地上の星/ヘッドライト・テールライト
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「地上の星/ヘッドライト・テールライト」
中島みゆきシングル
初出アルバム『短篇集
リリース2000年7月19日
規格マキシシングル
ジャンルJ-POP
時間

5分11秒(地上の星)

4分59秒(ヘッドライト・テールライト)

レーベルヤマハミュージックコミュニケーションズ
作詞・作曲中島みゆき
チャート最高順位


週間1位(オリコン[1]

2001年度年間78位(オリコン)

2002年度年間67位(オリコン)

2003年度年間11位(オリコン)

2001年度年間51位(CDTV

2002年度年間54位(CDTV)

2003年度年間9位(CDTV)

中島みゆき シングル 年表

瞬きもせず
1998年)地上の星/ヘッドライト・テールライト
(2000年)銀の龍の背に乗って
2003年


ミュージックビデオ
地上の星 / 中島みゆき [公式] - YouTube
収録アルバム『短篇集

地上の星
(1)帰省
(2)



Tell Me, Sister
(10)ヘッドライト・テールライト
(11)


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「地上の星/ヘッドライト・テールライト」(ちじょうのほし / ヘッドライト・テールライト)は、中島みゆきの37作目のシングル2000年7月19日ヤマハミュージックコミュニケーションズから発売された。

このシングルから、タイトル曲のTV-MIX(オリジナル・カラオケ)が無かったり、カップリング曲がライブ音源の場合を除き、シングルカセットの『時代/最後の女神』以来、約7年ぶりに両A面の2曲目やカップリング曲のTV-MIX(オリジナル・カラオケ)も収録された。

2022年11月28日にこのシングルは、新たにデジタル・ダウンロード配信された。
背景

「地上の星」はNHK総合テレビ系のドキュメンタリー番組『プロジェクトX?挑戦者たち?』のオープニングテーマとして起用され、「ヘッドライト・テールライト」は同番組のエンディングテーマとして起用された。この2曲は元々、アルバム『短篇集』(2000年11月15日発売)にのみ収録される予定だったが、すでに2曲がオンエアされていた『プロジェクトX』を見た(曲を聴いた)ファン等からのシングル化の要望を受け、急遽アルバムに先行する形でシングルカットが決まった経緯がある。

本曲を採用したきっかけは、『プロジェクトX』のプロデューサーだった今井彰が、企画の段階で中島みゆきにテーマ曲を依頼するつもりでいたことにある[2]。中島の所属する事務所には取り合ってもらえなかったが、今井が中島に手紙送ったところ、中島本人が快諾し[2]、本曲を書き上げた。2005年12月28日、中島は『プロジェクトX』の最終回に出演し、スタジオで「ヘッドライト・テールライト」を熱唱した。

2024年4月6日から18年ぶりに『プロジェクトX?挑戦者たち?』が『新プロジェクトX ?挑戦者たち?』として復活し、オープニングテーマは「地上の星」の新収録版となる「新・地上の星」を使用、エンディングテーマも「ヘッドライト・テールライト」が引き続き用いられる。  
NHK紅白歌合戦での歌唱

2002年の『第53回NHK紅白歌合戦』に中島が初出場し、極寒の黒部川第四発電所地下道からの生中継で同曲を歌唱した。ところがその際中島は、途中2番目の歌詞を一瞬ど忘れし、さらに間違えてしまうハプニングがあった。その他、当初は「初出場にして紅組トリおよび大トリでの登場」になるのではないかとも報道された[注 1]が、「締めの歌はNHKホールから送りたい」(チーフプロデューサーの並木正行)という理由により、紅組トリでの出演は見送られた[3]

なお中島はコンサートでも歌詞を間違えることがあり、かつて放送されていたTOKYO-FMのラジオ番組『中島みゆき お時間拝借』(1994年 - 1997年)の中でも「(コンサートには)CDは聞かないで来て下さい」「あれは間違いではなく『ライブ・バージョン』です」等と言っていたが、歌詞がテロップ(字幕スーパー)で表示されるので、歌詞が違っていた事がすぐに分かってしまったのである。NHK側も中島が歌詞を間違えたその瞬間、テロップを慌てて消したものの、翌2003年元日付のスポーツ新聞には「みゆき 歌詞間違えちゃった」の見出しが躍ることになった。

中島は「すごかったのは、(歌詞間違いをした)その瞬間、(歌詞の)テロップを消してくださったんですってね。すごいわ、NHK」とNHKの瞬時の対応を絶賛している。さらに、「ここまで行ったら止まって、ここまでいったら歩いて、一節歌ったらこっちを向いて、みたいな一応練習はしていたんですけど、あの少し前でハウッたんですの。音がモニターがキーンって[注 2]。そこでちょっと血圧上がりましたね。『やべ』って思った瞬間に、歩いてはいけないポイントで歩いてたんです、私。止まってなきゃならないのに…。目の前でスタッフがワラワラ後ずさっていくんです。あっ!私、ここ止まってなきゃならないんだって思った瞬間、歌詞が…歌詞何って…って飛んだんです」と笑いながら歌詞を間違えた経緯を語っている。また、極寒の地での歌唱で「マイクが氷のように冷たいんです。気の毒だってんで(スタッフが)懐で暖めてくれたんですね。ありがたいことですね」と改めてスタッフの厚意に感謝もしている[4]

また曲紹介時、紅組司会の有働由美子(NHKアナウンサー)との絡みはなかった。これについては、当の本人の「あっけらかん」さが表れるのが嫌だった、と中島本人が語っている[5]


この放送がきっかけでオリコンシングルチャートで急上昇し、下記のように1位を獲得したことを始め、様々な記録を残すこととなった。また放送終了後しばらく、CD店でシングルCDが品切れの状態が続いた。さらに、シングルを買えなかった人が同曲収録アルバムの『短篇集』や『Singles 2000』を買い求めたため、それらも同様に品切れの状態が続いていた。

CMやテレビ番組での使用

2008年には、「地上の星」がサントリーの缶コーヒーブランドであるボス『地上の星編』のCMに使用された。そのCMは大杉漣がトンネル工事の現場監督役で、作業員に扮したトミー・リー・ジョーンズと共に、『プロジェクトX』で取り上げられた黒部ダムでトンネル掘削工事に挑む。大町トンネル建設を真似た映像になっている。その後2015年2019年には『ヘッドライト・テールライト』が『ヘッドライト・テールライト編』として、2022年には中島自身が出演した『禁じられた惑星編』としてそれぞれ使用された。

また、テレビ番組で『地上の星』や『ヘッドライト・テールライト』を流し、『プロジェクトX』風の演出をする場合もある[注 3]
オリコンシングルチャート推移・記録

『プロジェクトX』の主要な視聴者である当時の中高年を中心に、幅広い支持を獲得し、2000年7月31日、オリコンシングルチャートに初登場で15位にランクインした。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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