和様
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、日本文化における和様全般について説明しています。建築における和様については「和様建築」をご覧ください。

和様(わよう)とは、日本風あるいは、日本様式の事物を意味し、中国風・中国様式を意味する唐様に対して用いられる。狭義では和様建築を指して用いられる場合が多いが、書道をはじめとして絵画彫刻など、日本美術史において日本風が顕著になった平安時代中期から後期にかけての作品に対して広く用いられる用語である。ただし、和様とされるものの多くは純粋な意味での日本古来のものではなく、その原形は飛鳥奈良時代から受容された文物を日本の風土と日本人の感性に合わせる形で改良することによって成立した文化様式である。

9世紀半ば以後、中国を支配してきた唐の衰退に伴って遣唐使が派遣されることが無くなり(894年に正式に廃止)、代わって日本独自の文化(国風文化)が登場するようになった。特に日本語表記が確立された点が大きく、仮名の使用は長い間女性に限定されていたと言われてきたが、実際には和歌を中心として男性が非公式の場において平仮名を用いる事もあり、日本最初の勅撰和歌集古今和歌集』も平仮名交じりの文体が採用されている。日本語の表記において漢字と仮名が交用されていく中で漢字の点画も平仮名のような曲線を帯びるようになっていった。こうした中で書道において、和様の書道が形成されるようになる。王羲之書法を範としながらも新たな書法を生み出した小野道風をはじめ、藤原行成藤原佐理らによって上代風とも呼ばれる新たな書風を生み出し、後に法性寺流世尊寺流などの和様書法が出現した。また、大仏様などの大陸の影響を受けた寺院の建築様式に代わって日本独自の要素を取り込んだ和様建築が出現するようになった。
参考文献

古谷稔「和様」(『国史大辞典 14』(吉川弘文館、1993年)
ISBN 978-4-642-00514-2

関連項目

日本美術

日本建築史

書道界?日本の書道史

日本を意味する和の一覧










日本の建築・インテリア
古代
中近世

様式

神道

校倉造

入母屋造

大鳥造

隠岐造

尾張造

香椎造

春日造

祇園造

権現造

神明造

住吉造

大社造

中山造

流造

八幡造

日吉造

比翼入母屋造

仏教

和様

大仏様

禅宗様

黄檗様(英語版)

折衷様

一般

校倉造

主殿造

書院造

黒書院


寝殿造

中世の寝殿造


数寄屋造

草庵

武家造

日本の民家

足軽長屋

合掌造

田麦俣多層民家

本棟造

曲り家

大和棟

くど造

赤城型民家


八棟造り


建築物
・タイプ

神道

参道

神社

摂末社

玉垣

鳥居

三柱鳥居

三ツ鳥居

両部鳥居


拝殿

幣殿



本殿

仏教

戒壇

懸造

経蔵

庫裏

五輪塔

鼓楼

三門

七堂伽羅(英語版)

宿坊

鐘楼

僧堂

僧房

八角堂

仏堂

阿弥陀堂

釈迦堂

本堂

薬師堂


仏塔

日本の仏塔(英語版)

国東塔

五重塔

薩摩塔

三重塔

相輪?

多宝塔

宝篋印塔

宝塔


六角堂

皇室

御所

仙洞御所

大宮御所

東宮御所


迎賓館

御用邸

皇居

里内裏

朱雀院

内裏

門跡

離宮

大内裏

一般

あずまや

飲食店

料亭

茶屋

水茶屋

相撲茶屋


会所

日本の住宅

宿泊施設

木賃宿

御殿・御茶屋

旅籠

本陣

旅館

脇本陣


城郭建築

唐造

天守

本丸


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:38 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef