喝采投票(かっさいとうひょう)とは、投票・表決の一形態で、投票用紙等を用ず、発声や拍手によって意思の表明をして評決を行うものをいう。 最も頻繁に行われるのは発声投票
発声投票
この投票方法は、かつてはローマ教皇の選挙(コンクラーヴェ)での選出方法の1つとなっていた。しかし、発声投票により選出された教皇は1621年のグレゴリウス15世が最後であり、ヨハネ・パウロ2世によって、この形骸化していた方式が正式に廃止された。また、議会での決定やアメリカ合衆国大統領指名大会(英語版)などでも見られることがある。 カナダでは、議員や首長の選挙の立候補者が1人しかいなかった場合に、喝采投票が行われる。このような事態は、連邦政府の議員選挙ではほとんどないが、北部の3準州の議員選挙や地方自治体の選挙ではよく見られる。 カナダの下院議員選挙で喝采投票により選出された最後の例は、ウィリアム・ガーレイ・ブレア
カナダの選挙
ノースウエスト準州のイヌビック・ブートレイク(英語版)では、フロイド・ローランド(英語版)が2003年と2007年の連続した2回の選挙で喝采投票で当選した[3]。
脚注^ Robert, Henry M. (2011). Robert's Rules of Order Newly Revised, 11th ed., p. 443 (RONR)
^ “Elected by acclamation”. Electoral Results. Parliament of Canada. 2008年6月22日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2008年6月24日閲覧。
^ ⇒Results of the 2003 Northwest Territories election Archived 2011-07-06 at the Wayback Machine. - Elections NWT. Retrieved 2010-01-11.
参考文献
John N. Wall. A Dictionary for Episcopalians. Cambridge, MA: Cowley Publications, 2000.
Badian, Ernst (1996). “acclamation”. In Hornblower, Simon. Oxford Classical Dictionary. 1. Oxford: Oxford University Press. pp. 3
関連項目
無投票当選
表決#異議なし採決
典拠管理データベース: 国立図書館
ドイツ