国際文通週間(こくさいぶんつうしゅうかん、英語: International Letter Writing Week)とは、文通によって相互理解を深めることで、もって世界の平和に貢献しようという目的の国際的週間である。万国郵便連合(UPU)結成日である10月9日を含む1週間に設定されている。
歴史ソ連発行の国際文通週間切手(1957年)
1957年にカナダのオタワで開催された、第14回万国郵便連大会議で“世界の人々が文通によって文化の交流に努め、世界平和に貢献しよう”という趣旨のキャンペーン設置が決議された。
世界的に見れば「国際文通週間」をテーマに、毎年切手を発行している国に日本とタイ王国がある。日本は1958年から毎年記念切手(特殊切手とされる場合もある)が発行されている。日本の国際文通週間切手は、当初は手紙をテーマとした切手を単発で発行される予定であったが、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次『京師』」が採用されたことから好評を博し、以来毎年発行されている恒例シリーズ切手となった。 前述のように「世界の人々と文通する」キャンペーンであるため、発行される切手の額面は、国際郵便料金(はがき・定形封書)の航空扱いに対応している。また切手には International Letter Writing Week の英文が入っているほか、発行した年号が西暦で入れられている。なお、元号法が制定された1979年以降は、発行年を記載している日本切手には西暦と元号が併記されている[1]が、国際文通週間切手は現在も西暦のみで表記されている(シートの余白の発行年月日は元号で表記)。なお、国際文通週間のテーマは、下記のように変遷している。
日本の国際文通週間切手
1958年 - 1962年:浮世絵・東海道五十三次
1963年 - 1969年:葛飾北斎・冨嶽三十六景
1970年 - 1972年:明治文明開化期の錦絵
1973年 - 1981年:鳥を描く大和絵
1982年 - 1987年:日本人形
1988年:歌舞伎の役者絵
1989年 - 1993年:絵巻物
1994年 - 1995年:屏風絵
1996年 - 1999年:花鳥画と浮世絵
2000年 - 2009年:東海道五十三次
ただし2006年のみ、国際連合加盟50周年記念として、佐和貫利郎
2010年 - 2012年:日本画の美女作品[3]
2013年 - :東海道五十三次
2014年以降は東海道五十三次以外の歌川広重の作品も採用。
京師(1958年)
桑名(1959年)
蒲原(1960年)
箱根(1961年)
日本橋(1962年)[4]
出典[脚注の使い方]^ 令和の改元の際には、一時的に西暦表記のみのものが存在する。
^ ?日本人国連WAFUNIF(ワフニフ)公式アーティストが描く宇宙アート切手?特殊切手「国際文通週間(国連加盟50周年)」発行