国際連合安全保障理事会
決議1483
日付:2003年5月22日
形式:安全保障理事会決議
会合:4761回
コード:S/RES/1483 (UNSCR1483)
文書: ⇒英語 ⇒日本語訳
投票:賛成: 14 反対: 0 棄権: 1
主な内容:
CPAの特別の権限を認識
経済制裁の解除を決定
投票結果:採択(シリアが棄権)
安全保障理事会(2003年時点)
常任理事国
中国
フランス
ロシア
イギリス
アメリカ合衆国
非常任理事国
アンゴラ
ブルガリア
チリ
カメルーン
スペイン
ドイツ
ギニア
メキシコ
パキスタン
シリア
国際連合安全保障理事会決議1483(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかいけつぎ1483、英: United Nations Security Council Resolution 1483)は、2003年5月22日に国際連合安全保障理事会で採択されたイラク・クウェート情勢に関する決議。略称はUNSCR1483。 国連安保理決議1483は、イラクの復興支援に関する決議で、イラクへの経済制裁を解除するとともに、米国の復興人道支援室(Office of Reconstruction and Humanitarian Assistance, ORHA)から発足した連合国暫定当局(Coalition Provisional Authority, CPA)に対し、安保理の占領軍としての特別の権限を承認するもの。CPAの任務を規定し、すべての加盟国に対して復興支援活動への貢献を求めた。決議案は英国、スペイン、米国の共同提案として提出され、賛成14:反対0:棄権1(シリアが退席)で採択された。
概要
主な内容
占領政策に関する決定
安保占領軍としての米英の特別の権限を認識
国際的に承認された代表政府がイラク国民により樹立され、責務が引き継ぐまでの間、連合国暫定当局(CPA)が権限を行使すると決定し、CPAに対し次を要請。
安全で安定した状態の回復
イラク国民が自らの政治的将来を自由に決定できる状態の創出
領土の実効的な施政を通じてイラク国民の福祉を増進すること
すべての加盟国に対し、イラクにおける人道、復旧・復興支援、並びに安定及び安全の回復への貢献を要請
復興支援政策に関する決定
イラクに対する禁輸・経済制裁を解除することを決定
石油・食料交換計画(Oil-for-food Program,OffP)の6ヵ月間の延長を決定
事務総長特別代表職(Special Representative of the Secretary-General,SRSG)の新設を要請
国連機関による人道復興援助の調整
CPA、SRSGの協働によりイラク暫定政府の発足を支援することを決定
イラク開発基金(Development Fund for Iraq,DFI)の設立を承認
開発基金は、国際通貨基金(IMF)、世界銀行(WB)、アラブ経済社会開発基金(Arab Fund)の代表とSRSGによって構成される国際諮問監視理事会(International Advisory and Monitoring Board of the Development Fund, IAMB)によって監査される。
USD1億の資金をDFIからOffPに転送することを決定
関連項目
国際連合安全保障理事会決議
国際連合安全保障理事会決議661
国際連合安全保障理事会決議687
国際連合安全保障理事会決議1441
イラク戦争
イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法 - 自衛隊イラク派遣
外部リンク
⇒決議原文(英語) - 国連安全保障理事会
条文プレスリリース
⇒決議正訳(日本語) - 外務省
⇒安保理決議1483に関する国務省プレスリリース - 駐オーストリア米国大使館
⇒国際諮問監視理事会公式サイト - IAMB
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