国家人民軍地上軍
Landstreitkrafte der Nationalen Volksarmee
地上軍の国籍識別標
創設1956年3月1日 - 1990年10月2日
国籍 東ドイツ
軍種陸軍
上級部隊国家人民軍
表・話・編
国家人民軍地上軍(こっかじんみんぐんちじょうぐん、ドイツ語: Landstreitkrafte der Nationalen Volksarmee, LaSK)とは、ドイツ民主共和国における陸軍。人民海軍(VM)および航空軍(LSK)と共に国家人民軍を構成した軍種の1つである。単に東ドイツ陸軍とも呼ばれる。目次
1 歴史
2 任務
3 組織構造
3.1 地上軍司令部(Kommando Landstreitkrafte)
3.1.1 歴代地上軍司令官
3.2 第3軍管区(Militarbezirk III)
3.3 第5軍管区(Militarbezirk V)
3.4 拡大
4 主要な部隊規模種別及び兵科種別
4.1 兵科種別(Waffengattungen)
4.2 特殊兵科及び部門(Spezialtruppen und Dienste)
4.3 部隊規模種別
4.4 階級
5 主な装備
5.1 小火器
5.2 装甲車両
5.3 ロケット砲兵システム
5.4 ジープ類
5.5 輸送車両
5.6 野戦榴弾砲
5.7 対空兵器
6 関連項目
7 参考文献
8 外部リンク
9 脚注
歴史「兵営人民警察」も参照 ベルリン・無名兵士の廟での交代を終えたフリードリヒ・エンゲルス衛兵連隊の儀仗兵。
1956年1月18日、人民議会では「国家人民軍及び国防省の創設に関する法律」(Gesetz uber die Schaffung der Nationalen Volksarmee und des Ministeriums fur Nationale Verteidigung)を採択し、再軍備を開始する。これに従い、ドイツ民主共和国国防省(ドイツ語版)が設置され、名目上ドイツ人民警察の一部門に過ぎなかった兵営人民警察(Kasernierte Volkspolizei)が国家人民軍(Nationale Volksarmee)へと再編されると共に、正式に国軍へ昇格した。1956年3月1日までに改組が完了し、この日は国家人民軍創設の日として、後に国家人民軍記念日に指定された。兵営人民警察では南部管区及び北部管区の2軍管区体制をとっており、国家人民軍地上軍でもこれを引き継いだ。1957年には南北管区を元に、ライプツィヒに司令部を置く第3軍管区(Militarbezirke III)とノイブランデンブルク(1956年まではパーゼヴァルク(ドイツ語版))に司令部を置く第5軍管区(Militarbezirke V)が改めて設置された[1]。また、1972年12月1日にはポツダム・ゲルトウ(ドイツ語版)にて地上軍司令部(Kommando Landstreitkrafte)が設置され、3管区体制に移行すると共に訓練などを目的とした各種の下級司令部が整備された。
1990年10月2日、ドイツ再統一の中で、国家人民軍の全組織は解体された。旧地上軍司令部には東西両軍の統合任務を帯びた連邦陸軍の陸軍東部司令部(Heereskommando Ost, 後の第4軍団)が設置される。この陸軍東部司令部隷下の部隊として、ライプツィヒの旧第3軍管区には第7防衛管区(後の第13装甲擲弾兵師団)が、ノイブランデンブルクの旧第5軍管区には第8防衛管区(後の第14装甲擲弾兵師団)が設置され、一部の兵下士官はこれらに残留することが許されたものの、大部分の将兵は職を失うこととなった。