咲くやこの花賞
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咲くやこの花賞(さくやこのはなしょう)は、大阪市が大阪から世界に文化人を発信し、また大阪文化の振興・発展を目指すために設けている賞である。
概要

大阪市が、大阪文化の振興を目指すと同時に未来の大阪文化を担う人材に対して贈られる賞である[1]。受賞資格は概ね40歳以下とされている[1][注 1]。大阪市出身でなくても受賞することはできるが、大阪を拠点に活動を行なっている必要がある。

部門は「美術」「音楽」「演劇・舞踊」「大衆芸能」「文芸その他」の5ジャンルに分けられている。賞金は30万円だったが、橋下徹[注 2]市長時代の2012年度に廃止された。その件について、師匠と弟子を大衆芸能部門受賞者に持つ7代目笑福亭松喬は「(受賞者は)頑張ってるんだから着物を1枚作れるくらいの賞金はあげて欲しい」と苦言を呈した[注 3]

賞のタイトルである「咲くやこの花」は、「古今和歌集仮名序」に詠まれている「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」(王仁)からとられており、大阪市歌にも「咲くやこの花」が取り入れられている[1]

12月初旬[注 4]に大阪市より、当該会計年度の受賞者が発表される。
歴代受賞者
美術部門

1983年度(昭和58年度) 曽我孝司(立体美術)

1984年度(昭和59年度) 長谷川泰子洋画

1985年度(昭和60年度) 畑祥雄写真

1986年度(昭和61年度) 松生歩(日本画

1987年度(昭和62年度) 秋岡美帆(版画

1988年度(昭和63年度) 横溝秀実(洋画)

1989年度(平成元年度) 中西學現代美術

1990年度(平成2年度) 森村泰昌(現代美術)

1991年度(平成3年度) 田嶋悦子(陶芸

1992年度(平成4年度) 栗本夏樹(造形)

1993年度(平成5年度) 川村悦子(洋画)

1994年度(平成6年度) 松井智惠(造形)

1995年度(平成7年度) 後藤英之(現代美術)

1996年度(平成8年度) 該当者なし

1997年度(平成9年度) 山宮隆彫刻

1998年度(平成10年度) ヤノベケンジ(現代美術)

1999年度(平成11年度) やなぎみわ(現代美術)

2000年度(平成12年度) 束芋(現代美術)

2001年度(平成13年度) 伊藤存(現代美術)

2002年度(平成14年度) 田中栄子(現代美術)

2003年度(平成15年度) 名和晃平(現代美術)

2004年度(平成16年度) graf(クリエイティブユニット)

2005年度(平成17年度) 雨森信(インディペンデントキュレーター

2006年度(平成18年度) 居城純子(現代美術)

2007年度(平成19年度) 塩田千春(現代美術)

2008年度(平成20年度) 林泰彦(現代美術)、中野裕介(現代美術)

2009年度(平成21年度) 淀川テクニック(現代美術)(柴田英昭、松永和也)

2010年度(平成22年度) 金氏徹平(現代美術)

2011年度(平成23年度) 三宅砂織(現代美術)

2012年度(平成24年度) 後藤靖香(現代美術)

2013年度(平成25年度) 大西康明(現代美術)

2014年度(平成26年度) 瀧弘子(現代美術)

2015年度(平成27年度) contact Gonzo(現代美術)

2016年度(平成28年度) 大崎のぶゆき(現代美術)


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