地上デジタル音声放送
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「地デジラジオ」はこの項目へ転送されています。

特定のインターネットラジオ番組については「地球発デ・ジ・キャラットラジオ略して地デジラジオ」をご覧ください。

この項目では、日本の過去の放送について説明しています。

地上デジタルラジオ全般については「デジタルラジオ#地上波」をご覧ください。

地上デジタルテレビ放送の音声部分とは異なります。

地上デジタル音声放送(ちじょうデジタルおんせいほうそう)とは日本2003年から2011年まで行われていた、地上波によるデジタルラジオである。通称、地上デジタルラジオ(ちじょうデジタルラジオ)・デジタルラジオ(BSデジタルラジオと混同しないときのみ)・地デジ(地デジテレビと混同しないときのみ)。

2003年10月10日ISDB-TSBによる実用化試験放送が東京地区大阪地区で開始したが、2010年6月30日に大阪で、2011年3月31日に東京でそれぞれ終了。

代わってV-Low帯[注 1]に使用周波数を変更してISDB-TSBによるマルチメディア放送i-dioとして2016年3月1日より放送を開始したが、2020年3月31日に終了した。
概要

従来の地上波ラジオの特徴に加え、ノイズのない高音質な音声・多チャンネル放送・5.1サラウンド放送や文字・静止画・簡易動画を含むデータ放送、リアルタイム投票などの双方向性機能が特徴。移動体・携帯型端末での受信時にもノイズの少ないクリアな音声で受信できた。簡易動画放送も可能だった。一方、専用の受信機が必要であるとともにその受信機も限られたものしか発売されなかったという問題点もあった(後述「受信機」も参照)。

2003年10月10日に実用化試験放送を開始して2011年7月以降の本放送開始を目指していたが、使用する周波数を変更してマルチメディア放送へ転換を行うことを理由として2011年3月31日をもって放送終了した。

地上アナログテレビジョン放送とは異なり、従来のアナログラジオ放送(中波短波によるAM放送、超短波によるFM放送)は地上デジタルラジオ本放送開始以降も継続して放送される予定だった。これは災害時の情報伝達手段として従来のアナログ方式のラジオ放送が重要視されていたためであり、デジタルラジオ放送は従来のラジオ放送の置き換えではなく4番目の新しいラジオ放送という位置づけになっていた。またデジタルラジオの普及を推進するため、マスメディア集中排除原則の対象ではなかった。
方式

日本の地上デジタルテレビ放送ISDB-Tを拡張したISDB-TSBを採用していた。1セグメントの占有周波数帯域は467kHz、伝送速度は4つの変調方式のうち移動体に適した方式で 280kbps圧縮方式MPEG-2 AAC。中継局を同一周波数で使用できるSFNが使用できた。

テレビが13セグメントでUHF帯を使用するのに対しラジオでは1または3セグメント(規格上は最大13セグメントまで連結可能)を1単位として利用し、VHF帯の7チャンネル(190.214286MHz)を8セグメント(91?98チャンネル)に分けて使用した。
年表

1998年10月 - 総務省の地上デジタル放送懇談会で、地上デジタル放送の推進が検討された。

2000年11月 - 放送普及基本計画に地上デジタル音声放送が追加された。

2003年9月26日 - デジタルラジオ推進協会に、東京・大阪地区の予備免許を交付。

2003年10月10日 - 東京・大阪地区において、VHF7chで実用化試験放送を開始。

2005年5月20日 - 総務省のデジタル時代のラジオ放送の将来像に関する懇談会で、報告書案にて2006年から本放送を開始する案を答申。


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