嘉麻市バス
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2020年4月からの新デザインのラッピングが施された車両

嘉麻市バス(かましバス)は、福岡県嘉麻市にて運行しているコミュニティバスである。

山田市嘉穂町稲築町碓井町が2006年に合併して嘉麻市となった際、それまで山田市が運行していた山田市バスと嘉穂町が運行していた嘉穂町バスを嘉麻市が継承したものである。いずれも西鉄バス西鉄バス筑豊)が運行していた路線を廃止したことに伴い、代替として運行開始された。嘉麻市発足後に制度の統合が図られ、料金が統一されたが、路線体系は、2019年3月31日までは旧山田市を中心に運行する「山田バス」、旧嘉穂町を中心に運行する「嘉穂バス」に分かれていた。2019年4月1日からは旧稲築町の下鴨生駅と桂川駅を結ぶ「稲築桂川線」のみを受け持つ、「稲築バス」が、2020年1月からは同年1月9日に嘉穂地区で試行運行を開始したデマンドバスが路線体系に加わった。同年4月1日には路線体系の大幅な見直しにより、路線体系は幹線路線・枝線路線・デマンドバスに変更された[1]

2019年4月1日から2020年3月31日までは、道路運送法第78条・第79条の規定に基づく自家用自動車(白ナンバー車)による有償運送と、稲築桂川線とデマンドバスの、道路運送法第4条に基づく一般旅客自動車(緑ナンバー車)による有償運送が併存した。2020年4月1日からは、道路運送法第4条に基づく一般旅客自動車(緑ナンバー車)による有償運送に統一された[2]



沿革

2003年4月1日西鉄バス筑豊伊田支社(現在は西鉄バス筑豊田川支社に統合)が運行していた後藤寺 - 上山田間の路線のうち、坂谷(田川市猪国) - 上山田間の山田市内区間が廃止されたため、山田市が代替として乗合タクシーを運行開始した。

2004年4月1日に西鉄バス筑豊大隈支社(現・西鉄バス筑豊大隈車庫)が担当していた山田市内・嘉穂町内の路線の大半が廃止されたため、代替として山田市では山田市バス、嘉穂町では嘉穂町バスを運行開始した。

2006年3月27日に嘉麻市が発足した際は旧山田市・旧嘉穂町がコミュニティバス運行開始時に制定した「山田市バス条例」および「嘉穂町地域路線バス事業の設置等に関する条例」に基づき合併前の体系で運行していたが、2008年4月1日に嘉麻市バス条例を施行し、それまで150円から300円の区間制であった嘉穂バスの運賃を山田バスと同様の100円均一として運賃を統一し、あわせて路線が再編された。

2011年6月1日には同年4月1日付で実施された西鉄バス筑豊大隈車庫の路線整理により稲築地区のみを運行する稲築線が運行開始した。

2019年4月1日には下鴨生駅と桂川駅を結ぶ稲築桂川線が運行開始[3] 。これを皮切りに、嘉麻市バスの見直しがなされるようになり、同年10月1日には嘉麻市総合バスステーション、「バス来る嘉麻」がオープンし[4]2020年1月9日には嘉穂地区においてデマンドバスが試行運行開始[5]

2020年4月1日には嘉麻市バスの全体的な見直しが実施された。
年表

2003年4月1日 - 坂谷 - 上山田間の乗合タクシーが運行開始。

2004年4月1日

山田市バス運行開始。同時に乗合タクシーは山田市バスと統合の上、廃止となる。

嘉穂町バス運行開始。


2006年3月27日 - 嘉麻市発足に伴い、嘉麻市が山田市バス・嘉穂町バスを継承。嘉麻市山田バス、嘉麻市嘉穂バスとなる。

2008年4月1日 - 嘉麻市バス条例施行。山田地区、嘉穂地区の料金を統一化。嘉穂地区の路線を見直し。
[6]

嘉穂地区路線のうち、足白線の山田地区乗り入れ廃止、宮野線の市野 - 神有間廃止、千手線で利用の少ないバス停廃止。

市内周回線新設。


2011年6月1日 - 稲築線を新設。

2019年4月1日 - 稲築桂川線を新設。稲築バス運行開始。

2019年10月1日 - 嘉麻市総合バスステーション、「バス来る嘉麻」が開業。

2020年1月9日 - 嘉穂地区においてデマンドバスの試行運行開始。

2020年4月1日 - 嘉麻市バスの全体的な見直し。

路線体系は幹線路線・枝線路線・デマンドバスに。福祉バスは無料であったが、同時に市バスに統合されて廃止となる。

白ナンバー路線の廃止と緑ナンバー路線への統一。

フリー乗降制乗継券の廃止。

稲築桂川線の増便(1往復)。熊ヶ畑桂川線の大幅な見直し。

デマンドバスの本運行開始。

その他


現路線

それぞれの路線は以下の通りである。西鉄バスが運行されていなかった地域でも運行されている。

日祝日は枝線路線・デマンドバスは運休する。年末年始(12月29日から1月3日)は全便運休する。

※括弧内は一部便のみ経由、A/BはAかBの選択経由

幹線路線@ 稲築桂川線

下鴨生駅桂川駅を結んでいる。 2019年4月1日に運行を開始し、稲築バスの初めての路線となった。嘉穂観光が運行を請負っている。年末年始のみ運休し、ほかは平日だろうが土日祝だろうが1日12往復運行される。嘉麻市役所(稲築庁舎)・稲築病院経由が全体の9割を占め、残りは東岩崎・嘉穂総合高校経由になっていたが、2020年4月1日には1往復増便されて幹線路線@となり、全体の1割のほうがなつきが丘・東岩崎・嘉穂総合高校経由に変更された。

※桂川駅 - 嘉穂総合高校間のみでは利用不可
(嘉麻市役所・稲築病院経由)
下鴨生駅 - 鴨生東町 - 鴨生西町 - 鴨生団地 - なつきの湯 - 平 - 嘉麻市役所 - 志耕館高校 - 稲築病院 - 吉隈保育所 - 嘉穂総合高校入口 - 桂川駅
(なつきが丘・東岩崎・嘉穂総合高校経由)
下鴨生駅 - 藤見台 - なつきが丘 - 鴨生団地 - なつきの湯 - 平 - 東岩崎 - 志耕館高校入口 - 吉隈保育所 - 嘉穂総合高校入口 - 嘉穂総合高校 - 桂川駅

幹線路線A 熊ヶ畑桂川線

1日に上りが18本、下りが17本運行される。2020年4月1日に山田バスの路線1・2を統合し、全面改正して誕生した。旧山田市域・田川市の坂谷・牛隈・総合バスステーションと碓井庁舎を結ぶ路線、旧山田市域・田川市の坂谷・牛隈・総合バスステーションと碓井庁舎・吉隈と桂川町嘉穂総合高校桂川駅を結ぶ路線、田川市の坂谷・旧山田市域で完結する路線がある。坂谷では、改正前同様、田川市コミュニティバス(坂谷・田川病院線)と接続する。・桂川駅 - 嘉穂総合高校 - 又手 - 弥栄 - 笹尾橋 - 吉隈 - 碓井庁舎 - 西牛隈 - 牛隈 - 総合バスステーション - 日吉峠 - 新原 - 深見 - 山田中学校 - 生涯学習館 - 市立図書館 - 百々谷 - 白木口 - 熊ヶ畑・碓井庁舎 - 西牛隈 - 牛隈 - 総合バスステーション - 日吉峠 - 新原 - 深見 - 山田中学校 - 生涯学習館 - 市立図書館 - (百々谷 - 白木口 - 熊ヶ畑/サルビアパーク - 大橋 - 猪之鼻 - 坂谷)・生涯学習館 - 市立図書館 - (百々谷 - 白木口 - 熊ヶ畑/サルビアパーク - 大橋 - 猪之鼻 - 坂谷) ※それぞれ1往復ずつ・坂谷 → 猪之鼻 → 大橋 → サルビアパーク → 市立図書館 → 生涯学習館 → 山田中学校 → 深見 → 新原 → 日吉峠 → 牛隈 → 総合バスステーション → 西牛隈 → 碓井庁舎 → 吉隈 → 笹尾橋 → 弥栄 → 又手 → 嘉穂総合高校 → 桂川駅 ※1日2本のみ、かつ田川市コミュニティバスからスムーズに乗り継げるのは17時台発の1日1本のみ


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