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「テイスト」はこの項目へ転送されています。アイルランドのロックバンドについては「テイスト (バンド)」をご覧ください。

「味」はこの項目へ転送されています。仏教における味(み)については「六境」をご覧ください。
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出典検索?: "味覚" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2013年1月)
マカルト『五感(フランス語版)』より『味覚』

味覚(みかく)は、動物五感の一つであり、する物質に応じて認識される感覚である。生理学的には、甘味酸味塩味苦味うま味五味が基本味に位置づけられる。基本味の受容器ヒトの場合おもににある。基本味が他の要素(嗅覚視覚記憶など)で拡張された知覚心理学的な感覚としての味は、風味(ふうみ)と呼ばれることが多い。また、認識の過程を味わう(あじわう)と言う。
概説

味覚は物質の受容に基づく化学感覚の一つである。味覚とは、口の中の物質が、口腔中の味蕾、主に舌の上にある味覚受容体細胞と化学的に反応するときに生成される知覚である。往々にしてそれは摂食時であり、対象は飲料を含む食料であり、匂いと共にそれが飲食可能であるかを判断する。味覚は感知するものが私たちの体に与える影響に応じて、嫌悪または食欲のいずれかに反応する[1]。甘味はエネルギーが豊富な食品を識別するのに役立ち、苦味は毒の警告サインとして機能する[2]。また、味覚は摂食時の楽しみの一つとして生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)に関係する。

味覚は嗅覚三叉神経の刺激(食感、痛み、温度)とともに、食品の味を決める。人間は味蕾や舌の上面や喉頭蓋などの他の領域にも味覚受容体を持っている。人間の場合味覚を受容する器官である味蕾は舌、咽頭部軟口蓋にある[3][4]

人間の舌は糸状乳頭という何千もの小さな隆起で覆われており、肉眼で見ることが可能である[4]。各糸状乳頭の中には、何百もの味蕾がある[5][6]。ただし例外的に味蕾を含まない糸状乳頭が舌の上下に2000から5000個程あるとされる[7]。各味蕾には50から100個の味覚受容体細胞が含まれている。人間の舌においては糸状舌乳頭の喪失と唾液生成量の減少のために、味覚は高齢になるにつれて衰える[8]

他方、それ以外の動物では必ずしもこれに限らない。すべての哺乳類が同じ味覚様式を持っているわけではなく、一部の齧歯類はでんぷんを味わうことができる他、猫は甘さを味わうことができない[9]。人間の場合も味覚のゆがみ(味覚障害)も持つ可能性がある。また昆虫においてはチョウハエなどで前肢の先端に物質受容器があり、食料に触れることで味見しているとされる。

以下、主としてヒトの味覚について記す。
味覚の種類「五味」も参照味蕾の構造

かつて基本的な味の要素として挙げられていたものには、甘味酸味塩味苦味辛味渋味、刺激味、無味、脂身味、アルカリ味、金属味、電気の味などがあった。1901年、ヘーニッヒ (D. P. Hanig) はアリストテレスの示した4つの味の舌の上での感覚領域[10]を示した。しかし今日ではこの説は否定されている。1916年、ドイツ心理学者ヘニング(Hans Henning)は、この4つの味とその複合で全ての味覚を説明する4基本味説を提唱した。ヘニングの説によると、甘味、酸味、塩味、苦味の4基本味を正四面体に配し(味の四面体)、それぞれの複合味はその基本味の配合比率に応じて四面体の稜上あるいは面上に位置づけることができると考えた。

グレイ解剖学における味覚地図(英語版)

甘味

酸味

塩味

苦味

日本では1908年化学者池田菊苗うま味物質グルタミン酸モノナトリウム塩を発見した[注釈 1]。このうま味は4基本味では説明できないため、日本ではこれを基本味とする認識が定まった。しかし西洋では長らく4基本味説が支持され続け、うま味が認められたのは最近の1990年代からである[注釈 2]。現在では味蕾に受容体が存在するものとして定義されており、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つが該当し、五基本味と位置づけられる[11]

五基本味以外の、辛味物質、アルコール、炭酸飲料などの化学的刺激や、温度(熱さ・暖かさ・冷たさ)、舌触り(つぶつぶ感、柔らかさ、硬さ、滑らかさ)などの物理的刺激は、基本味と合わせて総合的な味覚を形成する。ただし味覚刺激の全てについて神経に伝達されるまでの機構が解明されたわけではない。辛味の受容体は2種類明らかになっているが、これは体性感覚を伝える神経によって脳に伝わる。六番目の基本味の候補として、カルシウム味[12][13]、脂肪味、デンプンの味などが提案されている。[14]

知覚心理学的には、味覚は単独では存在しえず、大なり小なり嗅覚あるいは視覚や記憶など影響を受ける。たとえばレモンの酸味とライムの酸味は、酸味成分は同一であり基本味的には違いが無く、嗅覚、視覚あるいは記憶によって両者の違いが強調されて認識される。この様な知覚心理学的な意味での味のことを風味と呼ぶことがある。

5つの基本味は以下の通りである。

甘味

酸味

塩味

苦味

うま味

6番目の味覚

舌はまた、基本的な味には一般的に含まれていない他の感覚を感じることができる。これらは主に体性感覚によって引き起こされる。人間の場合、味覚は12の脳神経のうちの3つを介して伝えられる。顔面神経 (VII) は舌の前部3分の2から味覚を伝達し、舌咽神経 (IX) は舌の後部3分の1から味覚を伝達し、迷走神経 (X) は口腔の裏側から味覚を伝達する。三叉神経 (V) は、食品の一般的な食感と、コショウまたはスパイスからの辛味に関連する感覚に関する情報を伝達する。

6番目の味覚には、脂肪、炭水化物の味[14]、コク味[15]、カルシウム味、金属味といった多くの提案がなされている。2015年Runningらのヒトの官能評価によって脂肪酸の味が心理学的に他の基本味と重ならないことが報告されていた[16]が、うま味と一部重なっていた点は不十分だった。しかし、他の基本味と重ならない脂肪の味質を伝える神経の発見[17]で完全な独立性を示す神経科学的な証拠が示された。今後の研究によって基本味は変更される可能性がある。

感覚から来る味覚、及び研究中の味覚は以下の通りである。


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