この項目では、国際連合憲章によって定められる軍隊について説明しています。「国連軍」と称される、朝鮮戦争における多国籍軍については「国連軍 (朝鮮半島)」をご覧ください。
「連合国軍」とは異なります。
国連軍(こくれんぐん、英: United Nations Forces)は、国際連合安全保障理事会(安保理)の決議によって組織された国際連合の指揮に服する軍隊を指す[1][2]。 国連憲章41条の定める非軍事的措置が不十分であると安保理が判定した場合、同42条に基づいて使用される軍隊である[1][2]。 国際連合憲章第7章においては、平和に対する脅威に際して、軍事的強制措置をとることができると定められている。憲章第42条で、安全保障理事会は国際の平和と安全を維持または回復するために必要な行動をとることができると規定されている。憲章第43条に従ってあらかじめ安全保障理事会と特別協定を結んでいる国際連合加盟国がその要請によって兵力を提供することになっており、安全保障理事会が当該兵力を指揮する。憲章第46条により安全保障理事会は軍事参謀委員会の援助により、兵力使用の計画を作成し、憲章第47条3項により軍事参謀委員会が兵力の指揮に関して助言する。これまで、この兵力提供協定を結んでいる国がないため、国際連合憲章第7章に基づく、安保理が指揮する国連軍が組織されたことはこれまで一度もない。
概説
フィクションのできごと
アニメ
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』
第1話冒頭で霧の艦隊と「国連軍最終決戦艦隊」の戦闘が描かれている。なお、原作にこのシーンは存在しない。
『アルジェントソーマ』
陸海空軍のほかに宇宙軍が存在するほか、内部に対エイリアン組織である「フューネラル」が編成されている。
『宇宙戦艦ヤマト2199』
国連傘下の軍事組織として「国連統合軍」が登場。作中には主にその下部組織である「UNCF (国連宇宙軍)」が登場している。
『機動戦士ガンダム00』
1stシーズンに登場。架空の国家連合であるユニオン、AEU、人類革新連盟(人革連)が統合したもので、2ndシーズンより地球連邦軍に改名。
『クロムクロ』
度々登場。AC-130などが劇中に登場する。
『サブマリン707R』
海洋の平和維持を目的とした国連直轄の「PKN(平和維持海軍)」が登場。なお、原作にはPKNに相当する組織として「P.S.G.」という国際組織が登場する。
『新海底軍艦』
地空人の侵攻に対応すべく、「国連軍特別平和維持部隊」の艦隊が南極に展開する。
『新世紀エヴァンゲリオン』
セカンドインパクト発生を受け、戦略自衛隊を除く各国軍の戦力を吸収して発足した組織として登場する。
『戦闘妖精・雪風』
本作に登場する、異星体ジャムに対抗すべく結成された「フェアリィ空軍(FAF)」は、国連地球防衛機構の下部組織とされている。また、FAFとは別に、超空間通路が出現した南極圏を国連軍艦隊が監視している。
『蒼穹のファフナー』
フェストゥム殲滅のために「新国連」の下に各国軍を統合した「NUNHF(新国連人類軍)」(通称・人類軍)という軍事組織が登場する。
『タイドライン・ブルー』
国連に代わる国際機関「新国連」傘下の軍事組織として「新国連軍」が登場する。
『地球防衛企業ダイ・ガード』
「国連安全保障軍」(通称・安保軍)の名で登場。民間防衛・警備企業の「21世紀警備保障株式会社」に出資しているほか、自衛隊を指揮下に置いている。
『Project BLUE 地球SOS』
州軍を除く各国軍を吸収している組織として登場。なお、本作に登場する国連マークは現実のものとは異なる。
『ほしのこえ』
地球外知的生命体タルシアンの探索を目的として結成された「国連宇宙軍」が登場する。
『ムーの白鯨』
漫画
『超時空戦艦まほろば』
機動帝国「怒国」の傀儡的な組織として描かれている。