呪いの館_血を吸う眼
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}血を吸うシリーズ > 呪いの館 血を吸う眼

呪いの館 血を吸う眼
LAKE OF DRACULA[1][2]
監督山本迪夫[3]
脚本小川英、武末勝[3]
製作田中文雄[3]
出演者

藤田みどり

江美早苗

藤田みどり

高橋長英

岸田森

大滝秀治

高品格

二見忠男

桂木美加

松下達夫

記平佳枝

毛利幸子

川口節子

鈴木治夫

小川安三

大前亘

立花房子

山添三千代

松葉覚

水村繁子

坂上也寸志

菅まり子[注 1]

音楽眞鍋理一郎[3]
撮影西垣六郎[3]
製作会社東宝[4][2]
配給東宝[4][2]
公開 1971年6月16日[出典 1]
上映時間82分[出典 2]
製作国 日本
言語日本語
前作幽霊屋敷の恐普B血を吸う人形
次作血を吸う薔薇
テンプレートを表示

『呪いの館 血を吸う眼』(のろいのやかた ちをすうめ)は、1971年(昭和46年)6月16日に公開された東宝製作の日本特撮怪奇映画。キャッチコピーは「白い霧が森を流れる夜 地下室の棺の蓋が開く! 花嫁衣裳の死美人が立ち上る」。

“血を吸う”シリーズの第2弾[6]。82分、カラー、シネマスコープ作品[7][2]。英題は“LAKE OF DRACULA”。

同時上映は同じく山本迪夫が監督を務めた『雨は知っていた』[8][2]
あらすじ

中学教師の柏木秋子は、5歳の時に見た悪夢が現在でも気になっていた。ある日、悪夢に見た異様な眼を持つ男性が現れて秋子を襲い、妹の夏子も男性の術中にはまって手先となる。この事態を解決する手がかりは悪夢にあり、失われた記憶を恋人の佐伯の催眠療法によって辿った秋子は、悪夢に現れていた洋館を共に訪ねる。そこで、男性の正体が吸血鬼であり、秋子を花嫁に迎えるために彼女が成人になるまで待ち続けていたことが明らかとなる。
解説

自身が怪奇映画の大ファンであるというプロデューサーの田中文雄は、新しい東宝の映画路線として怪奇映画『幽霊屋敷の恐普B血を吸う人形』を前年に制作・公開し、ヒットさせていた。これを受け、翌年の1971年に本作品が製作され、「血を吸うシリーズ」と呼ばれる怪奇ロマン映画が連作されることとなった。

シリーズ第1作の『血を吸う人形』は、田中によると、まだ手探りで製作していたような状態であったが、本作品ではいよいよ田中の念願である、ハマー・プロの人気シリーズだったクリストファー・リー主演の「ドラキュラ映画」の日本版を狙った作劇が行われた[1][9]。前作に引き続く不気味な洋館を舞台にしたゴシック・ホラー風味も、田中が狙った演出である。脚本タイトルは『幻の吸血鬼』だった[10]

田中は吸血鬼役に岡田眞澄を推したがスケジュールの都合がつかず、監督の山本迪夫が推薦した岸田森が起用された[11][9]。山本と岸田は、山本が演出を務めていたテレビドラマ『東京コンバット』(1968年)に岸田が犯人役で出演した際に出会っており、意気投合したという[9]

山本の回想によると、『血を吸う人形』と同年の『悪魔が呼んでいる』の監督当時に渋り気味だったことから、東宝の製作部長から怪奇映画をもう1本撮ることを許可された。岸田でなければ撮りたくないと主張してキャスティングは決まったが、吸血鬼役らしい長身痩躯に見せるため、ハイヒールを履いて撮影したという。山本は、他者の血を欲する吸血鬼を植物と捉え、岸田の顔色などがそのイメージに合っていた旨を後年に語っている[8]

岸田は山本の師匠にあたる岡本喜八作品の常連としても知られるが、そちらの初出演も1968年(山本はすでに岡本組のチーフを卒業している)なので、並行して師弟2人の監督と関係を深めていったことになる。

ロケは山中湖で行われた[1]
吸血鬼

劇中で岸田森が演じる「吸血鬼」は、小説や映画の「ドラキュラ伯爵」をモチーフにしている。
設定


実年齢は43歳(吸血鬼の父の記述に基づく)。

肌は色白く、爪は鋭く、眼は本性を現す時、金色に輝く(終始この眼がヒロインを苦しませる)。犬歯は鋭いが、野犬ほど大きくはない(佐伯談)。

太陽光だけではなく、自動車のライトといった人工的な光にも怯む。

吸血された者は顔色が悪くなり、特に女性は肌が白くなる。吸血による死後は生きる屍にして吸血鬼の奴隷と化すが、吸血鬼の死と同時に顔色は戻り、安らかな死を迎える。

鏡には姿が映らない。

佐伯によれば、1948年に英国で吸血鬼の処刑が実際に行われたとされ、同族は各国で確認されている模様。

出自と最期
異国人の祖父が日本の能登半島の小さな港町に洋館を建て、3代にわたり暮らしていた。祖父方の一族は吸血鬼の血を引く一族であったが、祖父も父も平凡な人間としての人生を歩んでいた。ところが、3代目は25歳(劇中の18年前)のある日、娘3人に牙を向けた(1人は冒頭でピアノの前で死んでいたが、死体は処分されたとみられる)。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:87 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef