国家映画賞
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国家映画賞
第64回国家映画賞(英語版)授賞式の様子
受賞対象優秀なインド映画
会場ニューデリー
インド
主催映画祭事務局
初回1954年10月10日 (69年前) (1954-10-10)
最新回2023年8月24日 (8か月前) (2023-08-24)
公式サイト ⇒dff.nic.in

国家映画賞 (こっかえいがしょう、英語: National Film Awards) はインド国際映画祭において発表される、インド映画界における最大規模の映画賞である。
概要

1954年に設立された。1973年以降は、インド国際映画祭とともに、インド政府映画祭事務局によって管理されている[1][2]

毎年、映画祭選考委員会推薦の映画と、一般エントリーにおいて選考を勝ち上がった映画がニューデリーインド大統領により開催される本選考に進むことができる。本選考に進んだ映画は表彰式の場となるインド国際映画祭において一般公開される。前年度にインド映画を含む世界中で作成された映画が選考対象となる。また、インド国内の映画については、各州の最優秀賞を獲得した映画とインド国内の言語別最優秀賞を獲得した映画がエントリーされる。選考対象となる映画数、映画賞の多さにより、国家映画賞はアメリカ合衆国の映画賞であるアカデミー賞と同等の価値のある賞であるとみなされている[3][4]
審査方法授賞式が開催されるコンベンション・センターのヴィギャン・バワン(英語版)

現在、国家映画賞には長編映画部門と非長編映画部門(短編やドキュメンタリーなど)という2つの主要映画賞部門がある。長編映画部門の推薦委員会は2009年にラーフル・ドラキアブッダデーブ・ダースグプタなどを含む13人の委員によって発足した。非長編部門の選考委員会はビクラム・シンガを含む5人の委員によって構成されている[5]。選考委員会は映画祭事務局によって任命されるが、インド政府や映画祭事務局は選考過程には関与しない。選考委員会による選考に関しては毎年厳しい批判がある。長編映画部門、非長編映画部門あわせて毎年100を超える映画がインド国内外から国家映画賞にエントリーされる。

選考ルールは毎年変更され、ナショナル・フィルム・アワード・レギュレーションという文書として公開される。レギュレーションの内容は多岐にわたり、特にインド国内の映画会社や映画監督の作品に関しては非常に多くの規定が存在する[6]。エントリーする映画はインド国内で撮影、制作する必要があり、外国の映画会社との共同制作映画の場合は選考へのエントリーにあたって6つの基準をクリアする必要がある[6]。また、エントリーの際には前年の1月1日から12月31日までに中央映画認証委員会に申請する必要がある。申請の認可が降りた場合、長編映画選考委員会により、長編映画部門と非長編映画部門どちらでエントリーされるかが決定される。この部門の映画分類方法に関してもナショナル・フィルム・アワード・レギュレーションで定義されている[6]

賞は大きく分けて、長編映画部門、非長編映画部門、映画批評部門の3つの部門から構成されている。長編映画部門と非長編映画部門では映画の芸術性、技術性、インド各州の独自文化の表現性、国家団結の表現性などが評価対象となる。映画批評部門では新聞やテレビ、映画専門誌などのメディアや映画研究における批評の的確さ、映画の宣伝普及への貢献度によって評価される[7]

また、インド映画の父と呼ばれるダーダーサーヘブ・パールケーにちなんだダーダーサーヘブ・パールケー賞という特別賞があり、インド映画発展に貢献した人物に贈られる[7][8]

国家映画賞受賞者にはメダルと賞金、表彰状が授与される。長編映画部門の6つのカテゴリ、非長編映画部門と映画批評部門それぞれの2つのカテゴリには金蓮賞(Swarna Kamal、英語: Golden Lotus)が贈られ、その他のカテゴリーには銀蓮賞(Rajat Kamal、英語: Silver Lotus)が贈られる[7]
特別功労賞 (Lifetime Achievement Award)

ダーダーサーヘブ・パールケー賞

長編映画部門 (Feature Film Awards)
金蓮賞 (Swarna Kamal)



長編映画賞
(英語版)

監督賞

健全な娯楽を提供する大衆映画賞



児童映画賞(英語版)

インディラ・ガンディー賞 新人監督作品賞(英語版)

アニメ映画賞(英語版)



銀蓮賞 (Rajat Kamal)



主演男優賞

主演女優賞(英語版)

助演男優賞

助演女優賞(英語版)

子役賞(英語版)

音楽監督賞(英語版)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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