地上天気図
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出典検索?: "地上天気図" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2012年10月)

地上天気図(ちじょうてんきず、英語: surface analysis)は、地上付近の気象状況を表した天気図を言う。通常「天気図」と呼ばれるものは地上天気図を指していることが多い。これに対し、高層の気象状況を表した天気図を高層天気図と言う。
概要2006年10月21日15:00 (UTC) 時点の地上天気図、アメリカ合衆国本土とその周辺、NOAA/NWS/NCEP/HPCによる

地上天気図では等圧線高気圧低気圧前線などの気圧分布(気圧配置)が表されている。気圧という概念は大気の現象及び擾乱に非常に深く関連しているので、等圧線や低気圧、高気圧などの分布から、その地点のおおよその天気が予想できる。

地上天気図において表されている気圧及び等圧線は、海抜0m における海面気圧を記したものである。気圧は高度とともに減少するため、通常は地上気よりも低めの気圧が観測される。地上天気図を作成するために、観測したデータは海抜0mの気圧へと補正計算される(これを海面更正という)。

学術用・気象予報用の正式な地上天気図には、世界気象機関 (WMO) が統一基準を定めた国際式天気図が用いられている。ただし、日本においては、研究機関や気象庁などの専門機関では国際式が使用されているが、より簡易で分かりやすい日本式天気図も用いられている。日本式天気図は国際式天気図を簡略化したもので、国際式に比べて作成が容易な割には、天気図を使った天気の予想なども可能であり、マスメディアでの気象情報用のほか、個人での予報用、初等教育・中等教育段階での気象教育などにも用いられる。

一般向けに広く頒布されたり、テレビ番組などで放映されるような地上天気図は、国際式天気図では細かく専門的過ぎて分かりにくいので、前線や等圧線、低気圧や高気圧の位置のみを残す。その代わりに、解説用に「雨」「晴れ」「寒気」といったものを表す記号を用いたり、雨の区域を色分けしたりすることで、大まかな気象状況を表現する。

国際式天気図の場合、主に地上実況気象通報式 (SYNOP) の電文をもとに作成する。この電文は気象機関同士が連携して構築している国際的なネットワークを通じて、世界各地に送信されており、これをそれぞれの気象機関で入手して独自に作成している。日本でも、気象庁が日本を中心とした東アジア・西太平洋地域の国際式天気図を独自に作成しており("ASAS"、1日4回)、FAX形式で再配信もしている。一方、日本式天気図はSYNOPでも作成は可能であるが、変換が必要である。そのかわり、ラジオの気象通報放送では日本式天気図の作成に必要な最低限の情報を放送しており、これを聞けば誰でも作成可能である。
国際式天気図

国際式天気図では、まず主要な気象観測地点の気象データを天気図上に書き込んでいく。プロットされる地点は、1つの天気図で約100前後である。次に各地点の気圧の値などを参考に等圧線を引き、低気圧や高気圧といった気象擾乱の情報を参考にしながら低気圧や高気圧などの位置・気圧・進路、前線、海上警報の区域などを書き込んでいく。

天気図上に表示される文字や記号は、を上として、横に並んだ文字・記号が緯線と平行になるようにする。

また、天気図の作成日時や作成元を明らかにするため、天気図の右下や左上などに、作成元、作成日時(世界時)、図の対象地域、図の種類を記すのが通例となっている。

高層天気図でも、地上天気図と同様に国際式天気図が定められている。
地点ごとの気象要素国際式天気図記号の例(アメリカ式。気温と露点温度が華氏、視程がマイルであることに注意。アメリカ以外では気温と露点温度は摂氏、視程はkm基準で別に規定された数字を用いる。)

国際式天気図では、丸の中に雲量を表す記号を入れる。また、羽根によって風向(36方位)と風力(5ノットごとに表される記号)を表す。

丸の左に視程(規定された数字2桁)と天気(記号)、左上に気温(摂氏)、上に巻雲・巻積雲・巻層雲(上層雲)の状態(記号)、および高積雲、高層雲、乱層雲(中層雲)の状態(記号)、右上に気圧(十の位から小数点第一位)、右に気圧変化量(過去3時間、hPa)と気圧の変化傾向(記号)、右下に層積雲・層雲・積雲・積乱雲(下層雲)の雲量(規定された数字1桁)、および過去の天気(3時間前か6時間前)、および降水量(過去12時間、mm)、下に層積雲・層雲・積雲・積乱雲(下層雲)の状態(記号)、および雲底(規定された数字1桁)、左下に露点温度(摂氏)をそれぞれ示す。
風向・風力

風力記号記号説明
0ノット(無風)の丸
5ノットの矢羽
10ノットの矢羽
50ノットの旗
(例)65ノット

風向と風力は、羽の向きと記号によって表す。

風向は36方位を用い、北を360度 (36) とし、そこから時計回りに01、02と10度ずつ区切る。風向不明、または風向が定まらない場合は、270度 (27) を風向とし、線の真ん中に×印をつける。

風速は、基本はm/sと単位にノット (kt) を用いる。ただし、記号の区分けが実質ノットによって区切られたことから、その区分けになっている。風速は、5ノット単位で表され、5ノットを現す短い矢羽、10ノットを表す長い矢羽、50ノットを表す三角旗を並べて組み合わせて表現する。0-2ノットの場合は矢羽などをつけずに、風向の線のみを示す。無風の場合は雲量を表す中央の円をさらに丸で囲む。風速が不明の場合は、風向の線の先端に×印をつける。3ノット以上は、5ノット(3-7ノット)、10ノット(8-12ノット)、15ノット(13-17ノット)、…というように5ノットごとの区分に当てはめる。
気温

気温は、単位に摂氏 (℃) を用いる。ただし、アメリカ合衆国では華氏 (°F) を用いている。整数で表し、桁数は自由で、氷点下の場合は-をつける。不明の場合は書かない。
視程

視程は、規定された数字(コード)によって表す(数字が直接、距離を表すものではないので注意)。各数字の意味は以下のとおり。ただし、アメリカ合衆国では視程の観測値をマイルでそのまま記し、整数または分数を用いる。不明の場合は書かない。
高精度
観測値の精度が高い、陸上の観測所などで用いられる。

00 - 0.1 km より近い

01-50 - コードを10で割ったものが観測値 (km)

51-55 - (使用しない)

56-80 - コードから50を引いたものが観測値 (km)

81-88 - コードから80を引き、これに5をかけて、さらに30を足したものが観測値 (km)

89 - 70 km より長い

低精度
観測値の精度が低い、海上の観測所などで用いられる。

90 - 0.05 km より近い

91 - 0.05 km

92 - 0.2 km

93 - 0.5 km

94 - 1 km

95 - 2 km

96 - 4 km

97 - 10 km

98 - 20 km

99 - 50 km より遠い

天気

天気は、煙・煙霧・ちり煙霧・もや・霧・霧雨・雨・雪・ひょう・雷電・地吹雪などの基本的な気象と、前1時間内に現象が増加したか減少したか、現象が1時間前にあったが観測時はない、現象が視界内の距離5km以内にあるが観測所にはない、現象が視界内の距離5km以上にある、強い・並・弱い、止み間がある・ないといった要素を組み合わせた区分が用いられる。00-99までの100通りのパターンがあり、複数の現象が見られた場合は、最も番号が大きいものを報告する。天気図記号00-03と不明の場合は書かない。現在天気には、自動観測所用の天気記号も00-99で国際的に定義されているが、この定義識別は、通報コードの数字 (ix) で識別する。

00-03については、天気図に表すときは雲量の欄に記号を書くため、天気記号としては用いない。ただ、気象通報時には天気として扱う。

記号番号天気
-00(前1時間内の雲の変化不明)
-01(前1時間内に雲消散または衰弱)
-02(前1時間内に空模様全般に変化がない)
-03(前1時間内に雲発生または発達)
04煙のため視程が悪い
05煙霧
06空中広くちりまたは砂が浮遊(風に巻き上げられたものではない)
07風に巻き上げられたちりまたは砂
08前1時間内に観測所または付近の発達したじん旋風あり
09視程内または前1時間内の砂じんあらし
10もや
11地霧または低い氷霧が散在(眼の高さ以下)
12地霧または低い氷霧が連続(眼の高さ以下)
13雷光は見えるが雷鳴は聞こえない
14視程内に降水があるが地面または海面に達していない
15視程内に降水。観測所から遠く5km以上
16視程内に降水。観測所にはない、5km未満
17雷電。


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