ポプラ社から刊行されていた。1996年にはOVA映画が製作された。

2008年11月より講談社刊の雑誌、『good!アフタヌーン』にてみもりにより漫画化された。同年12月から同社より小説が装丁などを変えて出版された。イラストは、こちらも同じくみもりによるもの。

第1シリーズと第2シリーズに大別される。第3シリーズ執筆の意向も語られていたが、原作者逝去により実現しなかった。
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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2022年4月)(使い方

5年生にして上院小の番長を務めるてつし、てつしの幼なじみで右腕的存在のリョーチン、短気なてつしをサポートする軍師役の椎名の三人組は、上院町内では知らぬ者などいない「町内イタズラ大王三人悪」。彼らはいつからか、町外れにある不気味な薬屋・極楽堂、通称「地獄堂」のおやじと親交を結ぶようになった。おやじによって異世界の力を与えられた三人悪は、術師として様々な霊や妖怪たちと対峙していく。
主な登場人物
三人悪
金森 てつし(かなもり てつし)
三人悪の一人でリーダー的存在。通称『上院のてつ』。愛称はてっちゃん。11歳、身長135cm、体重34kg。O型、5月5日生まれ、おうし座。小学五年生にして上院小をまとめる番長。実兄に『上院の竜』と呼ばれる中学生番長・竜也を持ち、彼を心底慕っている。男前だが口は悪く、態度も大きい。バカだが人情厚い兄貴肌であり高いリーダーシップを持つ。普段は集中力散漫だが土壇場では実力を発揮する(椎名曰く一発集中型らしい)。銃器などの武器が好きで、それらについては意外な知識や理解力を見せる。将来の夢は刑事かストリートファイター。
不動明王尊の力を持つ。真言は「なうまくさまんだばざらだんかん」。霊視能力は霊との波調が合えば見える程度(つまり普通の人レベル)。専用霊具は雷や炎、式鬼神などの呪札。対応する真言を唱えて対象へ投げ放つことで発動する符術を使う。攻撃に関しては高い実力を持ち、真言も呪札も使わず「気」だけで雷を呼んだこともある。とはいえまだまだ発展途上で細かな狙いをつけることが苦手であり、集中力の問題から式鬼に至っては形さえも定まっていない。
新島 良次(にいじま りょうじ)
三人悪の一人でてつしの右腕的存在。通称『向かいん家のリョーチン』。11歳、身長132cm、体重30kg、A型、7月4日生まれ、かに座。可愛い顔でおっちょこちょいかつ弱気な性格だが、慈悲深く優しい性格でもあり、動物や花を愛する妖精大好きのロマンチスト。反面、障害物競走をやらせれば右に出る者はいない韋駄天で、手先も器用(錠前外しは三人悪で一番上手い)。また、壊滅的なネーミングセンスの持ち主(例:蒼龍…ソーちゃん、死神…ギー)。将来の夢はペットショップの店員。地蔵菩薩の力を持つ。真言は「おんかかかびさんまいえいそわか」。霊視能力はてつし以上、椎名以下。専用霊具は水晶の数珠。これを使って結界を張る能力を持ち、守る力に長けている。性格上てつしや椎名のように強気になれないが、だからこそ自分にしか出来ないこと(守ること)をやろうと思っており、実際彼の結界は大きな力になっている。霊媒としての才能もあり、(意図せずに)霊に憑かれたこともある。
椎名 裕介(しいな ゆうすけ)
三人悪の一人でてつしの軍師役。通称『1組の椎名』。11歳、身長136cm、体重32kg、O型、11月11日生まれ、さそり座。冷静、寡黙な頭脳派の美少年だが変人。無表情・無感動・無口であるので周囲には三無主義と揶揄される。思慮深く洞察力に長けており、そのシビアさとボキャブラリーは並の大人以上である。滅多に感情を表さないが、本気で怒るとてつしですら手に負えないほどに恐ろしいという一面を持つ。愛称で呼び合うてつしやリョーチンと違って、彼が苗字で呼ばれているのはそこまで気安くなれないから。母の実家が国内有数の資産家であり、絵画やアンティークが好きで知識も豊富。将来の夢は新興宗教の教祖かイギリスでの静かな田舎暮らし。文殊菩薩の力を持つ。真言は「おんあらはしゃのう」。高い霊視能力を持ち、波調が合えば霊だけでなく、過去や未来までも見通せるほどの眼を持つ。専用霊具は神仏の言葉を収めた経典と、風の呪札、指南盤。式鬼を使うこともある(白い鳥の姿になる)。経典には日本語だけでなく様々な国の言語の呪文が記されているが椎名はそれらをほとんど全て覚えており、その気になればいつでもその呪文を唱えることが出来る。第2シリーズで『幸福』と対峙した際、子供らしい純真な幸福を幻視したてつしやリョーチンと異なり、てつしとの心中願望を臭わす意味深な心情を暴かれ、精神的な屈辱を受けて激昂した。
協力者
おやじ
町外れに古くから建っている薬屋「極楽堂」(あまりにも不気味な雰囲気のため「地獄堂」と呼ばれる)の店主。てつしたちからはおやじと呼ばれる。机の上にある水晶玉を通して町での出来事を全て見ている。様々な霊具や知識、高い霊力を持つ正体不明の不気味で冷徹な老人。三人悪にそれぞれ
神仏の力と霊具を授け、術師として導く。年齢は少なくとも百歳は超えている模様。身長160cm。性格は一見して非常に冷たい。人の業や不条理な因果、どうしようもない悲しい運命を、笑って「やらせるようにやらせとけ」と受け流すため、三人悪を苛立たせることもよくある。しかし、彼らに対して術師の力以外にももっと根本的な心の上で重要なことを伝え、「人」として三人に大切なことを教えることもごくたまにある。
ガラコ
地獄堂のおやじに付き従う金色の目をした見事な毛艶を持つ黒猫。主人と同じ声で笑うなど主人同様得体が知れない。『変化』と呼ばれる化生の類であり、時に髪の長い人間の姿に変化することもある(ガラコの性別は不明)。お気に入りの場所はおやじの膝の上。
藤門 蒼龍(ふじかど そうりゅう) / 荻原 空也(おぎわら そらや)
日本よりはむしろ欧州を中心に活躍する高名な術師。長い黒髪を後ろで束ねた、一見モデルのような美丈夫。外見は20代半ばだが実は49歳。基本穏やかな性格で初期こそダンディかつ冷静な大人の男性だったが、最近は濃すぎる周囲に苦労させられっぱなし。リョーチンからは「ソーちゃん」と呼ばれる。日本屈指の大霊能力者だった藤門龍雲の唯一の弟子。「藤門 蒼龍」は師が付けた名で本名は「荻原 空也」、寺の三男として生まれ7歳で入門した。師の遺言を果たすために上院町を訪ねた際に三人悪と知り合う。神剣「天臨丸」を用いて闘い、除霊を得意とする。異界(冥界、天界、妖精界など)にも顔が利く。「東洋の蒼い真珠」「ペイルブルー」(ペイルブルー=青白い=蒼)などの異名を持つ。三人悪にとっては術師の大先輩だが、『ドラえもん』『ウルトラマン』を知らない(幼少期は清貧な修行生活だったのでテレビなどを見ていない)など微妙なところでスキがあり、彼らにからかわれることもしばしば。特に椎名とは仲が良いのか悪いのか分からない口喧嘩を繰り広げ、惨敗している。『妖怪アパートの幽雅な日常』に登場する術師・龍と同一人物説あり[要出典]。
ゴールデン・アイズ
壮大な逸話が多数存在する、伝説の大魔道士。多数の妖獣を封じた魔道書・ヒエロゾイコンを持つ。「黄金の瞳」の名に反し、目や髪は黒く若い東洋人風の風貌。第1シリーズ最終話にて、死神との決戦のために現れる。てつしたちは蒼龍がゴールデン・アイズではないかと睨んでいたが、その蒼龍に召喚されたことでこの説は崩れた。決戦後の椎名の推測や、小突かれたてつしが受けた既視感などから地獄堂のおやじとの関わりが示唆されているが、真相は謎のままである。『幸福』との戦いで守護妖精を生み出した際、椎名はゴールデン・アイズに似せてデザインした。
三人悪の家族・親族

この節の加筆が望まれています。

金森 竜也(かなもり りゅうや)
てつしの兄で、上院中学2年生にして番長。三人悪からは「竜也兄」と呼ばれ慕われている。てつしと違い成績優秀、不言不動、端正な顔立ちはむしろ椎名に似ている。だが重度の低血圧で一日の大半は半病人状態。その代わり夜に強く、散歩という名の深夜徘徊が趣味。腕っぷしも男気もある硬派。てつしたちが術師であることを知る数少ない一般人の一人(彼らの肉親では唯一)。懐の大きい兄貴分だが反面かなりの心配性で、てつしたちが死ぬ危険のあることに関わることを嫌っており、彼らを信頼しながらも常に心配している。両親にまで呆れられるほどてつしに甘く、てつしの面倒を見すぎて同級生にも「あ?ん」をやってしまう恥ずかしい癖がある生粋の兄バカ。だが、てつしがとんでもないことを(いつも以上に)やり過ぎて死に掛けたときは物凄い剣幕で彼を怒鳴り叱るなど、厳しい面もある。身長160cmちょいぐらい、誕生日12月22日、O型、好物はコーヒー。
金森 俊久(かなもり としひさ)
てつしと竜也の父。銀行の副頭取。
金森 弥生(かなもり やよい)
てつしと竜也の母。おっとりした反面そそっかしい。
金森 竜太郎(かなもり りゅうたろう)
てつしと竜也の父方の祖父。関西在住で柔道場「竜王門道場」初代館長。70歳とは思えないほど元気かつやんちゃで、三人悪と組むと「四人悪」になると言われるほど。
金森 朱美(かなもり あけみ)
てつしと竜也のおば。「竜王門道場」現館長。
新島 三郎(にいじま さぶろう)
良次の父。大工の棟梁。
新島 愛子(にいじま あいこ)
良次の母。夫と子供4人、住み込み従業員3人の大所帯を切り盛りする肝っ玉母さん。
新島 良太(にいじま りょうた)
良次の兄。以前は妹たちと共に良次をいじめていたが、良次が金森兄弟と付き合い始めてからは下火になっている。良太なりに良次を気にかけており、帰りが遅かったりするとてつしに尋ねてくる。
新島 萌子(にいじま もえこ)
良次の姉。舞子とは双子。成績は良い方らしい。良次をいじめる。
新島 舞子(にいじま まいこ)
良次の姉。萌子とは双子。成績は良い方らしい。良次をいじめる。
まる
良次が飼っている雑種の小型犬、牡。以前は三人悪のお供をしていたが、彼らが地獄堂に通いだしてからはめっきり暇になった(地獄堂の前まではついて来るが店内には入らない)。


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