地方競馬教養センター(ちほうけいばきょうようセンター)は、栃木県那須塩原市にある地方競馬の騎手・調教師・調教師補佐・厩務員を養成する機関である。デビューを目指す騎手候補生が日々訓練を行っているほか、現役の騎手や調教師なども技術研鑚のために研修を行っている。このほか、地方競馬の競馬開催業務にかかる人材の研修なども行っている。開設当初は「騎手養成所」という名称だったが、1982年に現在の名称に変更された。
ただし、ばんえい競馬の調教師や騎手・厩務員の養成は行っておらず、これらはばんえい競馬が独自に養成を実施している。詳細は「ばんえい競走#騎手」を参照
2022年に国民体育大会馬術競技の会場となり、10月6日-10月10日の日程で開催された[1]。
施設概要
開設:1964年
所在地:栃木県那須塩原市接骨木(にわとこ)443[2]
敷地面積:約30万平方メートル[2]
管理者:地方競馬全国協会
施設内の主な設備
厩舎(訓練馬の収容可能頭数:約160頭)[2]
国際検疫厩舎[2]
競走用走路(1周1100m)[2]
角馬場(4つ)[2]
坂路馬場[2]
屋内馬場
野外騎乗コース[2]
馬診療室[2]
装蹄所[2]
体育館[2]
運動場[2]
騎手候補生用寄宿舎[2]
研修用宿泊施設「那須寮」[2]
厩舎の一部は南関東公営競馬の認定厩舎(外厩)として利用されており、6厩舎・合計21馬房が南関東地区認定厩舎馬房として利用されている(2019年1月18日現在[3])。
また、2024年より3歳ダート三冠競走が創設されるなどダートグレード競走のレース体系が大きく変更されたことに伴い、遠隔地所属馬の負担を軽減し、有力馬の参戦を促進する観点から、地方競馬教養センター内の貸付厩舎を活用し、遠征馬の出走拠点とする事が可能となった。利用馬第1号となったのが同年1月17日の船橋競馬・ブルーバードカップ(JpnIII)で地方所属馬最先着(4着)となったウルトラノホシ(佐賀競馬・真島元徳厩舎所属)である(ただし、環境の変化に馴れなかったため、早期に地元の佐賀に戻った)[4][5]。 いずれも、全寮制(または合宿)による指導を行う。 日本国外の騎手免許取得者や厩務員・調教師補佐などの経験者は、短期コース(半年)を受講することも可能。 騎手としての基礎体力作りから調教技術の向上、厩舎作業の体験、競馬場やトレーニングセンターの見学研修などを行う。
各課程の概要
騎手課程