和久峻三
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ペンネーム和久 峻三
和久 一(別名)
夏目 大介(別名)
誕生滝井 峻三
(1930-07-10) 1930年7月10日
日本 大阪府大阪市[1]
死没 (2018-10-10) 2018年10月10日(88歳没)
日本 京都府京都市下京区[1]
職業弁護士推理作家
国籍 日本
活動期間1960年 - 2018年
ジャンル法廷もの
代表作『仮面法廷』
『雨月荘殺人事件』
主な受賞歴江戸川乱歩賞(1972年)
日本推理作家協会賞(1989年)
デビュー作『紅い月』
ウィキポータル 文学
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和久 峻三(わく しゅんぞう、1930年7月10日 - 2018年10月10日[1])は、日本推理作家弁護士。本名は古屋峻三。別名として夏目 大介(なつめ だいすけ)。写真家としての顔も持ち、日本図書館協会選定図書の写真集『日本の原風景』(1993年)も発表している。
略歴

大阪府大阪市出身。京都大学法学部出身で、この時の同窓に大島渚がいる。卒業後は中日新聞社の記者を経て、弁護士となり京都に法律事務所を開く。

1960年に『宝石増刊』に本名の滝井峻三名義で『紅い月』を発表してデビュー。

1972年に、『仮面法廷』で第18回江戸川乱歩賞を受賞。1989年に、『雨月荘殺人事件』で第42回日本推理作家協会賞を受賞。

小説のほか、法律案内の著書も何点か刊行している。夏目大介名義でのファンタジー作品もある。

1977年には『クイズダービー』の3代目1枠レギュラー解答者を務めていたが、わずか3か月で降板(後任の1枠レギュラーは篠沢秀夫)。正解率は2割6分7厘(2勝7敗?3勝6敗ペース)だった。

1994年、『噂の真相』の記事中にある結婚回数や執筆方法、人柄などについての内容が名誉毀損に当たるとして、当時の妻、元妻と共に刑事告訴を行った。和久は、民事提訴でなく、東京地検幹部の私怨に乗じて刑事告訴をし、同時に告訴をした西川りゅうじんが告訴を取り下げた後も最後まで取り下げなかった。審理は最高裁まで進み、2005年3月7日、編集長岡留安則を懲役8月、執行猶予2年、執筆者であるデスク神林広恵を懲役6月、執行猶予2年とする有罪判決が確定した(収監されずに期間満了)。本件に関連して、プライバシー無視のマスコミ報道を取り扱った「京都奥嵯峨柚子の里殺人事件 ―赤かぶ検事奮戦記31―」(角川文庫版、1994年)の内容が名誉毀損であると編集長から告訴されたが、不起訴処分となっている。

1980年10月17日に放映された『赤かぶ検事奮戦記第一シリーズ』第3話「小糸坂の白骨」では、裁判官(判事補)役でカメオ出演している。

娘はフランキー堺の長男と結婚した。弟は最高裁判事を務めた滝井繁男

2018年10月10日午前11時30分、死去。88歳没。生前からの希望により葬儀は行なわず、遺骨は散骨された[2]
作品リスト
赤かぶ検事シリーズ(赤かぶ検事奮戦記)

#タイトル初版発行年月出版社備考
1疑わしきは罰せよ1976年
角川文庫

1981年 角川文庫

1991年11月 光文社文庫

2005年8月 嶋中文庫

2呪いの紙草履1978年4月

1992年2月 光文社文庫

2005年9月 嶋中文庫

3シュリーマンの財宝1979年2月

1994年11月 光文社文庫

4被告人、名無しの権兵衛1980年4月

1992年6月 光文社文庫

5殺人許可します1981年9月

1992年11月 光文社文庫

6長崎居留地二十五番館1981年10月

1993年2月 光文社文庫

7紅葉の下に猫がいる1981年11月

1993年7月 光文社文庫

8盗みは愉し1981年12月

1993年11月 光文社文庫

9二度死ぬ奴は、三度死ぬ1983年1月

1994年6月 光文社文庫

10赤かぶ検事転勤す

1992年6月 双葉文庫

1998年10月 講談社文庫

11楊貴妃の亡霊1983年3月

1992年10月 双葉文庫

1999年1月 講談社文庫

12片目の蠅1983年4月

1993年4月 双葉文庫

1999年3月 講談社文庫

13午前三時の訪問者1984年9月講談社ノベルス

1986年7月 講談社文庫

1988年2月 角川文庫

1994年8月 双葉文庫

1997年12月 徳間文庫

14悪女の証言1985年2月角川文庫

1993年6月 双葉文庫

2001年12月 ケイブンシャ文庫

15アリバイは両刃の剣講談社ノベルス

1987年1月 講談社文庫

1988年5月 角川文庫

1994年11月 双葉文庫

16京都疏水迷路殺人事件1985年9月

1992年12月 光文社文庫

2001年7月 講談社文庫

17新宿のキリスト角川文庫

1993年10月 双葉文庫

2002年4月 ケイブンシャ文庫

18悪霊の夜明け

1994年5月 双葉文庫

19おしゃべり地蔵殺人事件1987年2月ジョイ・ノベルス

1989年5月 角川文庫

1995年2月 双葉文庫

20転勤みやげは死体付き1987年7月

1989年8月 角川文庫

1995年3月 光文社文庫

21八月十五夜の殺人1988年6月

1990年5月 角川文庫

1995年8月 光文社文庫

22血の眠り1989年2月カドカワノベルズ

1991年10月 角川文庫

1995年6月 双葉文庫

23殺しのクレジット・カード1989年5月ジョイ・ノベルス

1991年6月 角川文庫

1996年1月 光文社文庫

24京都時代祭り殺人事件1990年2月トクマ・ノベルズ

1994年7月 朝日新聞出版

1997年7月 朝日文芸文庫

2004年6月 徳間文庫

25容疑者は赤かぶ検事夫人1990年3月ジョイ・ノベルス

1992年3月 角川文庫

1996年4月 光文社文庫

26迷宮の死者1990年12月

1992年11月 角川文庫

1996年8月 双葉文庫

27黒ゆりは殺しのメッセージ1991年1月カドカワノベルズ

1992年9月 角川文庫

1996年7月 光文社文庫

28信州あんずの里殺人事件1991年9月光文社文庫

1999年12月 講談社文庫

29朝霧高原殺人事件1991年12月

2000年8月 講談社文庫

30嵯峨野光源氏の里殺人事件1992年1月角川文庫

1995年12月 双葉文庫

2006年11月 光文社文庫

31伊豆大島幽霊船の首縊り1992年3月

1996年2月 双葉文庫

32密室の毒薬フタバノベルス

1994年2月 双葉文庫

1999年1月 徳間文庫

33信州湯の町殺しの哀歌ジョイ・ノベルス

1994年12月 角川文庫

1999年5月 光文社文庫

34京都鞍馬火祭りの里殺人事件1992年4月光文社文庫

2001年3月 講談社文庫

35京都洛北密室の血天井1992年5月角川文庫

1996年11月 光文社文庫

36京都東山「哲学の道」殺人事件1992年7月カドカワノベルズ

1993年10月 角川文庫

2005年3月 講談社文庫

37木曽路妻篭宿殺人事件1992年9月光文社文庫

2001年1月 講談社文庫

38京人形の館殺人事件講談社ノベルス

1994年12月 講談社文庫

2000年10月 光文社文庫

39風の盆殺人事件 越中八尾おわらフェミナノベルス

1995年7月 角川文庫

2003年8月 徳間文庫

40蛇姫荘殺人事件1993年3月講談社ノベルス

1995年2月 講談社文庫

2001年12月 光文社文庫

41嵯峨野かぐや姫の里殺人事件カドカワノベルズ

1995年3月 角川文庫

2002年3月 徳間文庫

42光源氏「隠れ遊びの里」殺人事件フェミナノベルス

1996年3月 角川文庫

43密封法廷1993年4月フタバノベルス

1995年9月 双葉文庫

44京都人形寺の惨劇ジョイ・ノベルス

1995年10月 角川文庫

2006年4月 徳間文庫

45飛騨高山からくり人形殺人事件1993年6月廣済堂ブルーブックス

1995年12月 廣済堂文庫

2007年2月 講談社文庫

46伊賀・甲賀忍者の里殺人事件光文社文庫

2002年4月 講談社文庫

47血ぬられた鏡像1993年7月角川ホラー文庫

2004年2月 講談社文庫


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