国防軍最高司令部裁判
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国防軍最高司令部裁判(こくぼうぐんさいこうしれいぶさいばん、: High Command Trial、: Prozess Oberkommando der Wehrmacht)は、アメリカ合衆国が1947年12月30日から1948年10月28日にかけてニュルンベルクにおいて行ったドイツ軍戦犯法廷。ニュルンベルク継続裁判の1つ。ドイツ軍や国防軍最高司令部(OKW)で高位にあった元帥や将軍達を裁いた。なお国防軍最高司令部のトップだった総長ヴィルヘルム・カイテル元帥とナンバー・ツーだった作戦本部長アルフレート・ヨードル上級大将はニュルンベルク裁判において裁かれており、両者ともすでに処刑されていた。この裁判で無罪となったのはオットー・シュニーヴィント海軍大将とフーゴ・シュペルレ空軍元帥の2名だけだった。
被告人

四つの訴因において裁かれた。
平和に対する罪 … 他国への侵略行為、国際条約への違反。

戦争犯罪 … 捕虜などに対する殺人行為など

人道に対する罪 … 占領地の民間人に対する虐殺、拷問、強制送還など。

上記の犯罪への陰謀罪

被告人は以下の14名である。

氏名ナチスドイツでの階級起訴判決
  1234 
ヴィルヘルム・フォン・レープ
Wilhelm von Leeb陸軍元帥IIGI懲役3年
それ以上拘留されているため判決後釈放
フーゴ・シュペルレ
Hugo Sperrle空軍元帥IIII無罪
ゲオルク・フォン・キュヒラー
Georg von Kuchler陸軍元帥IGGI懲役20年
1951年に12年に減刑
1953年に健康状態から釈放
ヨハネス・ブラスコヴィッツ
Johannes Blaskowitz陸軍上級大将IIII裁判中に自殺
ヘルマン・ホト
Hermann Hoth陸軍上級大将IGGI懲役15年
1954年に釈放
ゲオルク=ハンス・ラインハルト
Georg-Hans Reinhardt陸軍上級大将IGGI懲役15年
1952年に釈放
ハンス・フォン・ザルムート
Hans von Salmuth陸軍上級大将IGGI懲役20年
1951年に12年に減刑
1953年に釈放
カール=アドルフ・ホリット
Karl-Adolf Hollidt 陸軍上級大将IGGI懲役5年
1949年12月22日釈放
オットー・シュニーヴィント
Otto Schniewind海軍上級大将
(1945年4月30日退役)IIII無罪
カール・フォン・ロクエス
Karl von Roques陸軍歩兵大将IGGI懲役20年
服役中の1949年に死去
ヘルマン・ライネッケ
Hermann Reinecke 陸軍歩兵大将
国防軍最高司令部所属IGGI終身刑
1954年釈放
ヴァルター・ヴァルリモント
Walter Warlimont陸軍砲兵大将
国防軍最高司令部所属IGGI終身刑
1951年に18年に減刑
1954年に釈放
オットー・ヴェーラー
Otto Wohler陸軍歩兵大将IGGI懲役8年
1951年に釈放
ルドルフ・レーマン
Rudolf Lehmann 陸軍法務大将
国防軍最高司令部所属IGGI懲役7年
1950年に釈放

I — 起訴   G — 起訴・有罪

典拠管理データベース: 国立図書館

ドイツ

イスラエル

アメリカ


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