哲学者列伝
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『ギリシア哲学者列伝』(: Β?οι κα? γν?μαι τ?ν ?ν φιλοσοφ?? ε?δοκιμησ?ντων、: Lives and Opinions of Eminent Philosophers)は、ディオゲネス・ラエルティオスによって、3世紀前半にギリシア語で書かれた、古代ギリシア哲学者たちの生涯・学説・著書や逸話などの情報を集成した書物。

「200人以上の著者、300冊以上の書物」から収集・引用された[1]とされる情報が集められており、真偽の怪しい情報も数多く含まれるが、古代ギリシアの哲学者たちをこれほど網羅的に扱った古代史料は珍しく貴重なため、参考程度の情報源として重宝されている。 Delle vite dei filosofi, 1611
目次

1 名称

2 動機・背景

3 構成

4 内容

4.1 分類


5 日本語訳

6 脚注・出典

7 関連項目

名称

本書は様々な名称で呼ばれてきており、主なものとして、以下のようなものがある[2]

『哲学者伝』 (ポティオス(9世紀)、H・S・ロング校訂本、ジカンテ伊訳)

『哲学において著名な人たちの生涯、学説、および警句について、十巻』 (フロベニウス1533年刊、ステファヌス1570年版、H・G・ヒューブナー校訂本)

『哲学者たちの生涯と学説の集成、十巻』 (中世写本)

『哲学者たちの中で著名な人たちの生涯と意見、及び各学派の学説の要約的集成』 (中世写本)

『著名な哲学者たちの生涯』 (ヒックス校訂本1925年

『著名な哲学者たちの生涯と意見』 (ヨング英訳1853年、アーペルト独訳1921年

動機・背景

本書の冒頭にある序章で、本書執筆の動機・背景が書かれている。それによると、ギリシア人としての強い矜持・愛族心を持ったディオゲネス・ラエルティオスが、「哲学の営みは異民族(バルバロイ)の間で起こった」と主張する人々を反駁すべく、ギリシア哲学の系譜と学説を、詳細に明らかにしようと本書を執筆したことが分かる。
構成

全10巻の構成は、以下の通り。

第1巻 -
七賢人など

序章

第1章 タレス

第2章 ソロン

第3章 キロン

第4章 ピッタコス

第5章 ビアス

第6章 クレオブロス

第7章 ペリアンドロス

第8章 アナカルシス

第9章 ミュソン

第10章 エピメニデス

第11章 ペレキュデス


第2巻 - ソクラテス及びその先行者たちと仲間たち

第1章 アナクシマンドロス

第2章 アナクシメネス

第3章 アナクサゴラス

第4章 アルケラオス

第5章 ソクラテス

第6章 クセノポン

第7章 アイスキネス

第8章 アリスティッポス

第9章 パイドン

第10章 エウクレイデス

第11章 スティルポン

第12章 クリトン

第13章 シモン

第14章 グラウコン

第15章 シミアス

第16章 ケベス

第17章 メネデモス


第3巻 - プラトン

第1章 プラトン


第4巻 - アカデメイア派

第1章 スペウシッポス


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