呪術廻戦
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アニメ作品については「呪術廻戦 (アニメ)」をご覧ください。

呪術廻戦


ジャンル少年漫画
ダーク・ファンタジー
呪術バトル
漫画
作者芥見下々
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ コミックス
発表号2018年14号 -
発表期間2018年3月5日 -
巻数既刊26巻(2024年4月4日現在)
漫画:東京都立呪術高等専門学校
作者芥見下々
出版社集英社
掲載誌ジャンプGIGA
レーベルジャンプ コミックス
発表号2017 vol.1 - vol.4
巻数全1巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)は、芥見下々による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2018年14号から連載中。人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を呪術を使って祓う呪術師の闘いを描いたダークファンタジーバトル漫画。略称は「呪術」[1]。本作は『ジャンプGIGA』2017 vol.1から2017 vol.4まで連載されていた『東京都立呪術高等専門学校』をプロトタイプ兼正式な前日譚としている[2][3]。後に同作は2018年12月4日に『呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校』として発売された[2][3]

2024年1月現在、デジタル版を含めたコミックス累計発行部数は9000万部を突破している[4]
あらすじ
東京都立呪術高等専門学校(0巻)

2016年11月、高校生の乙骨憂太には婚約者の少女である特級過呪怨霊・祈本里香が取り憑いていた。同級生から執拗な嫌がらせを受けていた乙骨は、里香が彼らに重症を負わせたことで呪術師に拘束されて死刑を宣告される。しかし強大すぎた里香の力に術師側は尻込み、かつ呪術高専の教師・五条悟の勧めもあったことから乙骨は2017年に東京都立呪術高等専門学校に転校する。

他者との関わりを恐れ呪術師になることにも生きることにも消極的だった乙骨だが、個性豊かな同級生と関わる内に生きるための自信を持ち、里香を自分から解呪するために呪術師を目指すようになる。

乙骨の入学から約1年後、かつて一般人を大量虐殺して呪術界を追放された特級呪詛師・夏油傑が突如現れる。非術師を殲滅し呪術師だけの世界を目指す夏油は、乙骨達の前で2017年12月24日に新宿京都で大勢の呪霊たちによる虐殺「百鬼夜行」を実行すると宣言する[5]。そして百鬼夜行当日、夏油は里香を手に入れるため高専を襲撃する。安全のため高専に残っていた乙骨は激闘の末に夏油を倒し、同時に里香の解呪に成功して物語は幕を閉じる。
呪術廻戦
始まり(1巻1話 - 5話)2018年6月の宮城県仙台市から物語は始まる。常人離れした身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は両親の顔を知らず、祖父に育てられた。祖父が逝去した夜、虎杖の学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、人を襲う化物・呪霊が現れてしまう。虎杖は「呪物」回収のために現れた呪術師の伏黒恵と共に取り残された先輩を救うため校舎へ乗り込む。しかしそこで窮地に追い込まれてしまい、虎杖は力を得るため自ら呪物「宿儺の指」を食べ、特級呪物・両面宿儺が復活する[6]。その後、虎杖は「宿儺の器」として呪術師に捕らえられ死刑を宣告される。しかし五条の提案により「すべての宿儺の指を食してから死ぬ。」という猶予が与えられる。かくして虎杖は都立呪術高専に入学し、呪術師としての人生をスタートさせる。
呪胎戴天(じゅたいたいてん)編(1巻6話 - 2巻9話)2018年7月、西東京市少年院に特級呪霊の呪胎が出現し、虎杖、伏黒、そして釘崎野薔薇が人命救出のため派遣される。3人は少年院の内部に入り、完全変態を遂げた特級呪霊と対峙する。虎杖は伏黒と釘崎を脱出させ、肉体の主導権を宿儺に渡して特級呪霊を祓わせる。しかし、今度は宿儺が暴れ始め、虎杖は抵抗した末に宿儺と共に命を落とす。
虎杖死亡後(2巻10話 - 3巻18話)少年院での事件後、死亡した虎杖は宿儺と契約を結んだことで蘇生し、9月に京都校と行われる「交流会」に向けて、五条のもとで特訓を始める。伏黒と釘崎も、二年生の狗巻棘、禪院真希、パンダのもとで特訓していた。一方では、かつて「百鬼夜行」を起こした夏油が、人間の殲滅を目論む特級呪霊の漏瑚らと手を組み暗躍していた。夏油達は五条悟封印の計画を立て、実行日の10月31日に向けて、その準備に入る。
幼魚と逆罰(ようぎょとさかばち)編(3巻19話 - 4巻31話)2018年9月、神奈川県川崎市で変死体が発見され、虎杖と1級呪術師の七海建人が派遣される。調査の結果、事件の犯人である特級呪霊・真人と、現場で事件の一部始終を見ていた高校生・吉野順平の存在が明らかとなる。順平は自身を虐めた者への復讐の為に真人に接触していたが、その後出会った虎杖と親密な仲になり、その出会いを通して、復讐を辞めようと決心しかける。しかしその後、何者かによって順平の実母が殺され、自身を虐めた者が犯人だと思い込んだ順平は、呪術を用いて学校を襲撃する。その後止めに入った虎杖の必死の説得により順平は改心するが、その直後に真人が現れ、彼に呪殺される。その後真人は、激昂した虎杖と合流した七海との激戦の末、大ダメージを負ってその場を撤退する。こうして一連の事件はひとまず収束し、物語は呪術高専の交流会に向かう。
交流会編(4巻32話 - 7巻54話)交流会当日、虎杖は伏黒達と合流する。1回戦である団体戦では、飛び入り参加の虎杖は、京都校で最強の3年生・東堂葵の相手を担当することになる。一方、京都校は学長の差し金で「宿儺の器」である虎杖の抹殺を目論んでいた。1回戦が始まり、早速虎杖は東堂と対峙する。最初こそは一方的に虎杖を痛めつけていた東堂だが、突如彼を「親友」とし、徹底的な指導を施す。その途中で他の京都校の生徒が虎杖の抹殺を試みるが、東堂と東京校の妨害で失敗し、そこから東京校と京都校の呪術戦が始まる。しかし、その最中に夏油と手を組む呪霊・呪詛師が高専に侵入し、特級呪霊・花御が生徒達と交戦する。伏黒を始めとする多くの者達が戦闘不能になるが、虎杖・東堂の連携攻撃で花御は瀕死に陥り、最終的に五条が参戦したことで花御は撤退する。そのころ、真人は高専が保管していた特級呪物を奪取し、撤収した。2回戦は本来の個人戦が急遽野球に変更され、東京校が勝利。結果、2018年の交流会は東京校の優勝で幕を閉じる。
起首雷同(きしゅらいどう)編(7巻55話 - 8巻64話)交流会終了後、虎杖・伏黒・釘崎は埼玉県さいたま市に訪れる。2018年の6月?9月にかけて、共通の前兆を伴う呪霊の刺殺事件が3件起きており、被害者3名、加えて伏黒とその姉の津美紀は同じ中学校の卒業生であった。伏黒達が現地で聞き込みをすると、被害者達は自殺の名所である八十八橋でバンジージャンプをしていたことが判明するが、八十八橋に呪霊の気配は全く無かった。さらにその後の調査で、過去に八十八橋へ肝試しに行っていた現地の少女も刺殺事件の前兆に似た不可解な現象に悩まされていたほか、現在寝たきりとなっている津美紀もその場に居合わせていたことが判明した。これらのことから伏黒達は、問題の呪霊は、八十八橋で作った結界の中で息を潜め、マーキングした人間をその内側から呪う個体であると推測し、3人は深夜に八十八橋の下で川を跨ぎ、呪霊の結界に入り込む。しかしそれと同時に、夏油達と手を組んだ呪胎九相図の壊相・血塗が現れ、虎杖達と鉢合わせる。九相図の目的は、一連の刺殺事件の犯人である特級呪霊が取り込んだ宿儺の指の回収であった。その後、伏黒は結界の内で特級呪霊と、虎杖・釘崎は結界の外に出て壊相・血塗と交戦する。そして両者とも圧勝し、一連の事件は幕を閉じる。さらに事件後、それぞれ一級呪術師である東堂葵と冥冥の名のもとで、虎杖・伏黒・釘崎・真希・パンダの5人が1級呪術師に推薦される。
過去編(8巻65話 - 9巻79話)この編では、五条と夏油の学生時代が描かれる。懐玉(かいぎょく)編(8巻65話 - 9巻75話)2006年、不死の術式を持つ呪術界の要・天元が、本人と適合する人間・星漿体との同化の時期を迎える。同化の2日前、呪術高専2年生の五条と:夏油は、星漿体・天内理子の同化当日までの護衛を命じられる。五条達は天内殺害を目論む呪詛師達を返り討ちにし、同化当日を迎えるが、突如、「術師殺し」の伏黒甚爾が高専を襲撃する。甚爾は盤星教という非術師の宗教団体の依頼で天内の殺害を目論んでいた。最初に甚爾は時間稼ぎを図る五条と交戦し、激戦の末に殺害する。夏油は、天内と共に天元の膝の元に辿り着くが、後から追ってきた甚爾に天内を殺害され、夏油も打ち負かされる。その後甚爾は天内の遺体を盤星教に引き渡して多額の報酬を得る。しかしその後、自らを反転術式で治癒したことで生還した五条が現れ、甚爾は激戦の末に敗北して絶命した。五条と夏油は盤星教から天内の遺体を引き取りに行くが、そこは盤星教信者の笑顔と拍手で溢れていた。玉折(ぎょくせつ)編(9巻76話 - 79話)2007年、呪術高専3年生の五条と夏油は特級呪術師になっていた。五条は「最強」として、その実力をさらに伸ばし続けていた。一方夏油は、星漿体護衛の一件から、それまで掲げていた「呪術は非術師を守るためにある」という信念が揺らぎ始めていた。そんな中、夏油は8月に高専に訪れた特級呪術師の九十九由基と言葉を交わし、その結果「非術師を皆殺しにすれば良い」という考えが生まれ始める。その後も夏油は後輩・灰原雄の死、さらには9月に任務で訪れた田舎で、住人達に虐待されていた呪術師の少女の惨状を目の当たりにする。遂に夏油は、「猿(非術師)は嫌い」という本音を選び、村の非術師達を虐殺して呪詛師に堕ちた。


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