国鉄EF66形電気機関車
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EF66形電気機関車
寝台特急富士はやぶさ」を牽引する
EF66形42号機
基本情報
運用者日本国有鉄道(国鉄)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
製造所川崎車輛→川崎重工業兵庫工場
川崎重工業坂出工場
汽車製造
川崎電機→富士電機
東洋電機製造
製造年1968年 - 1974年
1989年 - 1991年
製造数89両
消滅JR西日本:2010年9月20日
主要諸元
軸配置Bo - Bo - Bo
軌間1,067 mm
電気方式直流1,500 V
架空電車線方式
全長18,200 mm
全幅2,800 mm
全高3,872 mm
運転整備重量100.8 t
台車試作車:DT133形(両端) DT134形(中間)[1]
0番台1次車:DT133A形(両端)DT134A形(中間)[2]
0番台2次車:DT133B形(両端)DT134A形(中間)[3]
100番台:FD133C形(両端)FD134B形(中間)[4]
軸重16.8 t
動力伝達方式1段歯車減速中空軸可撓吊り掛け式
主電動機直流直巻電動機 MT56形×6基
歯車比20:71 (3.55)
制御方式抵抗制御・3段組合せ・弱め界磁
バーニア制御付)
制御装置自動進段電動カム軸制御
制動装置EL14AS形自動空気ブレーキ
保安装置ATS-S(新製時)
最高運転速度110 km/h
定格速度 72.2 km/h(85 %界磁)
108.0 km/h(40 %界磁
定格出力3,900 kW
定格引張力19,590 kgf(約192.08 kN・85 %界磁)
第12回(1969年ブルーリボン賞受賞車両
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EF66形電気機関車(EF66がたでんききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1968年昭和43年)から1974年(昭和49年)まで、日本貨物鉄道(JR貨物)が1989年平成元年)から1991年(平成3年)まで製作した直流電気機関車である。

本形式の量産に先立ち、1966年(昭和41年)に試作されたEF90形電気機関車についても記述する。
概要EF66 20牽引レサ10000系貨物列車(1985年、庭瀬駅

名神東名高速道路の整備により輸送シェアを拡大しつつあったトラック輸送に対抗するため、国鉄では特に所要時間の短縮が急務とされた生鮮品輸送を中心に貨物列車の高速化を計画した。最高速度 100 km/h での走行可能なコキ10000系コンテナ車レサ10000系冷蔵車と並行して、東海道山陽本線系統の高速貨物列車専用機として開発された。実際の性能は、110 km/hで最大1300トンのコンテナ貨車を牽引し、最長26両編成で運行できた[5]

当初は動軸数8軸の「H級」とする構想もあったが、大出力電動機の実用化に見込みがついたことから動軸数6軸の「F級」として開発が進められ、1966年9月に試作機が川崎車輛(現・川崎車両)で完成した。これがEF90形である。定格出力 3,900 kW狭軌鉄道では当時世界最大のものであった。

同年11月より、先に運用を開始していたレサ10000系の特急鮮魚貨物列車「とびうお」「ぎんりん」の牽引で運用を開始し、運用結果を基に1968年から量産機の製作が開始された。量産機はEF66形を名乗ることとなった。

本形式の量産開始に伴い、これまで暫定的にEF65形(500番台F形)重連牽引としてきた「とびうお」などの高速貨物列車は本形式1両での牽引に変更され、以後、東海道・山陽本線系統の高速貨物列車牽引で主に使用されてきた。1985年(昭和60年)3月からは、寝台特急ブルートレイン)「はやぶさ」「富士」など旅客列車の牽引にも使用されるようになった。

1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化では西日本旅客鉄道(JR西日本)とJR貨物に承継された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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