土佐(とさ) 寺田寅彦は1928年(昭和3年)1月、「土佐及土佐人」において、土佐の地名をアイヌ語から類推する手法をもって(「要するにこじつけ」[1])、次のように推定している(→語源俗解)。 土佐 門狭(とさ)ですなわち佐渡の狭門(さど)に同じく狭い海峡をはいって行く国だとの説がある。しかしアイヌで「ツサ」は袖の義である。土佐の海岸どこに立って見ても東西に陸地が両袖を拡げたようになっているから、この附会は附会として興味がある。もしこれがアイヌだとすると、隣国讃岐(さぬき)は「サンノッケウ」すなわち顎であろう。能登がアイヌの「ノト」頤(おとがい)である事は多くの人が信じている。坪井博士の説ではトサはやはりチャム系の言葉で雨嵐の国だそうである。これだとあまり有難くない国である。[2]
地名
高知県の地名。県の別名でもある。
土佐国 - 令制国のひとつ。現在の高知県に範囲がほぼ一致する。
土佐藩 - 江戸時代に土佐国を治めた藩。
土佐市 - 高知県の自治体。
土佐インターチェンジ - 土佐市にある高知自動車道のインターチェンジ。
土佐パーキングエリア - 土佐市にある高知自動車道のパーキングエリア。
土佐郡 - 土佐国、高知県の郡。
土佐町 - 土佐郡に属する自治体。
土佐村 - 土佐町の前身。
常呂町土佐 - 北海道北見市の町字。旧常呂郡常呂町土佐。由来は高知県人の入植による。
土佐仮乗降場 - 常呂町にあった国鉄湧網線の仮乗降場(廃駅)。
乗り物
土佐 - かつて高松-高知間に運行されていた国鉄の準急・急行列車、JR四国の急行列車。南風 (列車) およびしまんと (列車) を参照 。
土佐 - 日本海軍の戦艦。八八艦隊計画の一つ、加賀型戦艦の2番艦。
人名
日本人の名字の一つ。
百官名の一つ。
その他
土佐 (小惑星) - 小惑星帯の小惑星。
寺田寅彦「土佐の地名」
脚注[脚注の使い方]^ 寺田寅彦「土佐の地名」(「土佐及土佐人」,1928.1、「寺田寅彦全集 第六巻」岩波書店,1997.5.6)、青空文庫所収[1]
^ 寺田寅彦「土佐の地名」(「土佐及土佐人」,1928.1、「寺田寅彦全集 第六巻」岩波書店,1997.5.6)、青空文庫所収[2]