営団08系電車
08系第1編成
(2008年12月12日 / 東武伊勢崎線 一ノ割駅)
編成10両編成
起動加速度3.3km/h/s
営業最高速度半蔵門線内80km/h
東急線内110km/h
東武線内100km/h
設計最高速度120km/h
減速度3.5km/h/s(常用最大)
4.5km/h/s(非常)
編成定員1,500(座席522)人
車両定員先頭車141(座席48)人
中間車152(座席54)人
車いすスペース付中間車153(座席51)人
全長先頭車20,240mm
中間車20,000mm
全幅2,780mm
全高4,080(パンタグラフ付き)・他4,022mm
編成質量269.6t
車両質量21.5 - 32.1t
軌間1,067mm
電気方式直流1,500V 架空電車線方式
主電動機かご形三相誘導電動機 定格出力165kW×4基
歯車比87:14=6.21
制御装置三菱電機製IPM方式VVVFインバータ(IGBT素子)
駆動装置WN平行カルダン
台車モノリンク式ボルスタレス台車
ND-730形
ブレーキ方式TRT-11型回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ、保安、対雪ブレーキ付き
保安装置東京地下鉄CS-ATC/東急CS-ATC/東武ATS(東武呼称TSP)
製造メーカー日本車輌製造
この表について この表はテンプレートを用いて表示しています。編集の仕方はTemplate:鉄道車両をごらんください。
営団08系電車(えいだん08けいでんしゃ)は、2003年(平成15年)1月7日に営業運転を開始した東京地下鉄(旧・帝都高速度交通営団)半蔵門線用の通勤形電車。 2003年3月19日の半蔵門線の水天宮前駅 - 押上駅間の開業と東武鉄道伊勢崎線・日光線との相互直通運転開始による必要編成数の増加に伴い、10両編成6本(60両)が日本車輌製造で製造された。営団最後の新製系列である。本形式は「人や環境に快適でやさしい車両」をテーマに設計した。また、本系列は2000年(平成12年)3月に発生した日比谷線脱線衝突事故を踏まえ、車体構造の見直し、安全性の向上を目的に改良を加えた新設計の台車を採用した[1] 。 東西線用の05N系が設計のベースとなっているが、細部に変更点がある。 アルミニウムの無塗装車体に、半蔵門線のラインカラーの紫帯を巻く[2]。側面のラインカラーには紫色に加えて白・ピンクを加えてソフトなイメージとしている。車両床面高さは車椅子での乗降を考慮して8000系よりも60mm低い1,140mmとした。 前面デザインは、8000系のイメージを残したものとしている。ただし、全体的には05N系の縦曲線をベースにし、フロントガラスの四隅形状や下部の前照灯形状など角ばった直線性を強調したデザインを採用している。前照灯は四角形のHID、尾灯は三角形のLEDである。スカートは、05N系に準じた形状のものを設置し、連結器は密着自動連結器である。 前面ガラスにはすべてグリーンの熱線吸収ガラスが使用され、いずれの窓上部には遮光フィルムが貼られている。また、地下鉄線内におけるプラグドア式の非常扉と非常階段を設置する。 前述した事故を教訓として、車体の側構体は中空押出形材構成とし、従来のシングルスキン構造からダブルスキン構造(セミダブルスキン構造)に変更した。さらに、車体隅柱の肉厚化と三角形の断面構造を持つ衝突柱を設置して衝突事故時の車体強度を向上させた[1]。さらに車体外板接合の一部には摩擦攪拌接合(FSW)を採用し、外観見付けの向上を図った。側面屋根は張り上げ屋根構造となっている。 各車連結面に灰色の転落防止幌を装備する。ただし4号車の妻面には誘導無線用のアンテナがあるためここにはステンレス製の板を巻く。 車内は、清潔感ある白を基調とし、床材は、ラベンダー色となっている。 車いすスペース(左側)
目次
1 概要
2 外観・仕様
3 車内設備
3.1 運転台
4 走行機器など
5 直通する路線
6 編成組成・運用
7 臨時運用
8 脚注
9 参考文献
10 外部リンク
11 関連項目
//
概要
外観・仕様
車内設備
車椅子スペース:3・9号車
弱冷房車:2号車
座席モケットは、江戸紫をイメージした濃いめの紫色となっている。1人分の掛け幅が450mmの片持ち式バケットシートで、中間車の座席配置は3-7-7-7-3人掛けであり、7人掛け座席は3+4人にスタンションポールで区切られている。
優先席の座席モケットは青色であり、この付近のつり革はオレンジ色である。
客用ドアは車内も化粧板仕上げで、ドアガラスは複層ガラスである。連結面は各車貫通扉があり、妻窓も設置している。
側窓は扉間は2連の下降式のユニット窓、車端部は固定窓である。カーテン[3]はフリーストップ式を採用している。
冷房の送風はラインフローファン方式で、補助送風機であるラインデリアは先頭車9台・中間車は10台設置している。
2007年より10000系で採用された車内の非常通報器、号車札、消火器などの表記類を蓄光性のシールに交換している。
車内画像
車外の旅客へ
LED式種別・行先表示器を設置した。ゴシック体である前面運行番号表示器を除き明朝体で、前面・側面とも英字併記である。車外案内用に車外スピーカーを搭載する。車掌による車外放送や押しボタンによる乗降促進放送「ドアが閉まります、ご注意ください」が流せる。
車内の旅客へ
客用ドア上部の2段式案内表示器東急線・東武線に対応した自動放送装置が設置されている。この装置はマナーなどの啓発放送にも対応している。各ドア上部にLED式案内表示器・ドアチャイムを設置する。
Size:34 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef