四月は君の嘘
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四月は君の嘘


ジャンル少年漫画音楽学園青春
漫画
作者新川直司
出版社講談社
掲載誌月刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス
発表号2011年5月号 - 2015年3月号
巻数全11巻
話数全44話
アニメ
原作新川直司
監督イシグロキョウヘイ
シリーズ構成吉岡たかを
脚本吉岡たかを
キャラクターデザイン愛敬由紀子
音楽横山克
アニメーション制作A-1 Pictures
製作「四月は君の嘘」製作委員会
放送局フジテレビほか
放送期間2014年10月10日 - 2015年3月20日
話数全22話+OAD1話
映画
原作新川直司
監督新城毅彦
脚本龍居由佳里
音楽吉俣良
制作C&Iエンタテインメント
製作フジテレビジョン、講談社、東宝
配給東宝
封切日2016年9月10日
上映時間122分
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ映画
ポータル漫画アニメ映画

『四月は君の嘘』(しがつはきみのうそ)は、新川直司による日本漫画作品。『月刊少年マガジン』(講談社)にて2011年5月号から2015年3月号まで連載された[1][2]。略称は「君嘘」(きみうそ)。単行本は全11巻。

2012年度マンガ大賞ノミネート。2013年、講談社漫画賞少年部門受賞。

2017年6月時点でシリーズ累計発行部数は500万部を突破している[3]

アニメ化作品が2014年秋から2015年春にかけて放送され、2016年に実写映画化された[4]
概要新座市の前通り橋

中学生のピアニストヴァイオリニストが互いの才能に共鳴し合い成長する姿を描いた作品[5]。作者の新川によると自身はクラシック音楽とはもともと縁がなく高校時代はヘヴィメタルを聴いていたが[6]、「ヴァイオリンを演奏する少女を描きたい」との思いが作品を始める上での動機となり[6]、ヴァイオリニストの池田梨枝子、ピアニストの山崎香と菅野雅紀、作曲家の大澤徹訓に取材協力を仰いだ[7]

舞台は主に東京都練馬区をモデルにしており、作中にも練馬区内に実在する施設、公園、道路等や、区内に路線を持つ西武新宿線西武池袋線沿線の施設や車両も登場しており、西武鉄道とのタイアップ企画も実施されている。しかし主人公たちの通う中学校は区立ではなく「市立墨谷中学校」である。

原作は2015年2月6日に発売された『月刊少年マガジン』2015年3月号にて完結した。単行本は2015年5月15日発売の11巻をもって完結した[8]。原作終了に併せてアニメも2015年3月に完結まで描かれた。さらに、Blu‐ray&DVDの特典として描き下ろされた『四月は君の嘘 Coda』の単行本が2016年8月17日に刊行された[9]。ノベライズも決定され、2014年11月17日に『小説 四月は君の嘘 6人のエチュード』として刊行された[10]。また、同年10月17日発売の単行本10巻にはオリジナルパスケース付き限定版が、11月17日には原作の公式ガイドブック『公式ガイドブック 四月は君の嘘 Prelude』が、それぞれ刊行された[11]。5月15日に発売の11巻にはOAD付き限定版も発売された。

2015年9月に実写映画化が発表された[4]
あらすじ

かつて指導者であった母から厳しい指導を受け、正確無比な演奏で数々のピアノコンクールで優勝し、「ヒューマンメトロノーム」とも揶揄された神童有馬公生は、母の死をきっかけに、ピアノの音が聞こえなくなり、コンクールからも遠ざかってしまう。

それから3年後の4月。14歳になった公生は幼なじみの澤部椿を通じ、満開の桜の下で同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと知り合う。ヴァイオリンコンクールでかをりの圧倒的かつ個性的な演奏を聞き、母の死以来、モノトーンに見えていた公生の世界がカラフルに色付き始める。

かをりは、好意を寄せる渡亮太との仲を椿に取り持ってもらい、渡と椿の幼なじみである公生とも行動を共にするようになる。公生はかをりに好意を抱くようになるが、親友である渡に気をつかって想いを伝えられないでいた。椿は公生のかをりへの恋心に気付き、また自身に芽生えた公生への恋心にも気付き苦悩する。

かをりは、公生のことを友人Aと呼び、ぞんざいに扱いつつも、自分の伴奏を命じるなど、公生を再び音楽の世界に連れ戻そうとする。また、かつて公生の演奏に衝撃を受けピアニストを目指すようになった、小学生の時からのライバルである相座武士や井川絵見にも背中を押され、母親の親友で日本を代表するピアニストの瀬戸紘子に師事し、公生は再び音楽の道に戻っていく。

しかし実は、かをりには周囲に隠し続けていた秘密があった。次第に身体を蝕む病のため、物を持ったり歩いたりすることが困難になり、学校を休んで入院生活が続くようになっていく。公生は東日本ピアノコンクールに出場して入賞することで、ピアニストとしての道を歩もうと努力する。そんな公生の影響を受けて、かをりもこれまで避けてきた手術をして、再び公生とコンサートをしようと決意する。

しかし、かをりの容態は、悪化の一途を辿っており、容態が急変してしまう。公生は、かつての病弱な母親をイメージさせる少女に、再びトラウマが呼び起こされ、かをりを失うことへの恐怖から、ピアノを弾くことができなくなり、なかば作品の総仕上げの練習ができないまま、コンクール本番を迎えることになってしまう。

そして、コンクールの日が訪れる。奇しくも、かをりの手術の日が重なり、大きなプレッシャーを抱えていた公生だったが、かをりを想いながら、かをりの幻と共にアンサンブルを奏でながら、すべての想いをぶつけるかのように渾身のピアノを演奏する。公生のピアノは、会場の観客すべてを魅了し賞賛を受けるが、かをりは手術中に帰らぬ人となってしまう。

コンクールが終わり数日後、かをりが生前に書いた手紙が、公生に届けられる。そこには、かをりの公生への秘められた想いと、ささやかな「嘘」が綴られていた。
登場人物

声はアニメ版の声優、演は実写映画版でのキャスト。
主要人物
有馬 公生(ありま こうせい)
- 花江夏樹[12] / 演 - 山ア賢人[13]藤本哉汰(幼少期)本作の主人公。 市立墨谷中学校3年生(14歳)。誕生日は3月28日。身長は165センチメートル。好物はたまごサンドとモーモー印の牛乳。公生を世界的なピアニストに育てるという母の夢を叶えるため、幼い頃から厳しい指導の下で練習に励み、数々のコンクールで優勝を果たした。その一方で、正確無比な演奏により、「ヒューマンメトロノーム」「母親の操り人形」「機械仕かけ」「コンクールだけのピアニスト」「譜面の僕(しもべ)」「コンクール仕様」などと揶揄されていた。11歳の時、母に元気になってほしい一心で感情を込めた演奏をするが、その演奏内容について母から体罰と叱責を受け、公生も感情を抑えきれず母に対して「お前なんか、死んじゃえばいいんだ」と言ったのが母との最後の会話となる。以降、母との思い出がトラウマとなり、演奏中に自分が弾くピアノの音が聞こえなくなるという症状を発症し、ピアノを遠ざけていた。同年代の演奏家たちに与えた影響は大きく、クラシック界ではかなりの有名人。井川絵見にとってはピアノを始めたきっかけの人物であり、相座武士にとっては目標とする人物である。4月のある日、幼なじみの澤部椿を通じて、ヴァイオリニストの宮園かをりと知り合う。初対面で盗撮魔と勘違いされるなど[注 1]第一印象は最悪だったが、コンクールでの彼女の独創的な演奏に心を奪われる。以後、自由奔放なかをりに振り回されながらも、徐々にかをりに惹かれていく。ガラコンサートの前にかをりが倒れ入院して以降は、何もできない自分に悔しさを感じ、かをりに胡桃ヶ丘中学学園祭(通称「くる学祭」)での自身の演奏を聴かせもう一度一緒に弾きたいという意志を伝えた。しかし、東日本コンクールの前にかをりが再び倒れたことで、大切な人を失う恐怖心からピアノを弾くことを恐れ、瀬戸紘子との練習も拒んでいた。そんな最悪の精神的コンディションの中、東日本コンクールに臨んだが「自分に音楽をくれた人たちのために弾く」ことで満場の喝采を浴びる。コンクールが終わった後、かをりの両親から渡された自分宛の手紙にて告白された。高校は、県外にある奥津音大附属高校に進学希望。
宮園 かをり(みやぞの かをり)
声 - 種田梨沙[12] / 演 - 広瀬すず[13]本作のヒロイン。市立墨谷中学校3年生。誕生日は7月4日。身長は157センチメートル。ヴァイオリニスト


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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