唄の世の中
監督伏水修
『唄の世の中』(うたのよのなか)は、1936年に日本で制作されたコメディ映画。ピー・シー・エル映画製作所製作。伏水修の初監督作品で、劇中に、歌唱や演芸の場面が数多く盛り込まれており、「シネオペレッタ」と評される[2]。 円タクの運転手皿野皿吉(藤原釜足)と、その相棒でトンボが大の苦手という大野大助(岸井明)は、それぞれの恋人であるヒロ子(神田千鶴子)とコナミ(宮野照子)と4人連れで遊園地へ出向くが、そこで様々な騒動に巻き込まれる。遊園地で大助とヒロ子がたまたま吹き込んだレコードを聴いたレコード会社の社長(谷幹一)は、ふたりを捜し出すべく懸賞金をかける。もろもろの曲折を経て、最後には、皿吉が懸賞金を獲得し、大助が歌手として成功するハッピーエンドとなる[2]。 岸井が劇中で歌う曲は、いずれも当時流行のアメリカ合衆国のポピュラー音楽の楽曲であった「ダイナ」と「ザ・ミュージック・ゴーズ・ラウンド・アンド・ラウンド」であり、岸井はこれらを日本語で歌い[3]、後者については映画と同名の「唄の世の中」として録音した[4]。
目次
1 ストーリー
2 楽曲
3 スタッフ
4 キャスト
5 脚注
ストーリー
楽曲
スタッフ
監督 : 伏水修
脚色 : 伊馬鵜平[1]
原作 : 穂積純太郎
撮影 : 宮島義勇
音楽 : 鈴木静一
美術 : 山崎醇之輔
録音 : 金山欣二郎
キャスト
皿野皿吉:藤原釜足
大野大助:岸井明
ヒロ子:神田千鶴子
コナミ:宮野照子
吹込係・夢野:御橋公
チェリー・レコード社長:谷幹一
ブローカー・根津:瓣公
脚注^ a b c d ⇒日本映画データベース では、原作、脚本とも、伊馬鵜平と穂積純太郎の共作としている。
^ a b “ ⇒キネマ写真舘/日本映画写真データベース 唄の世の中”. 映画演劇文化協会. 2015年9月25日閲覧。
^ 瀬川昌久. “ ⇒岸井 明のジャズ・ソングにきくコメディ・センスと正統的クルーナーの見事な融合”. ビクターエンタテインメント. 2015年9月25日閲覧。 “翌1936年の映画「唄の世の中」は、岸井が藤原釜足との漫才コンビからやがて歌手となって出世するという話で、劇中「ダイナ」と主題歌の「唄の世の中」を歌った。同時にビクターで「唄の世の中」を吹き込んでいる。”
^ “ ⇒唄の世の中(ミュージック・ゴーズ・ラウンド)”. 国立国会図書館. 2015年9月25日閲覧。
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更新日時:2015年10月7日(水)10:29
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