唐獅子株式会社
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『唐獅子株式会社』(からじしかぶしきがいしゃ)は、小林信彦の連作短編小説シリーズ。警察の取り締まりを逃れるために出版・芸能などの多角経営に乗り出すヤクザ組織の奮闘がユーモラスに描かれる。本項では、これを原作とした日本のラジオドラマおよび日本映画についても説明する。

2016年12月にシリーズ全作が収録された『唐獅子株式会社(全)』がフリースタイルから刊行された。
唐獅子株式会社

シリーズ第1作『唐獅子株式会社』は、『別冊文藝春秋』1977年春号に発表され、以降同誌に10号続けてシリーズが連載された。

1978年に、シリーズ4作に、シリーズ外の短篇「雲をつかむ男」「雲をつかむ男ふたたび」「JELLIES(ジェリーズ)」を加えた単行本『唐獅子株式会社』が出版され、同年の第79回直木賞候補となった。

同年同社から刊行の単行本2巻『唐獅子惑星戦争』(からじしスター・ウォーズ シリーズ3作収録。他に短編「衰亡記」「中年探偵団」「横になった男」「甚助グラフィティ」を収録)、1979年同社から刊行の単行本3巻『唐獅子超人伝説』(からじしスーパーマン シリーズ3作収録。他に短編「わがモラトリアム」「親子団欒図」「おとなの時間」「家の中の名探偵」「鉄拐」「消えた動機」を収録)の収録作を含め、1981年に新潮文庫からシリーズ10作を収録した文庫本が刊行された。

唐獅子株式会社

唐獅子放送協会

唐獅子生活革命

唐獅子意識革命

唐獅子映画産業

唐獅子惑星戦争(からじしスター・ウォーズ)

唐獅子探偵群像

唐獅子暗殺指令

唐獅子脱出作戦

唐獅子超人伝説(からじしスーパーマン)

唐獅子源氏物語

上記のシリーズの続刊となる『唐獅子源氏物語』(新潮社刊行 1982年、新潮文庫、1986年)は、1980年から1982年にかけて『週刊サンケイ』および『小説新潮』に掲載されたシリーズ短編7作による短編集。

唐獅子選手争奪(からじしストーヴリーグ)

唐獅子渋味闘争

唐獅子異人対策

唐獅子電撃隊員(からじしレイダース)

唐獅子源氏物語

唐獅子紐育俗物(からじしニューヨーカーズ)

唐獅子料理革命 

ラジオドラマ

1978年、毎日放送で、横山やすしがダーク荒巻を演じるラジオドラマが放送された[1]

1982年3月にニッポン放送の番組「沢田研二劇場・夜はいいやつ」内で[2][3]沢田研二横山やすし世良公則藤岡琢也の出演によるラジオドラマ『ドラマやでワレ!唐獅子株式会社』が放送された(全4回)。藤岡が大親分役、沢田が黒田哲夫役、横山がダーク荒巻役、世良が原田役だった[4]。また1983年12月14日にも同局の「ヤングパラダイス」内で放送された。

1983年7月には「唐獅子源氏物語」が毎日放送で放送され、横山やすしが、やはりダーク荒巻を演じた[4]

1992年にちくま文庫から刊行された小林信彦著『コラムは笑う』のP.70には、横山やすしがダーク荒巻を演じたラジオドラマは全部で5本あると書かれている。
映画(1983年版)

唐獅子株式会社
監督
曽根中生
脚本内藤誠
桂千穂
原案(構成)笠原和夫
原作小林信彦
出演者横山やすし
桑名正博
甲斐智枝美
音楽甲斐正人
主題歌山本譲二
「ローリング・ストーン」
撮影鈴木耕一
編集西東清明
製作会社東映東京撮影所
配給東映
公開 1983年12月17日
上映時間102分
製作国 日本
言語日本語
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『唐獅子株式会社』(からじしかぶしきがいしゃ)は、1983年12月17日公開の日本映画。製作:東映東京撮影所カラーアメリカンビスタ(1.85:1)、102分。

原作者の小林は、原作(連作短編)の第四話「唐獅子意識革命」をベースに、さらに自身の長編『悪魔の下回り』の一部をはめこんで作られていると書いている[5]。また、「唐獅子意識革命」そのものが1956年の映画『女はそれを我慢できない』にインスパイアされているとも書いている[5]
ストーリー(1983年版)

大阪。須磨組組員のダーク荒巻は、対立する島田組組長を襲い、重傷を負わせて服役する。大阪刑務所を出所したダークは、組の看板が「唐獅子通信社」に掛け変わっていることに驚く。かつての組長で「社長」となった須磨は、組を表向き出版社に鞍替えしたことを明かし、正業によって自活する道をダークに説く。また須磨は、芸能事業へ進出する目標をぶち上げて「唐獅子芸能社」を新設、自身の愛人・ひとみをレコードデビューさせるよう命じる。ダークは「新入社員」で音楽の心得がある原田とともに、ひとみを芸能界への登竜門であるテレビの歌謡コンテスト番組に出場させるべく特訓を図る。

復讐の機会をうかがう島田組が、番組出演のため上京したダーク・ひとみらを監禁するが、辛くも脱出し、番組の本番に間に合う。ひとみはコンテストで優勝し、やがて人気歌手となる。島田組は次にひとみの暗殺を図ったため、ひとみはダークとともに逃げ惑うが、須磨組・島田組の抗争を捜査していた大阪府警の警部補・栗林が危機を救い、ひとみをかくまう。

栗林は妻を失い、男手ひとつで6人の子供を育てていた。ひとみは栗林家の家事を取り仕切るようになる。ヤクザによるマネジメントによってひとみの将来が閉ざされることを案じたダークは、栗林にひとみとの再婚をすすめる。ひとみが栗林と結婚するという報告を若頭・黒田から受けた須磨は、悔しさのあまり自邸で暴れる。
キャスト(1983年版)

ダーク荒巻(須磨組組員・元ボクサー):
横山やすし

黒田哲夫(須磨組若頭):伊東四朗

原田(須磨組組員・元ピアニスト):桑名正博[6]

伊吹ひとみ(歌手志望のホステス):甲斐智枝美

黒田ひろ子(大阪のバーのママ):佳那晃子

幾野夕子(ダークの妹):風祭ゆき

朱美(東京のクラブのママ):中島ゆたか

須磨輝子(須磨の長女):斉藤ゆう子

馬六(須磨組組員):荒勢

幾野功(夕子の夫・居酒屋店主):岡本信人

看護婦A:山田スミ子

山口哲次(コンテスト番組の審査員):小野ヤスシ

石倉(島田組組員):安岡リキヤ

赤いネクタイの男(偽ダーク):島田紳助

ビデオ男優:明石家さんま

須磨安輝(須磨の長男):木村一八

相原:南方英二(チャンバラトリオ) ※クレジットのみで出演なし

看守:山根伸介(チャンバラトリオ) ※クレジットのみで出演なし

村越:伊吹太郎(チャンバラトリオ) ※クレジットのみで出演なし

純平:結城哲也(チャンバラトリオ) ※クレジットのみで出演なし

チャンバラトリオの出演シーンがない事情については後述


島田清太郎(島田組組長):遠藤太津朗


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