君の膵臓をたべたい
著者住野よる
イラストloundraw
発行日2015年6月19日
発行元双葉社
ジャンル青春小説
国 日本
言語日本語
公式サイトwww.futabasha.co.jp/introduction/2015/kimisui/index.html
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『君の膵臓をたべたい』(きみのすいぞうをたべたい)は、住野よるによる日本の青春小説。略称は「キミスイ」[1][2][3]。住野よるの作品が初めて出版された本でもある[1][4]。
2016年「本屋大賞」第2位を初め、多数のランキングで上位に選出されるなど、高く評価されている(#概要参照)。
2016年のオーディオドラマ化を皮切りにメディアミックスも行われ、2017年に実写映画化[5](#実写映画参照)、2018年にアニメ映画化された[6](#アニメ映画参照)。
概要の目に留まり双葉社に紹介され、2015年6月出版に至った[7]。
作品が生まれたきっかけについて住野は、はじめに浮かんだのは「君の膵臓を食べたい」というセリフで、それをタイトルにして感動できる作品にするにはどうしたら良いか、そのセリフにどのような意味を持たせられるか、どんな子がどんな相手に向かって言うのかなどを考えていく中で、「僕」と桜良が生まれ2人の物語ができあがったと述べている[8]。
2016年「本屋大賞」第2位[9][10]、「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR」2位、「2015年 年間ベストセラー」6位(文芸書・トーハン調べ)、「読書メーター読みたい本ランキング」1位、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2015」1位[11]、「2016年年間ベストセラー」総合5位・文芸書1位(トーハン調べ[12])、「2016年 年間ベストセラー」総合4位・単行本フィクション1位(日販調べ[13])、「キノベス! 2016」3位[14]、「2016 TSUTAYA BOOKS 上半期ランキング総合部門」1位[15]と高く評価された[4]。同年12月、第3回Yahoo!検索大賞 カルチャーカテゴリ 小説部門賞を受賞[16]。
実写映画公開後の2017年8月時点で累計発行部数は200万部[17][18][19]、2020年8月時点で累計発行部数は300万部を突破している[20][21]。
アニメ映画の入場者プレゼントで本編のその後を描いた短編小説『父と追憶の誰かに』が書き下ろされた[22][23]。 主人公である「僕」は病院で偶然「共病文庫」というタイトルの本を拾う。その本は「僕」のクラスメイトである山内桜良がつづっていた秘密の日記帳で、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くはないことが書かれていた。「僕」はその本の中身を興味本位で覗いたことにより、家族以外で唯一桜良の病気を知る人物となった。 「桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合っていくうちに、「僕」、桜良という正反対の性格の2人が、お互いに自分には欠けている部分にそれぞれ憧れを持つようになり、次第に心を通わせて成長していく。そして「僕」は「人を認める人間に、人を愛する人間になること」を決意。桜良は、恋人や友達を必要としない「僕」が、初めて関わり合いを持ちたい人に自分を選んでくれたことにより「初めて私自身として必要とされている、初めて私が、たった一人の私であると思えた」と感じていった。 しかし、桜良は4週間の入院治療から解放されたその日に通り魔に刺されて、余命を全うすることなく亡くなってしまう。桜良の死に衝撃を受けた「僕」は、通夜にも葬儀にも参列できなかった。10日ほど過ぎてから、僕と彼女の始まりで彼女の物語の数ページが記されているかもしれない「共病文庫」を読まなければならないと思い立ち、桜良の家を訪れる。 ※担当声優は「オーディオブック版 / アニメ映画版」でのキャスト。 ※演者の項は実写映画版を指す。
あらすじ
登場人物
「僕」(ぼく)
声 - 鈴村健一 / 高杉真宙[24]演 - 北村匠海 (DISH//)[5](学生時代) / 小栗旬[5](12年後)主人公。友人や恋人などの関わり合いを必要とせず、人間関係を自己完結する。小説を読むのが好きで、一番好きな小説家は太宰治。ある日、病院で山内桜良の「共病文庫」を読む。桜良との交流により、人を認め、人と関わり合う努力を始める。二人称や三人称では「【秘密を知ってるクラスメイト】くん」などと呼ばれるが、終盤に名前が志賀春樹(しが はるき)であることが明かされる。
山内桜良(やまうち さくら)
声 - 堀江由衣 / Lynn[24]演 - 浜辺美波[5]ヒロイン。