国際連合加盟国(こくさいれんごうかめいこく、英語:Member states of the United Nations)は、国際連合の加盟国。原則として独立主権国で、国際連合総会決議での加盟の承認を要する[1]。1945年10月24日の国際連合設立時の原加盟国は51か国で、2021年7月現在の加盟国は193か国である[2]。なお加盟国の他に国際連合総会オブザーバーなどがある。
概要モンテネグロの加盟に伴い、2006年6月28日時点で192か国となった国際連合加盟国を列挙する同年7月3日付けの国際連合プレスリリース(英語)スイスのジュネーヴにあるパレ・デ・ナシオン手前の国際連合加盟国の国旗。2015年以降は加盟国193か国及びオブザーバー国2か国の旗が掲げられている。
国際連合の加盟対象は国際連合憲章第2章(英語版)第3条[3]によって「国際連合憲章に掲げる義務を受託し、且つ国際連合の機構によってこの義務を履行する能力及び意思があると認められる原加盟国(国際連合発足時の加盟国)以外の全ての平和愛好国」とされている。この規定により、国際連合に加盟できるのは独立主権国のみである。ただし例外として国際連合設立当初からの加盟国(国際連合原加盟国)であるインド・フィリピン・ベラルーシ・ウクライナ・シリアの5か国は加盟時点では独立した国では無かった。
加盟資格を有する国が国際連合加盟国となるには、国際連合憲章第2章第4条の規定に従って安全保障理事会の勧告に基いて開催された総会の決定(国際連合総会決議)で加盟の承認を得る必要がある。その為事実上の独立主権国であっても、国際的に認知されていなかったり、特定の加盟国からの反対があると加盟できない(国家承認を得た国際連合非加盟国・地域の一覧)。 1945年10月24日の設立当初の51か国のうち、現在に至るまで存続している国及び継承国が存在している国(イギリス領インド→インド、ソビエト連邦→ロシア連邦)49か国は太字で示した。残る2か国はチェコスロバキア[原加盟国:2]とユーゴスラビア[原加盟国:8]である。中国の代表権も1971年10月25日に中華民国から中華人民共和国に入れ替わっているが、どちらの政府もその前後に存在している。なお加盟国についてはここでは以下の表中で50音順に示す。 国名加盟年月日当該国を国家承認していない国際連合加盟国備考
現在の加盟国
アイスランド1946年11月19日
アイルランド1955年12月14日
アゼルバイジャン1992年3月2日[原加盟国:6]
アフガニスタン1946年11月19日[注釈 1]
アメリカ合衆国1945年10月24日
アラブ首長国連邦1971年12月9日
アルジェリア1962年10月8日
アルゼンチン1945年10月24日
アルバニア1955年12月14日
アルメニア1992年3月2日 パキスタン[5][原加盟国:6]
アンゴラ1976年12月1日
アンティグア・バーブーダ1981年11月11日
アンドラ1993年7月28日
イエメン1947年9月30日[原加盟国:7]
イギリス1945年10月24日[命名規則:20]
イスラエル1949年5月11日パレスチナ問題により、以下の国は承認していない[6]:
アフガニスタン
アルジェリア
バングラデシュ
ブルネイ
コモロ連合
キューバ
北朝鮮
ジブチ
インドネシア
イラン
イラク
クウェート
レバノン
リビア
マレーシア