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157号機
基本情報
運用者運輸省鉄道総局
日本国有鉄道
東日本旅客鉄道
東海旅客鉄道
西日本旅客鉄道
製造所日立製作所
東京芝浦電気(現東芝)
三菱重工業
三菱電機
川崎車両
汽車製造
日本車輌製造
富士電機
製造年1946年 - 1958年
製造数172両
主要諸元
軸配置2C+C2
軌間1,067 mm
電気方式直流1,500V
(架空電車線方式)
全長19,900 mm
全幅2,800 mm
全高3,926 mm
運転整備重量蒸気暖房 115.00 t
電気暖房 113.00 t
動輪上重量蒸気暖房 86.40 t
電気暖房 87.00 t
台車主台車HT60、先台車LT221
軸重14.4 t
動力伝達方式1段歯車減速、吊り掛け式
主電動機直流整流子電動機 MT42×6
歯車比28:75=1:2.68
制御方式抵抗制御・3段組合せ・弱め界磁
制御装置電磁空気単位スイッチ式
制動装置EL14AS 空気ブレーキ、手ブレーキ
保安装置ATS-S/Sn形 EB装置 TE装置 ATS-P/Ps型
最高速度100.0 km/h
定格速度(全界磁)68.0 km/h
(弱界磁)87.0 km/h
定格出力1,900 kW
定格引張力10,250 kg
備考1952年以降の改良型
第8回(1991年)エバーグリーン賞受賞車両
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お召し列車牽引用の61号機
EF58形電気機関車(イーエフ58がたでんききかんしゃ)は、 日本国有鉄道(国鉄)の前身である運輸省鉄道総局が製造した旅客用直流電気機関車である。
本項では、EF58形の半製品を設計変更して就役させた貨物用のEF18形電気機関車(イーエフ18がたでんききかんしゃ)についても詳述する。 終戦後に激増した旅客輸送需要に対応する機関車として1946年(昭和21年)に登場した。 1948年(昭和23年)までに31両製造されたところで諸事情により一旦製造中止となり、1952年(昭和27年)以降改良型として量産を再開した。以後、初期形車も車体載せ替えを含む仕様統一の改造を受け、1958年(昭和33年)までに合わせて172両が製造された。 根本的には戦前の省形電気機関車由来の設計を強化した旧式システムの機関車ではあったが、改良型は高速運転時の性能に優れ、特急列車の牽引にしばしば用いられた。流線形を取り入れた車体フォルム(デザイン)も手伝って、多くの鉄道ファンから「ゴハチ」の通称および愛称で親しまれている。 1950年代から1970年代にかけ、東海道・山陽本線や高崎・上越線、そして東北本線黒磯以南といった主要幹線において、旅客列車牽引の主力として用いられた。1980年代にほとんどが営業運転から撤退し、動態保存機的な少数の残存機も2000年代末までにほぼ運用を終了、2023年(令和5年)にお召し機の61が除籍されたことにより、形式消滅した。 なお、同時期の1947年(昭和22年)から1958年(昭和33年)まで製造された貨物列車牽引用電気機関車EF15形は、電気機器などの多くをEF58形と共通設計としており、車体の外見は著しく異なるが「兄弟形式」と評されている。 太平洋戦争中は旅客用電気機関車の新規製造は中止されていたが、戦後の急激な旅客需要の増大に加え、戦前形の機関車は戦時中の酷使によって疲弊が著しく、旅客用電気機関車は圧倒的に不足していた。このような事情から急遽製造されたものである。 1946年から1948年にかけて1 - 31号機[1]の31両が製造された。当初は50両の機関車のうち、まず30両を発注してから、残り20両を発注する予定だった。 機器類の多くはEF15形と共用されており、特に動台車枠部分の設計は完全共通化されていた。 性能的には戦前最後に新造された旅客用電気機関車EF57形と同等の水準を狙ったもので、鉄道省の旅客用大型機関車の原則に沿った2C+C2の軸配置を採用し、MT41形主電動機[注 1]を搭載していた。制御方式は戦前からの標準であった手動進段の単位スイッチ式、デザインも戦前からの伝統に則った「前後デッキ付の箱形車体」となった。 しかし外見こそEF57形に似ていたものの、その品質はEF57形とは全く異なるものであった。随所に代用部材や簡易構造が用いられ、戦時設計の貨物用機関車EF13形に近似した「準戦時型」車両で、粗悪と評しても過言ではなかった。唯一評価に値するのは、車軸の軸受けに初めてローラーベアリングを採用したことであったが、このローラーベアリングも当初は品質不良で発熱を起こすなどの問題を生じさせた。
概要
形態別概説
初期型
性能
パンタグラフは電車用のばね上昇式PS13形で、強度にも難のある簡易構造。なお電気機関車用の空気圧作動式はコストや資材難から採用されなかった。
過負荷や短絡などの事故電流を遮断するために必要な高速度遮断器は高価で複雑なことから省略。
ブレーキシューの作動は車輪を両側から締め付けるクラスプ式ではなく、簡易な片押し式。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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