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国立市主婦殺害事件
国立市主婦殺害事件(くにたちししゅふさつがいじけん)は、1992年(平成4年)10月20日に東京都国立市東三丁目で発生した[1]強盗強姦・強盗殺人・窃盗事件[2]。
「国立の主婦殺し」事件[11]、国立市主婦殺し事件[12]と呼称される場合もある。 加害者の男O[13]は事件前に塗装工事で出入りしたことがある家に上がり込み、1人で留守番していた主婦(当時35歳)を強姦した上で金品を奪うことを計画[2]。同宅に上がりこんで被害者の主婦を脅迫・強姦した上、予め用意していた千枚通し・牛刀で口封じのために被害者を刺殺し、現金約31,000円を奪った[2]。 被告人の男Oは1995年(平成7年)に東京地方裁判所八王子支部[注 1]で死刑判決を言い渡されたが、東京高等裁判所へ控訴したところ、1997年(平成9年)に無期懲役判決を言い渡された[13]。同判決を不服とした東京高等検察庁は、「本事件は最高裁判所が1983年(昭和58年)7月に示した死刑適用基準(永山基準)に照らし、極刑がやむを得ない事案である」として、量刑不当および判例違反を理由に最高裁へ上告[13]。死刑を求刑していた検察側が量刑不当を理由に最高裁へ上告した事例は当時4件目で、殺人前科のない被告人による被害者1人の殺人事件としては初めてだった[14]。
概要