国鉄キハ183系気動車
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キハ183系気動車
(共通事項)
基本番台で運用される「オホーツク」
網走駅 1983年)
基本情報
運用者

日本国有鉄道

北海道旅客鉄道

ミャンマー国鉄
(2009年 - 2012年)

タイ国有鉄道

マタディ・キンシャサ鉄道

カンボジア・ロイヤル鉄道

製造年1979年 - 1992年
製造数169両
運用開始1980年2月10日
運用終了2023年4月30日[資料 1][記事 1]
主要諸元
軌間

1,067 mm

JRグループ

マタディ・キンシャサ鉄道


1,000 mm

ミャンマー国鉄

タイ国有鉄道

カンボジア・ロイヤル鉄道


最高運転速度100 - 130 km/h
全長21,300 mm
全幅2,903 mm
車体普通鋼
動力伝達方式ディーゼル液体式
機関DMF15HSA・DML30HSI
変速機液体
変速段変速1段・直結1段 他
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キハ183系気動車(キハ183けいきどうしゃ)[注 1]は、日本国有鉄道(国鉄)が開発した特急形気動車である。国鉄分割民営化後は北海道旅客鉄道(JR北海道)が継承し、さらに増備が行われた。

なお、九州旅客鉄道(JR九州)ものちに本系列に区分される特急形車両を導入しているが、これについてはJR九州キハ183系気動車を参照のこと。
概要

従来の特急形気動車の仕様を再検討し、諸設備の機能向上と耐寒耐雪機能に留意した北海道専用車両として開発された系列である。

北海道内各系統の特急列車1961年昭和36年)10月1日以来キハ80系気動車を使用してきた。同系列は「北斗」「おおぞら」「おおとり」などの道内特急列車網を確立し長期にわたって使用されてきたが、1975年(昭和50年)頃から接客設備の陳腐化と酷寒地運用ゆえの故障多発・損耗が顕在化し、取替えが喫緊の課題とされた。後継車両の計画に際しては北海道内での使用に留意し、キハ181系気動車をベースに厳しい気象条件に適合した「雪と寒さに強い」特急形気動車として開発が進められ、1979年(昭和54年)にキハ183系の先行試作車(900番台)が完成した。1980年(昭和55年)から1年半の試用の後、1981年(昭和56年)10月1日から量産車(基本番台)の使用を開始した。

1986年(昭和61年)11月1日国鉄最後のダイヤ改正で、各部の大規模な設計変更がなされた500・1500番台(N183系)が投入され、キハ80系を完全に淘汰した。JR北海道移行後の1988年(昭和63年)3月13日には走行性能の向上に留意した550・1550番台(NN183系)を投入し、道内特急列車の高速化と設備水準向上を実現した。

2001年平成13年)から経年の進んだ車両が順次淘汰されていたものの、使用路線の実情を考慮した仕様変更や改造も多数なされ、2023年(令和5年)まで道内各路線の特急列車に使用されていた。

2021年にはタイ国有鉄道が17両の無償譲渡を受けること(輸送費はタイ国鉄負担)や、2023年にはコンゴ民主共和国へ7両が輸送されたことが報道されており、東南アジアアフリカで再運行される車両もある[1][2][3]
凡例

製造…新潟:
新潟鐵工所、富士:富士重工業(現・SUBARU)、日立:日立製作所

配置…函館:函館運輸所[注 2]、札幌:札幌運転所[注 3]、苗穂:苗穂運転所[注 4]、釧路:釧路運輸車両所

改造…五稜郭:五稜郭車両所、苗穂工:苗穂工場、釧路:釧路運輸車両所

区分別概説
初期型


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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