君の名前で僕を呼んで
Call Me by Your Name
原題のタイトル
監督ルカ・グァダニーノ
脚本ジェームズ・アイヴォリー
原作アンドレ・アシマン
『君の名前で僕を呼んで』(きみのなまえでぼくをよんで、英語: Call Me By Your Name)は、2017年の映画。アンドレ・アシマン(英語版)による2007年の同名の小説(英語版)の映画化であり、脚本(脚色)・共同製作はジェームズ・アイヴォリー、監督・共同製作はルカ・グァダニーノで、イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合衆国の合作である。
主演はティモシー・シャラメ[注 1][4][5]とアーミー・ハマーが務めた。原作では1987年の設定だが、エイズが社会問題になる前を描くため設定を1983年に変更。続編ではエイズ問題について触れると述べている[6]。この映画化では原作小説の物語の途中までしか描かれておらず、グァダニーノは『恋人までの距離』のような構成で続編を製作することを構想している[7]。また、幾つかの重要なシーンはDVDに収録せず、続編で使用すると明言している[8]。 1983年夏、北イタリアのとある避暑地。17歳のエリオ・パールマン(ティモシー・シャラメ)は、今年も両親と共に別荘で一夏を過ごしている。家族は数ヶ国語を使い、アカデミックな雰囲気を漂わせる。滞在中、エリオは読書、詩作、作曲、ピアノ演奏、プール遊び、夜はダンスパーティに耽っていた。 そんなある日、考古学の教授であるエリオの父(マイケル・スタールバーグ)の助手として、アメリカから24歳の大学院生・オリヴァー(アーミー・ハマー)がやってくる。自信と知性に満ちたオリヴァーを初めは疎ましく思うエリオだったが、次第に彼に対して抑えることのできない感情に駆られていく。 やがて気持ちを抑えられなくなったエリオはオリヴァーに思いを打ち明ける。一旦は大人として拒んだオリヴァーだったが結局、自分も同じ気持ちであることを伝える。 お互いの気持ちを確かめ合ったことで、激しく恋に落ちていくふたり。そして「君の名前で僕を呼んで、僕の名前で君を呼ぶ」というオリヴァーの提案で、ふたりの絆はさらに特別なものとなっていくのであった。 ようやく結ばれたふたりであったが、やがてオリヴァーの出発の日が訪れる。彼を乗せた列車が発ち、エリオはすっかり気力を失う。悲しく、美しく、大切な経験をした息子エリオに父は言う。「今はただ悲しく辛いだろう。だが痛みを葬ってはいけない。お前が感じた喜びを痛みとともに葬ってはいけない。」と。 冬になり再び別荘を訪れた家族のもとに、オリヴァーからの電話が鳴る。それは来年結婚する、という衝撃的な知らせだった。「君との出来事を何ひとつ忘れない」オリヴァーの言葉に、暖炉の前で静かに涙を流すエリオだった。 ※括弧内は日本語吹替[9]。 2015年9月11日、ジェームズ・アイヴォリーがアンドレ・アシマンの小説『Call Me By Your Name』の脚色を行っており、シャイア・ラブーフとグレタ・スカッキの起用を念頭に置きながら執筆を進めていると述べた[11]。 『胸騒ぎのシチリア』のプロモーション活動中に、ルカ・グァダニーノはアンドレ・アシマンの『Call Me By Your Name』を映画化したいと述べていた。
ストーリー
キャスト
エリオ・パールマン - ティモシー・シャラメ(入野自由[10])
オリヴァー - アーミー・ハマー(津田健次郎[10])
Mr.パールマン - マイケル・スタールバーグ(星野充昭)
アネラ・パールマン - アミラ・カサール(沢海陽子)
エリオの母。
マルシア - エステール・ガレル
キアラ - ヴィクトワール・デュボワ(英語版)(櫻庭有紗)
マファルダ - バンダ・カプリオロ(伊沢磨紀)
アンキーゼ - アントニオ・リモルディ(箆津弘順)
バンビ - エレナ・ブッチ
ニコ - マルコ・エスグロッソ
ムニール - アンドレ・アシマン(英語版)[注 2](宮崎敦吉)
アイザック - ピーター・スピアーズ[注 3](さかき孝輔)
製作