品川プリンスホテル(しながわプリンスホテル、Shinagawa Prince Hotel)は、東京都港区高輪に所在する日本最大級の客室数3,679室を誇るシティホテルである。「プリンスホテル」グレードの筆頭格でもある。 1978年に旧毛利元道公爵邸跡地に開業。ターミナル駅の品川駅前という地の利を生かしたビジネス・レジャー客を主なターゲットとしたホテルである。シネマコンプレックスのT・ジョイや水族館のアクアパーク品川、温水プール、スケート場やボウリング場、テニスコートなどの多様なエンターテイメント施設をホテル内に併設する[1]。 その後の平成不況下においてスケート場を閉鎖し、その敷地に高層建物の新館とエグゼクティブタワーを開業し、業容を大きく拡大した。また映画館や水族館、フードコートを併設した2002年のエグゼクティブタワー開業時には、「THE CONVOY」が出演したホテルのエンターテインメント性を追求するイメージのスポットCMが放映されている。2006年に西武グループ再建によるプリンスホテルのリブランド化に伴い、建物名の変更と一部客室のリニューアルを実施した。更に2013年にも、ノースタワーのNタワーへの名称変更及び同タワー全体のリニューアルを行っている。 全客室に地上デジタル放送対応の26型の液晶テレビが完備されている(地上デジタル放送・VODサービス・ラジオ放送が視聴できる)。ビジネス・レジャー客を主なターゲットとしているため、スイートルームは設置せず、その役割は近隣の高輪地区のプリンスホテル(グランドプリンスホテル高輪及び高輪 花香路、グランドプリンスホテル新高輪、ザ・プリンス さくらタワー東京)が事実上担っている。 Nタワーを除き、各ホテル棟に2つ以上のレストラン・飲食店が設置されている(Nタワーは1つ)。複数の棟に客室があるため、室番はタワー番号の後に階層+個別番号が来る形となっている。例えば3-2105ならメインタワー21階の5号室ということになる。 全1015室、シングルルームのみ。修学旅行の宿泊のために建設されたためこのような構成になった。タワー番号は1。 1986年6月開業。全257室。タワー番号は2。開業当初はツイン・ダブルルームと会議室のみだったが、1997年よりシングルルームが新設された。後述のリニューアルにより現在はセミダブルが中心となっている。 2013年3月29日に、アクティブワーカーの3rdプレイスをコンセプトに、「Nタワー」としてリニューアルオープンした。部屋タイプはツインとセミダブルのみが設定され、17階にはNタワー宿泊者は無料で利用出来る「BUSINESS LOUNGE」(オープン当初は Supported by EPSONと付けられていた)が設けられた。当タワー宿泊者専用の無料朝食サービス「N's MORNING」が用意されている。「N」には「Near/Neighbor(駅からのアクセス)」「North Star(北極星のような道標的存在)」「Network(人との繋がり)」がキーワードとして込められている。 2017年10月より、自律走行型デリバリーロボット「Relay」(サヴィオーク社)を運用している[2]。愛称は公募で「HARRY」と名付けられた。エントランス前には、メルセデス・ベンツ日本運営の「mercedes me @Shinagawa Prince Hotel」がある。 Nタワーとしてリニューアル後は、4棟の中で唯一客室に喫煙室が設定されておらず、全館禁煙室となっている。 かつては広島東洋カープが常宿としていた。 39階建て、1994年12月開業。全1735室。品川スポーツランド(スケート場)跡地に建設された。宿泊棟4館のうち敷地面積が最大で、数多くの宴会場と客室、多彩なレストラン・バーを擁してホテルを代表する中心的な建物である。タワー番号は3。 6階から37階にかけて、各階の間取りは建物の「回」の字形で外寄り(外周側)に客室が設置され、内側(客室の廊下に囲まれる形)に330m2の宴会場が15カ所設置されている。同じフロアに存在するものの、完全に隔離される設計を取っている。 客室構成はツインルームが大半を占め、他にダブルルーム・スーペリアダブルルーム(セミスイート相当)となっている。 32階建て、2002年4月開業。客室は8階以上(7階がフロントでマクセル アクアパーク品川屋上の駐車場につながる玄関がある)で全室ダブルルーム(シングルユース可)の672室。タワー番号は4を飛ばして5となっている。 6階までに以下の施設が備わっている。なお、2019年4月3日にロビー、4月8日に上層階3フロアがリニューアルされ、開業以来初となるツインルームが新設された[3][4]。 T・ジョイPRINCE品川 旧称・品川プリンスシネマ。日本で唯一のホテル直営によるシネマコンプレックス。11スクリーンで、全席特別席の「プレミアム館」が内4スクリーン設置されている。公式サイト上で、クレジットカードを用いたオンラインチケッティングサービスを行っている。 2016年4月1日より東映グループのティ・ジョイとの共同運営に移行し、現名称に変更した[6]。 IMAXは大型スクリーンによる立体映像投影技術で、開業当初より洋画ロードショー作品のIMAX版の上映を行っていた。しかし後のプリンスホテルグループ再建に伴い、2000年12月開業でメルシャンが冠スポンサーとなっていた「メルシャン軽井沢アイマックスシアター」と共に2007年3月末に閉館し、プリンスホテルはIMAX上映から撤退した。 その後スクリーンと映写設備を上映館用途に改修し「シアターZERO」としてリニューアル。プリンスシネマと並行して、長大スクリーンによるロードショーを行っている。2016年7月1日には10年ぶりとなるIMAXを導入、これに合わせて名称も「シアター11」に変更した[7]。 80レーン設置されており、首都圏・東日本最大のレーン数である。例年女子ボウリングのJLBCプリンスカップ・宮様チャリティー大会・KUWATA CUPの準決勝戦が行われている。かつては、1979年秋から1987年春までテレビ朝日系列で放送された期首特番『オールスター番組対抗ボウリング大会』(『水曜スペシャル』)も行われていた。 元々は現在のアクアパーク品川の場所にあったが、アネックスタワー建設の際に移設された。カレーレストランが設置されている。 5階の「プリンスホール」は2046m2と当ホテル最大の宴会場となっている。9つの会場に分割、およびフレキシブルに組み合わせての使用が可能で、分割された会場にはそれぞれ日本名山 3階に設置されている全円周型の多目的会場施設で、披露宴をはじめとする各種パーティーや音楽コンサートなどが行われ、用途に合わせてフレキシブルに座席やステージの配置ができる。 2009年4月25日から2011年11月30日までは吉本興業直営の劇場よしもとプリンスシアターとして使用されていた。「よしもとプリンスシアター」も参照 ホテルのレジャー施設として2005年に開業した水族館。開業時は「エプソン 品川アクアスタジアム」の名称だったが、2015年4月にリニューアルオープンし「エプソン アクアパーク品川」に改称。2017年12月からはマクセルホールディングスがネーミングライツを取得し、「マクセル アクアパーク品川」となっている。 附随施設として最大1,800人余の収容が可能な大型ライブハウス「ステラボール」がある。命名は松任谷由実。 西武プロパティーズが運営する高級賃貸マンション・サービスアパートメント。居住者と関係者以外は立ち入り出来ない。1階は同社の品川事業所。
概要
施設車寄せとイーストタワー
イーストタワー(旧本館)
料飲施設
カフェレストラン24 - スパゲティ・グリルといった洋食やデザート類を提供する24時間営業のレストラン。
カラオケ山手線 - 山手線の駅数と同じ室数を擁するプレミアDAMを設置したカラオケルーム。部屋毎に山手線の駅名が表札代わりにつけられている。
Nタワー(旧別館、ノースタワー)
料飲施設
焼き肉 叙々苑
メインタワー(旧新館)
主な料飲施設
ブッフェレストラン「ハプナ」
DINING&BAR TABLE 9 TOKYO(創作西洋料理とダイニングバー) - 2017年12月13日に「トップ オブ シナガワ」をリニューアル。ダイニング、グリル、バー、ラウンジ等のエリアで構成される。
味街道・五十三次(和食) - フロア内に寿司・和食(御膳・定食など)・天ぷら・うどん/そば・鉄板焼・串揚げ/おでん・しゃぶしゃぶの店舗がショッピングモールのように独立している。
バイキング孫悟空(中国料理)
品川大飯店(中国料理)
マウナケア(コーヒーラウンジ 兼 ベーカリー・パティスリー売店)
コンビニエンスショップ(売店)
アネックスタワー(旧:エグゼクティブタワー)
主な料飲施設
茶のしずく(日本茶喫茶店)
和食 ななかまど
フードコート 品川キッチン - 旧:プリンスフードコート。セルフサービス方式のフードコート。ラーメン・うどん/そば・スパゲティ・カレー・どん物・サンドイッチ・グリル・中華料理・たこ焼き・お好み焼きといったアラカルト料理を一品800円前後の値段で提供している。
カフェ・ド・シネマ - プリンスシネマロビーに設置
T・ジョイPRINCE品川
T・JOY PRINCE SHINAGAWA
品川プリンスシネマ時代(2015年11月撮影)
情報
正式名称T・ジョイPRINCE品川
旧名称品川プリンスシネマ[5]
開館2002年4月25日
開館公演『ロード・オブ・ザ・リング』
『モンスターズ・インク』
『コラテラル・ダメージ』
他
収容人員(11スクリーン)1,986人
客席数シアター1:117
シアター2:188
シアター3:208
シアター4:117
シアター5:208
シアター6:208
シアター7:122
シアター8:208
シアター9:188
シアター10:122
シアター11:300
設備DOLBY SURROUND 7.1
DLP
IMAX
用途映画上映
運営ティ・ジョイ(東映)[6]、プリンスホテル共同事業体
所在地品川プリンスホテル・アネックスタワー3階
最寄駅品川駅
外部リンクT・ジョイPRINCE品川 - KINEZO
特記事項略歴
2002年:「品川プリンスシネマ」として開業。
2016年:T・ジョイPRINCE品川に改称。IMAXデジタルシアター導入。
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シアター11(旧:メルシャンアイマックスシアター、シアターZERO)
ボウリングセンター
宴会場
クラブeX
アクアパーク品川詳細は「アクアパーク品川」を参照
品川プリンス・レジデンス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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