国際環境法(こくさいかんきょうほう)とは、国際的に発生している環境問題に対処するための国際法の一分野である。一般に、条約および慣習国際法により規律されるが、近年は、条約により特別の制度(レジーム)を創設し、その内部で自己充足的な解決を目指すことが少なくない。 伝統的には、1941年の「トレイル溶鉱所事件」仲裁裁判所判決(米国/カナダ)(A.J.I.L., Vol.35, 1941, p.716)に見られるように、二国間における、一方の他方に対する領域主権侵害(「相当の注意義務」違反)という、他分野と変わりのない(フリードマンの「共存の国際法」)、紛争の平和的解決という性質であった。
歴史