国立館山海上技術学校
過去の名称国立館山海員学校
学校種別(文部科学省管轄外学校)
設置者海技教育機構
設立年月日1963年4月
共学・別学男女共学
学期3学期制
学科本科
航海実習科
所在地〒294-0031
千葉県館山市大賀無番地
公式サイト公式サイト
国立館山海上技術学校(こくりつたてやまかいじょうぎじゅつがっこう、National Tateyama Maritime Poly-technical School)は、千葉県館山市にある独立行政法人海技教育機構の学校。中学校卒業者を対象に生徒を募集し、船舶を運航できる船員を養成する学校である。
2023年(令和5年)1月現在、海上技術学校(中卒後3年間)は唐津(佐賀県)、口之津(長崎県)、そして館山の3か所である。
所在地
〒294-0031 千葉県館山市大賀無番地
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度58分50秒 東経139度49分49秒 / 北緯34.98056度 東経139.83028度 / 34.98056; 139.83028座標: 北緯34度58分50秒 東経139度49分49秒 / 北緯34.98056度 東経139.83028度 / 34.98056; 139.83028
千葉県房総半島南部に位置する。
学校名の変遷
国立館山海員学校 -1963年(昭和38年)?2001年(平成13年)までの38年間
国立館山海上技術学校 -2001年(平成13年)?現在に至る。
高等学校との違い
高等学校は文部科学省が所管する。
海上技術学校は国土交通省下の独立行政法人が所管するので、「高等学校」という名称を用いていない。しかし、海上技術学校を卒業すると、文部科学大臣より、高等学校卒業と同等の資格が与えられる[1]。よって大学受験も可能である。高等学校とさほど変わりはない。
大学入試センター試験の際に必要になる高校コードも「文部科学大臣の指定したもの」として、国際バカロレア資格取得者、アビトゥア資格取得者、バカロレア(フランス共和国)取得者等と同様に、「53000A」が割り振られている[2]。
沿革
1963年(昭和38年)1月 -運輸省所管国立館山海員学校が開校。本科航海科、機関科(修業年限1年)を設置。
1964年(昭和39年)2月 -本科を廃止。高等科(修業年限2年)を設置。
1993年(平成5年)4月 -乗船実習科(修業年限6ヶ月)を設置。
2001年(平成13年)
1月 -中央省庁改革により、国土交通省所管となる。
4月 -全国8校の海員学校が統合[3]され、独立行政法人海員学校として発足。これに伴い国立館山海上技術学校に改称。
2006年(平成18年)4月 -独立行政法人海員学校と独立行政法人海技大学校が統合され、独立行政法人海技教育機構が所管の学校となる。
設置学科
本科(修業年数3年)
乗船実習科(本科卒業後の6か月: 4月1日から9月30日まで)- 北海道から沖縄までの太平洋沿岸、日本海沿岸の各地に寄港しながら航海実習を行う。
学期
3学期制
共学・別学
男女共学
寮
男子寮・女子寮が学校敷地内にあるが、通学生もいる。
学期ごとに部屋替えをしている。
奨学金
奨学金制度がある。
取得できる資格
卒業(3年間)と同時
高等学校卒業同等資格(上述の通り)
四級海技士免状[4]の受験資格の一部。(筆記試験が免除)
四級海技士試験の受験には実際に船で働いた経験(「乗船履歴」)を経て、「筆記試験」と「口述試験」の両方に合格しなければならない。(上述の通り、筆記試験は免除となる。)
3年で卒業するか、その後続けて6か月間の乗船実習科を修了するかで、「乗船履歴」の期間が異なる。つまり試験を実際に受けられるまでの速さが異なる。
3年で卒業---卒業後、就職した企業の船で1年9か月乗船。
卒業後すぐ乗船実習科を修了---6か月。(修了と同時)
在学中
以下の資格の取得が可能。
一級小型船舶操縦士 -小型艇の操縦資格(2016年・平成28年に学校での取得終了)
第二級海上特殊無線技士
三級海技士免状(筆記試験)
ガス溶接技能講習修了証
危険物取扱者資格
進路
就職
本校乗船実習科
海技大学校(兵庫県芦屋市)
一般大学
カリキュラム
本科では以下の科目、実習を合わせて学ぶ。
一般科目 -高等学校で学ぶ普通教科。
国語、社会、数学、理科、英語、体育、情報
専門科目(商船)-海上技術者として必要な専門科目。
航海科目 -航海学、運用学[5]、海事法規、海洋気象
機関科目 -船用機関、電気電子工学、計測制御、情報技術
その他 -船用機関、海運実務、海事英語
海上実習 -航機実技、校内練習船実習、端艇実習、小型船舶実習、総合訓練
練習船乗船実習(3か月)3年生の3学期に行う。
東京港か横浜港で乗船し、九州や沖縄などの各地に寄港しながら実習を行う。
使用する練習船(海技教育機構所有)[6]
帆船 -
「日本丸」(2,570t)
「海王丸」(2,556t)
ディーゼル船 -
「銀河丸」(6,100t)
「青雲丸」(5,884t)
「大成丸」(5,876t)
学校設備
校内練習船 「望洋丸」(ぼうようまる)
総トン数 -44t
全長 -22.86m
型幅 -5.50m
型深 -2.05m
航海速力 -10.0ノット
主機関 ?ディーゼル600ps*1,350rpm(ヤンマー製)
4翼CPP×1軸
なお最大舵角は各舷70度、CPPのピッチはダイヤルにて1度ずつの調整が可能であり、高い操船性能を持っている。(テレグラフでの回転数、ピッチ角制御も可能)
また小型の練習船ながらAIS、GPS、音響測深器、国際VHF、ナブテックス受信器、レーダー、ECDIS、その他無線装置等を装備し、大型船舶と遜色ない船橋設備を有している。
発電機×2
非常用発電機×1
主空気圧縮機×1
非常用空気圧縮機×1
主空気槽×2
その他ポンプ各種
機関制御室は最大15人程度収容可能であり、モニターにより主機その他の情報が確認できる。
船内は、船室、船橋、制御室が冷暖房完備である。
その他所有設備小型船舶×2 novaI、novaIIカッター×3船外機付伝馬船×3
建物
本館
教室棟
実習技業棟
制服
色は「濃紺」
男子 -学生服(学ラン)
女子 -ブレザー・ネクタイ
制帽がある。
通常時は、作業服もしくは校内着を着る。
※女子生徒はスカートの他にズボンも選択できる。
学校行事
1学期