喧嘩番長
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喧嘩番長ジャンルツッパリアクションアドベンチャー
対応機種通常版・Playstation 2 the Best:PlayStation 2
ポータブル:PlayStation Portable
開発元ワイズケイ
発売元スパイク
人数1人
メディア通常版・Best版:DVD-ROM1枚
発売日通常版:2005年6月9日
Best版:2005年12月1日
ポータブル:2009年10月29日
対象年齢通常版・Best版:CERO:12歳以上
ポータブル:CERO:B
コンテンツ
アイコン暴力・犯罪
売上本数出荷累計157,000本[1]
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『喧嘩番長』(ケンカバンチョウ)は2005年6月9日スパイクから発売されたPlayStation 2アクションアドベンチャーゲームである。CEROレーティング12歳以上対象。
概要

正義感が強く友情に厚い番長、田中ヤスオ(名前は変更可能)を操作し、不良たちと喧嘩を繰り広げるアクションアドベンチャーゲーム。累計出荷本数は157,000本を記録し、スパイクの看板タイトルとなった[1]

プロデューサーはスパイクの平塚浩志、ディレクターは開発会社ワイズケイの松本朋幸。松本はメインシナリオやゲームデザインを手がけており、本作のテーマについて「悪いことは悪い、いいことはいいということをゲームでおもしろおかしく表現したのが『喧嘩番長』なんです。」と述べている[2]

イメージキャラクターには嶋大輔、ナレーションには田中信夫を起用。オープニングテーマには映画『仁義なき戦い』の「仁義なき戦いのテーマ」が、エンディングテーマには嶋のヒット曲「男の勲章」が使用されている。また、初回生産版には当時週刊少年チャンピオンで連載中だった阿部秀司作の漫画『番長連合』のキャラクターが本作をプレイする20ページの番外編冊子が付属している。この番外編は『番長連合』の第16巻に再録されている。

2007年3月8日には続編の『喧嘩番長2 フルスロットル』が発売され、その後はプラットフォームをPlayStation Portable(PSP)に移して続編が展開された。2009年10月29日には本作のPSP移植版『喧嘩番長ポータブル』が発売された。

2008年には実写作品化され、こちらもシリーズ展開がされている。
ゲームシステム

プレイヤーは不良が闊歩する街中を自由に移動でき、特定の場所に行くとメインストーリーを進めることができるシステムとなっている。街中では買い物やアルバイトができ、人助けや恋愛イベントなどのミニゲームも用意されている。ストーリーやイベントはいくつかの分岐点があるが、一度のプレイではこれらをすべて見ることはできず、周回プレイが前提となっていることがソフト付属解説書にも記されている。

画面内には「体力」「スタミナ」「気合」「男気」というパラメータが表示されている。「体力」は喧嘩などでダメージを受けると減少し、ゼロになるとゲームオーバーとなってタイトル画面に戻される。「スタミナ」もダメージを受けると減少し、アイテムなどで回復できる体力の上限が低下する。「気合」は技や後述する「メンチビーム」「怒声」を繰り出すのに必要で、減少した気合は「うんこ座り」を行うことで回復できる。「男気」はいわゆる「男らしさ」を表しており、ゲーム中の行動によって変化する(後述)。また、走ると画面上にハートマークが表示され、これが赤から青になるまで走ると息切れを起こし、一定時間行動が不可能になる。

セーブや各種装備、回復などは主人公の自宅「俺様の部屋」で行う。条件を満たしてイベントをクリアしたり、特定の行動を規定回数分繰り返すと「伝説達成」となり、ここで確認できる「伝説アルバム」に記録される。
喧嘩

タイトルが示すとおり、本作では「喧嘩」が重要であり、ゲームの進行に不可欠なものとなっている。プレイヤーはゲームの舞台となる「極東線沿線」全域を電車を使って最初から自由に移動できるが、各地域の街中や高校には不良生徒(ツッパリ)が数多くたむろしており、「制圧」が完了していない(番長を倒していない)地域に行くと、主人公を敵視する不良から次々に喧嘩を売られることになる。

街中の不良と喧嘩をする際は、まず「メンチを切る」(相手の目をにらみつけ、喧嘩を売るという意思表示をすること)という動作を行う。目から「メンチビーム」と呼ばれる光線を放ち、これが相手の「メンチビーム」とぶつかり合うと、「タンカを切る」という行動に移る。ここでは正しい台詞が間違った台詞とともに画面内に表示され、制限時間内にボタンを操作して正しい台詞を選ぶと相手を威圧して先制攻撃に成功する。間違った台詞を選んだり、制限時間内に入力できなかったりすると相手に悪口を言われ、先制攻撃を受けることになる。喧嘩の前にこの行動をせず攻撃したり、相手が放つ「メンチビーム」を無視したりすると後述する「男気」が下がるが、同じ地域で複数回喧嘩をすると、以降に出会う不良は「メンチを切る」ことなく問答無用で襲い掛かってくる。こうした相手には「メンチビーム」を放つことなく攻撃してもペナルティはない。「タンカ」には表示される正解文以外に裏正解が設定されており、こちらを入力すると先制攻撃の威力が上がる上に同時にアイテムも落とす。裏正解は「いい国造ろう鎌倉幕府」「家に帰るまでが遠足です」「嘘ついたらハリセンボンのますぞ」など、意味は通っているが喧嘩の前にはそぐわないような内容がほとんどである。また、不正解の場合でも、内容によっては敵が台詞の内容に即した物言いをしながら先制攻撃をしてくる。

喧嘩は自宅メニューの「技装備」で装備した技をボタンひとつ、または複数の組み合わせで繰り出すことができる。素手以外にも、街中に落ちていたり売られていたりする武器を使うことができるが、これも「男気」を下げる行動となる。また、「メンチビーム」や、それと同じボタンを軽く押すことによって発することができる「怒声」により、向かってくる相手をひるませることもできる。

喧嘩を続けると「喧嘩慣れ度」(他のゲームでいう「経験値」に相当する)が上昇してゆく。この数値が一定段階に達すると「番長度」が上がり、能力値が上昇し、新しい技を身につけることができる。

一度倒した不良は、その後は基本的には喧嘩を売ってこなくなる。こうした相手に「メンチビーム」を当てたり「怒声」を浴びせると腰を抜かして逃げてゆく場合があり、この方法でも「喧嘩慣れ度」を上げることができる。ストーリーを進め、高校の番長を倒すとその地域は「制圧完了」となり、倒していない不良も喧嘩を売ってこなくなる。「制圧」後の地域では「メンチビーム」で倒しても「喧嘩慣れ度」は上昇しない。PSP版ではマップを切り替えると倒した不良も再び喧嘩を売ってくる。そのため、番長度は上げやすくなっているが、事前に一掃しておくということが不可能となった。

ボスキャラクター(番長、副番など)は特定の場所に行くと、デモムービーが流れた直後に喧嘩となるため、「メンチ」「タンカ」等は必要としない。喧嘩は基本的には主人公と1対1(不良用語でいう「タイマン」)で行われるが、相手によっては複数での乱戦になることもある。


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