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国姓(こくせい)は、東アジアを中心とした地域で見られる儒教的な世界観および国家観において「君主(もしくは宗室)の姓」を表す概念である。 中国における秦朝の?姓趙氏や清の愛新覚羅氏、朝鮮半島における李氏朝鮮の李氏などが国姓の例である。 姓を共有する血族集団が重要な社会構成単位でありつづけてきた儒教文化圏の社会においては、当代において天下を治めている天子の姓と同じ姓を有するということは特別な意味を持った。それゆえに、国姓はしばしば恩典 日本では、姓は臣籍にある者の身分を表すものであるという考え方が歴史を通じて浸透した結果、宗室にあたる皇室は姓を有しておらず、日本全体を支配する宗室の姓としては国姓は存在しない。またこのことと関連して、日本では皇統が一度も替わったことがないと一般に信じられている(万世一系)。このため日本では中国と異なり、栄典として新たに姓を創設して与えた例はあっても(豊臣氏など)、「国姓」が下賜される風習は存在せず、名の一部を与える風習が存在するのみであった(偏諱)。日本史上にも賜姓という語は登場するが、臣下に対する恩典 中国明末の武将、鄭成功は明から国姓である朱姓の使用を許されたが、これを憚り国姓爺と称された。
概要
日本における特殊事情
国姓に関するエピソード
明と国姓爺
国姓の一覧
愛新覚羅氏 - 清
阿史那氏 - 突厥
王氏 - 高麗
姫姓 - 周
公孫氏 - 燕(三国時代)周代に諸侯(公)の一族が公孫氏を名乗るが、これは国姓ではない。
司馬氏 - 晋(魏晋南北朝)
尚氏 - 琉球王国
曹氏 - 魏(三国)
朱氏 - 明
石氏 - 後趙
孫氏 - 呉(三国)
拓跋氏、のち元氏 - 代、北魏、東魏、西魏
趙氏 - 宋
ボルジギン氏 - 元
耶律氏 - 遼、およびその後継と称する王朝
李氏 - 唐、およびその後継と称する王朝、朝鮮王朝
劉氏 - 漢、およびその後継と称する王朝、遼(漢風姓)、およびその後継と称する王朝
攣?氏 - 匈奴
完顔氏 - 金
楊氏 - 隋
慕容氏 - 北燕
宇文氏 - 北周
蕭氏 - 梁, 斉
? - 秦朝
郁九侶氏
関連項目
鄭成功
国性爺合戦