団地ともお
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団地ともお
ジャンル
日常コメディ、ファミリー
漫画
作者小田扉
出版社小学館
掲載誌ビッグコミックスピリッツ
発表期間2003年34号 - 2019年10号
巻数全33巻
アニメ
原作小田扉
監督渡辺歩
シリーズディレクターイシグロキョウヘイ(第1 - 39話)
内田信吾(第40 - 78話)
シリーズ構成山田隆司
キャラクターデザイン桑波田満
音楽長谷川智樹
アニメーション制作小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント
製作NHKエンタープライズ
小学館集英社プロダクション
放送局NHK総合ほか
放送期間2013年4月6日 - 2015年2月7日
話数全78話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『団地ともお』(だんちともお)は、小田扉による日本漫画。2003年34号から2019年10号まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載された。架空の団地「枝島団地」とその周辺地域を舞台として、主人公ともおを中心とした日常を描く。
作品概要

マンモス団地「枝島団地」の29号棟に母と姉と共に暮らす小学生、木下ともお。父は単身赴任。彼のくだらなくも楽しい日常生活を周りの同級生、少し変わった大人たちを交えてときにギャグたっぷりに、時にはシュールに、時にはせつなさ、哀愁を漂わせながら描く。ストーリー展開において時間の流れが示されるのも特徴である。なお、各話のエピソード名には必ず語尾に「ともお」と付く。

2014年には、東京消防庁防災週間イメージキャラクターに起用された。

ビッグコミックスピリッツ 2019年第10号にて連載を終了。最終回のエピソードは前後編と2回に渡って描かれたが、特に最終回らしい展開もなく普段通りの話で終わっている。

枝島団地について

枝島団地にはモデルになっている団地があるとされ、神奈川県横浜市磯子区上中里町にある「上中里団地」だと言われている。
登場人物
木下家
木下友夫(きのした ともお)
- 三瓶由布子[1]本作品の主人公であり通称は「ともお」。名字で呼ばれることもある。29号棟32号室在住。枝島小学校4年3組の男の子。特徴の無い丸顔に無地のTシャツ(冬はジャンパー)に半ズボンという出で立ちで、遊びと食べることが大好きな育ち盛りの健康優良児であり、精一杯小学4年生を生きている。ともおという名前は、戸茂生市郎(哲子の出産際に救急車を手配してくれた恩人)にちなんで命名された。勉強が苦手でスポーツもそれほど得意ではなく、しょっちゅうバカをやらかしトラブルも起こすが、人一倍責任感が強く、また大らかな人柄であり、時に友人達を感嘆させる。家族や友達と喧嘩したり叱られたりしてもあまり根に持たず時間が経てばほどぼりが冷めることが多い。吉本などの知的な発言から影響を受けこだわりを強く持ち続けるような事も多々ある。友達が何かを失敗したらすぐ笑うことが多く、人の弱点を嗅ぎ出すことが得意な一面もある。ただ、悪気は持たないため、それほどのあくどさはない。物事が上手く運ぶと、調子に乗って時には悪乗りすることもあるが、自身のしていることが悪いことだと気づくと自制心が働く。周りの友人が気づかない視点でまともな指摘をして友人を驚かすことも時々ある。強がりなところもあり、何かと世話を焼かせている母の哲子と姉の君子に節介を焼かれると煙たがることが多い。喜ぶと飛び上がる癖があり、20センチほどのときもあれば大人の身長ほど高く飛び上がることもある。服のボタンを自分で留めれず、鼻をほじる癖もある。遅刻と忘れ物も多く、クラス内でワーストランキング1位になっていることもある。外見をほとんど気にしないワイルドなところもあるが、ハスミと会う時は結構気にする。好物はカレーで、単身赴任している為に中々会えない父が大好き。野球選手のカトリーヌのファンで、チームはスクリューズを応援している。『スポーツ大佐』の愛読者でもある。また、だんご虫を飼っているが、実際はペットボトル(最初は缶詰)に山ほど詰めているだけで、半分は死んでいる(1巻第3話、10巻第10話)。ただ、飼育ケースを使って大切に飼っている時もある(6巻第8話)。自転車の泥除けを逆さまに取り付けていて、自分でそれがかっこいいと思っている。坂上の狼煙を読み取ることができる。
木下哲子(きのした てつこ)
声 - 坂本千夏[1]ともお、君子の母親。初期の髪型はパーマだったが、自分に対するおばさんという言葉にいい顔をせず、一念発起して若い頃の髪型に戻した。昔は痩せていて君子と同じような顔立ちの美人だったが、ともおが生まれた後のある年を境に激太りし今に至る。若い頃は自分が法律なわがままな性格で、よく鉄雄を困らせていた。ともおが手に負えないトラブルを起こすと、怒鳴ったり、尻を叩いたり、家の外に出したりする。一方、ともおを長い目で見て育てようとする気構えも持っている。家事をしながらスーパーしらとりにパートへ出ている。家族で買い物に行く時やともおが1人で遠出する時は、緻密な計画、準備をすることがある。ともおと一緒にどこかに急いで行く時などには、肩にともおを座らせる形で担ぐことがある。毎朝ジョギングをしている。また、翌日分の牛乳を買い忘れることが多い。団地のコーラスグループに所属している。昔はプロレスラーだった。
木下鉄雄(きのした てつお)
声 - 利根健太朗[1]ともお、君子の父親。江木町という遠く離れた街へ単身赴任しており普段は家にはいない。ともおとは数か月に何回か会える程度。たまにともお、君子、哲子の3人で鉄雄のアパートまで出向くこともある。作中では一貫して顔がはっきりと描かれないが、後の話では初期の頃よりはいくらかは描かれるようになってきた。君子や哲子に理不尽に責め立てられても堪えを利かす心の広さがあり、ともおにもその特性が引き継がれている一面が見られることがある。喫煙者であり禁煙に挑戦することもある。ともおの運動会に仕事先のアヒルの着ぐるみをつけたまま参加したこともある。寝る時に必ず見えるよう、家族の写真を天井に貼り付けている。
木下君子(きのした きみこ)
声 - 牧野由依[1]枝島東中学校2年生でともおの姉。しっかりとしたお姉さんで勉強もできて面倒見もよい。ともおとは対照的に勉強には真面目に取り組んでいる。家ではともおの世話を焼いているが、学校でも幼馴染みである沖田の世話を焼き、一日中彼らの世話を焼かされることもある。時折、意地悪な一面が見えることもあり、何か失敗したときなどにともおに責任転嫁することがある。根に持ちやすい性格もともおと対照的であり、親の哲子や鉄雄と口喧嘩をしたらしばらく口を利かなくなるほどである。鉄雄によると、怒り方が昔の哲子(自分が法律な性格だった頃)に似てきているとのこと。西川という先輩と交換日記をしていたが、たまたま交換場所を発見したともおが、第三者としてみつおに日記を参加させている内に、みつおと交換日記するようになってしまった(互いに正体は知らない)。学校ではバイオ部に所属している。ウサギの面倒を見たりなど、哺乳動物の面倒を見るのが好きなようで、それで気分転換していることもある。O脚であることを気にしている。また、自分だけの部屋に憧れている。串ものを食べると何故か奇怪な顔になり、外で串ものを食べることは避けたがる。
じいちゃん
声 - 緒方賢一鉄雄の父であり、現在は枝島町から離れた一軒家で一人暮らしをしている。本名はまだ不明。年をとって感傷にひたることもあるが、孫や心の中のばあちゃんに慰められている。
ばあちゃん
声 - 横尾まり鉄雄の母であり、本名は不明。既に他界している。じいちゃんが困った時に心の中に登場し、諺や格言を引用して色々とアドバイスしている。ともおが幼い頃にはまだ存命だった描写がある。
ともおの友人・同級生・同左の家族
吉本雅人(よしもと まさと)
声 -
田村睦心[1]24号棟在住。枝島小学校4年3組の男の子でともおの親友。勉強もスポーツも中々だが、物事を考えすぎてドツボにはまることも多々ある(時にともおに救われる)。見栄っ張りで、優等生ぶって失笑を買うことも。学校の勉強や行事に対してそれほど真面目に取り組む方ではなく、ともおやよしのぶと一緒にサボろうとすることもある。ともおとはよくケンカをもするもののすぐに仲直りする。料理教室に通っているが、講師のお姉さんの麻田さんが目当てである。ともおに「エロ本(えろもと[2])」と呼ばれることもある(そう呼ばれると時々注意する)。枝島団地に引っ越して来る前は市川(声 - 金田アキ)というともおに似た友達がおり、まーちゃんと呼ばれていた。人に物を教えるのが得意。
吉田由伸(よしだ よしのぶ)
声 - 武田華[1]20号棟在住。枝島小学校4年3組の男の子。ともおと吉本と3人で一緒に遊ぶことが多い。ともおや吉本のような濃い性格ではなく周りにそれほど強い印象を与えないが、話しやすさや穏やかさがあり、何かと頼りにされている。ともおと同じく勉強が苦手で忘れ物が多く、鼻をほじる癖がある。手に入れた物を何でもとりあえずポケットに入れておく癖もある。隣町から枝島団地まで犬の散歩に来る中学生のお姉さんに憧れている。以前枝島団地に在住していた2年生の時のクラスメイトの春日とも子(声 - 牧野由依)という女の子が好きだった(彼女は今は枝島団地には住んでいない)。太り気味で大食いで、ケリ子とタッグを組んで大食い大会に出場したこともある。嗅覚も鋭く、ともおと互角の正確さを誇る。
吉田まり子(よしだ まりこ)
声 - 中嶋ヒロよしのぶの妹で小学1年生の女の子。一輪車が得意で、1年生でありながら算数の割り算も出来るようである。ピアノ教室にも通っている。敦子、凪子とよく遊ぶ。
菊川満夫(きくかわ みつお)
声 - 生天目仁美[1]3号棟在住。枝島小学校4年3組の男の子。メガネをかけた成績の良い優等生。一人称は「僕」または「俺」。4年前の出来事をメモしておくほどのマメな性格。用心深い性格でもあるが、時々思わぬうっかりミスをする。また、用心深さの度が過ぎて墓穴を掘ることもある。しかし、実用的にも頭脳明晰で気配りもできる性格なので、ともおや吉本からは強く頼りにされている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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