国鉄レソ25630形貨車
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国鉄レ1300形貨車
基本情報
車種
冷蔵車
運用者鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
種車レソ25630形
改造年1928年(昭和3年)
改造数462両
消滅1959年(昭和34年)
主要諸元
車体色銀色
軌間1,067 mm
全長7,996 mm
全幅2,500 mm
全高3,800 mm
荷重12 t
実容積25.4 m3
自重10.6 t - 11.6 t
換算両数 積車2.0
換算両数 空車1.2
走り装置シュー式
軸距3,962 mm
最高速度65 km/h
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国鉄レ1300形貨車(こくてつレ1300がたかしゃ)は、1923年(大正12年)から1926年(大正15年)にかけて有蓋車からの改造で製作された冷蔵車である。
概要

レ1300形は、レ1000形と同じくフワ30000形有蓋緩急車からの改造で製作された。レ1000形が車体長と軸距の短縮改造を受けたのに対して、レ1300形はそのままの長さで改造され、その分大型化している。改造は大宮工場四日市工場1924年(大正13年)に移転して名古屋工場となる)、鷹取工場苗穂工場で行われた。

当初の形式はレソ25630形で、465両が改造されレソ25630 - レソ25999、レソ26300 - レソ26394となっている。番号が飛んでいるのは、間にテワ1257形の番号が入っているためである。

冷却方式は妻半氷槽式断熱材はインシュライト、全長7,996mm、全幅2,500mm、全高3,800mm、荷重12tとなっている。荷重12tになった冷蔵車はこの形式が初めてで、この後レ12000形まで続く基本形となった。1923年(大正12年)に改造された車両の一部は肉懸垂鉤(フック)が取り付けられている。1925年(大正14年)、それまで他の貨車と同じく黒に塗装されていた冷蔵車を、初めて灰色に塗装してみる試験が行われ、車内温度の低下に効果があることが明らかとなった。これがその後の冷蔵車で白系の塗装が実施されるきっかけとなった。

1928年(昭和3年)の称号規定改正でレ1300形となり、レ1300 - レ1762となった。

レ1300形は戦時中に15両が戦争による被災で廃車になり、又戦後は148両が進駐軍専用車に指定され運用された。

戦後もかなり残り、1950年(昭和25年)4月12日にレ1522が大沼電鉄へ譲渡され同社のレ201に、11月にレ1473、レ1370の2両が有田鉄道へ譲渡され同社のレ1、レ2となっている。この3両が日本で地方私鉄に在籍した冷蔵車の全部であるが、短期間で廃車となっている。

1952年(昭和27年)6月26日、第3次特別廃車の対象となり(当時の在籍車数は22両)、事実上消滅した。しかし戦災などの影響で書類が完備できておらず、1954年(昭和29年)に実施された貨車実態調査で8両の捕捉漏れが判明して再度廃車の指示が出され、1959年(昭和34年)になってようやく最終的に書類上の形式消滅となった。
参考文献

RM LIBRARY 27 「国鉄冷蔵車の歴史(上)」 渡辺 一策
ISBN 4-87366-256-7

『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目










日本国有鉄道鉄道省)の冷蔵車(1928年称号規程)
「レ」級

レ1形 - レ90形 - レ200形 - レ350形 - レ900形 - レ1000形 - レ1300形 - レ2200形 - レ2300形 - レ2500形 - レ2900形 - レ5000形 - レ6000形 - レ7000形 - レ9000形 - レ10000形 - レ12000形 - レ16000形
「レム」級

レム1形 - レム400形 - レム5000形 - レム9000形 - レムフ10000形
「レサ」・「レキ」級

レサ1形 - レサ900形 - レサ5000形 - レサ10000形 - レキ1形


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