呼吸数(こきゅうすう、英: Respiratory rate;ventilatory frequency; respiration rate; rate of breathing; respiratory rate; respiratory frequency; frequency of respiration[1])とは、単位時間当たりに行われる呼吸の数。 医療、看護、介護の分野で、患者、利用者の健康状態を把握するためのバイタルサイン・チェック項目のひとつ。血圧、脈拍、体温とともに数値で計測、判断する。 呼吸数の測定は、目視や聴診器のほか、心電図で判断する方法などもある。通常、心身ともに安静な状態で測定する。歩行や入浴、各種処置でどのように変化するかを見る場合もある[2]。 実際の呼吸数の測定では、胸壁の上下運動を数える。吐く息、吸う息合わせて1回と数える[2]。測定時、年齢、平常時の呼吸の状態、姿勢、体位、身体運動や情動の状態、疾患、薬物使用の有無などが影響するため、事前に確認する[2]。 安静時の健康な成人の平均的な呼吸数は、毎分12?20回[3]、1回換気量(深さ)は450?500mlである[4]。年齢別平均呼吸数は以下のとおり[5][6]。 年齢回数 呼吸の観察では、呼吸の数、その深さ、リズムを見る。測定・観察の際には、以下の点に留意。[8]
概要
測定
正常範囲
6週間(新生児)30?60回/分
6ヶ月25?40回/分
3歳20?30回/分
6歳18?25回/分
10歳17?23回/分
成人12?18回/分[3]
65歳以上の高齢者12?28回/分[7]
80歳以上の高齢者10?30回/分[7]
呼吸の観察のポイント
チアノーゼの有無、意識レベル、発熱、喘鳴、息苦しさ、胸痛、頭重感
呼吸数は、精神的に興奮したり、心不全や呼吸不全があると増加する[2]。
浅い呼吸と深い呼吸を交互に繰り返すときは、脳血管障害など中枢障害
下顎呼吸があるときは、生命予後が悪い(死が近い)ことが予測できる[2]。
過呼吸症候群などの神経症では、正常でも呼吸が深くなることがある[2]。
呼気と吸気の長さの比率は、吸気より呼気のほうがやや長く、吸気と呼気の間に休息期があるのがふつう[2]。
胸(胸郭)の動きは左右均等で、吸気では広がり、呼気で縮小する[2]。
異常呼吸
頻呼吸 - 呼吸数が24回/分以上。呼吸の深さ(換気量)はあまり変わらない。
徐呼吸
大呼吸
浅呼吸
表
話
編
歴
機械換気
原理
人工呼吸器のモード
機械換気
機械換気の命名法(英語版)
モード
従量式と従圧式