国際自動車連盟
[Wikipedia|▼Menu]

国際自動車連盟
略称FIA
設立1904年
種類非営利国際機関国際競技連盟
目的自動車モビリティの促進
自動車スポーツの促進
本部 フランスパリ
所在地コンコルド広場
公用語フランス語
英語
会長モハメド・ビン・スライエム
ウェブサイトwww.fia.com
テンプレートを表示

国際自動車連盟(こくさいじどうしゃれんめい、フランス語: Federation Internationale de l'Automobile)は、世界各国の自動車団体により構成される非営利の国際機関、国際競技連盟。略称はFIA。本部はフランスパリにある。2021年以降の会長はモハメド・ビン・スライエム
歴史[ソースを編集]

1894年、史上初の自動車レースとされる「パリ-ルーアン (Paris?Rouen) 」が開催され、これを開催した競技団体がフランス自動車クラブ (Automobile Club de France, ACF) へと発展した[1]。その他のヨーロッパ各国でも同様に国内モータースポーツ統括機関 (Autorite Sportive Nationale, ASN)[2] が設立されていった[3]1904年にドイツでゴードン・ベネット杯が行われた際、ASN相互の交流や公平なルール制定などを図るための国際機構として、パリに本部を置く国際公認自動車クラブ協会 (Association Internationale des Automobile-Clubs Reconnus, AIACR)の発足が表明された[3]1922年には世界のモータースポーツを統括する下部組織として、国際スポーツ委員会 (Commission Sportive Internationale, CSI) を設立した。

AIACRは第二次世界大戦終戦後の1947年に改組され、国際自動車連盟 (FIA) となった。

1978年、CSIはジャン=マリー・バレストル会長の指揮のもと、FIAの中でスポーツ行政を受け持つ下部組織・国際自動車スポーツ連盟(英語版) (Federation Internationale du Sport Automobile, FISA) に改編された。FISAはF1の運営を巡ってバーニー・エクレストン会長率いるF1コンストラクター協会 (FOCA) と激しい抗争 (FISA?FOCA war) に及んだが、1981年に合意したコンコルド協定を基に共同運営を行うことになった。バレストルは1985年よりFIA会長も兼任し、強権をかざしてのレギュレーション改革やレース運営を左右する言動も多く、論争を起こすことも厭わなかった。

1991年、FOCAのマックス・モズレーがFISA会長選で当選。モズレーが1993年にFIA会長にも就任すると、同年6月にFISAを組織撤廃し[4]、代わりに世界モータースポーツ評議会 (フランス語: Conseil Mondial de Sport Automobile, 英語: World Motor Sport Council) を新設した。バレストル時代を終わらせたモズレーも、安全性や費用削減を理由に強引な改革を進め、競技者側の自動車メーカー連合と対立するようになる。2009年のF1分裂騒動に幕を引く形で4期16年の権力から去り、ジャン・トッドが新会長に就任した。

トッドは道路の交通安全運動と、ハイブリッド (HV)EV技術のモータースポーツへの導入促進に力を注いだ。
活動[ソースを編集]

FIAの活動の趣旨は、世界各国の自動車団体(自動車連盟や自動車クラブ)とその登録会員(オーナードライバー)の権益を代表し、国際的な振興を目指すことである。世界125カ国、213の自動車団体が加盟し、総会員数は1億人を超える ⇒[1]国際運転免許証発行の便宜を図るほか、自動車の安全確保(ロードサービス(英語版)の提供、カーアシスタンス業務)や環境保護のための様々な啓蒙活動も行っており、2001年にはその専門組織として「移動と自動車の世界評議会」が設立され、これが後の「自動車モビリティおよびツーリズム世界評議会」(フランス語: Conseil Mondial de la Mobilite Automobile et du Tourisme = CMMAT; 英語: World Council for Automobile Mobility and Tourism = WCAMT) である。

また、世界中の四輪モータースポーツの統轄機関という役割をもち、競技ルール(スポーティング・レギュレーション)や技術規定(テクニカル・レギュレーション)の制定、レース記録の公認、競技施設の安全性監督、ドライバーへのライセンス発行など多岐の業務を行う。世界選手権、国際選手権、国内選手権などのカテゴリーを設け、フォーミュラ1世界選手権、世界ラリー選手権世界耐久選手権など多くのレースイベントを主催している。F1に関するレギュレーション決定は下部組織のひとつ、F1委員会 (Formula One Commission) で行われる。最高決定機関である「世界モータースポーツ評議会」(フランス語: Conseil Mondial du Sport Automobile, CMSA、英語: World Motor Sport Council, WMSC) には世界118ヶ国が加盟している(2004年4月現在)[5]

多くの国と地域は後述の「自動車モビリティおよびツーリズム世界評議会」と「世界モータースポーツ評議会」は異なった組織でそれぞれ運営されているが、日本は両方とも「日本自動車連盟」が管轄している。
自動車モビリティおよびツーリズム世界評議会[ソースを編集]

世界各国の自動車団体は、相互に提携・協力し、FIAグローバルサービスとして、ロードサービスやそれに付随する会員サービスを提供する。国によっては地域ごとに異なる団体が管轄しているため、複数の協会・クラブが存在する(例:オーストラリア)。

日本 - 日本自動車連盟 (JAF)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:42 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef