吹奏楽のための組曲_(ホルスト)
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吹奏楽のための組曲(Suite for Military Band )作品28は、グスターヴ・ホルストが作曲した吹奏楽のための組曲。第1組曲変ホ長調作品28aと第2組曲ヘ長調作品28bの2曲がある。
目次

1 概要

2 第1組曲

2.1 編成

2.1.1 ホルスト自筆譜

2.1.2 1948年 ブージー・アンド・ホークス版


2.2 構成


3 第2組曲

3.1 編成

3.2 構成


4 参考文献

5 外部リンク

概要

ホルストは吹奏楽曲を複数残しているが、これらの組曲はその中でも初期の作品であり、ブラスバンドのための『ムーアサイド組曲』(1928年)などより20年ほど前に書かれた。フレデリック・フェネルは「この作品における楽器法は、バンド編成を念頭に考え抜かれている」「もしこのスコアを真に理解したならば、それは音楽と指揮というものすべてを理解したのと同じだ」と述べており、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの『イギリス民謡組曲』、パーシー・グレインジャーの『リンカンシャーの花束』などと並び、吹奏楽の分野における古典的な演奏会用作品としてきわめて重要な位置を占める。

2曲を揃えた世界初録音は、フェネルとイーストマン・ウィンド・アンサンブルによって1955年に行われている。
第1組曲

第1組曲第1楽章第2楽章第3楽章フレデリック・フェネル(指揮)、米海兵隊軍楽隊による演奏(1997年)
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1909年に作曲されたとされるが、作曲の事情や目的ははっきりしていない。王立軍学学校(英語版)、通称ネラー・ホール(英語: Kneller Hall)で1920年6月20日に公開演奏されたことが確認されているが、娘のイモージェン・ホルストの調査によると、1909年には演奏が行われていたとされる。初出版は1921年1948年ブージー・アンド・ホークス社による版が慣用版として広く使われてきたが、これには多くの変更が含まれており、1970年に自筆譜が公開されたことによって、1984年以降に複数の「原典版」が出版されている。
編成

ホルストの自筆譜の時点ではオプションのパートが多く設けられ、多様な編成に対応できるように書かれている。このこともあって、校訂によって楽器編成にはばらつきが見られる。
ホルスト自筆譜

最小編成では19人(打楽器を含む)で演奏することができる。自筆譜ではこれらのパートの下にピアノ譜(コンデンススコア)が書かれていた。

編成表木管金管
Fl.1 (Picc.持替)Crnt.2, Tp. 4 (opt.)Cb.● (opt.)
Ob.1Hr.4 (opt. 2)Timp.● (opt.)
Fg.2 (opt.1)Tbn.2 (opt.1), BassB.D., Cym, S.Cym, S.D., Trgl, Tamb.
Cl.Solo, 3, E♭ 2 (opt. 1), Bass (opt.)Bar.● (opt.), Eup.


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