名鉄3400系電車
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名鉄3400系電車「流線・いもむし」
3400系3403編成(1988年)
基本情報
運用者名古屋鉄道[1]
製造所日本車輌製造本店[1]
製造年1937年昭和12年)[2][* 1]
製造数12両[2][3][4]
運用開始1937年(昭和12年)3月[2]
運用終了2002年平成14年)8月[5]
主要諸元
編成2両編成[6]
軌間1,067 mm狭軌[7]
電気方式直流1,500 V架空電車線方式[8][9]
設計最高速度120 km/h[7]
車両定員92人(座席56人)[8][9]
自重モ3400形:40.50 t[8]
ク2400形:32.00 t[9]
全長19,000 mm[1]
全幅2,740 mm[1]
全高4,100 mm[1]
車体半鋼製[1]
台車D16[8][9]
主電動機直流直巻電動機 SE-139C[8]
主電動機出力112.5 kW
(端子電圧750 V時一時間定格)[8]
搭載数4基 / 両[8]
駆動方式吊り掛け駆動[7]
歯車比2.64 (58:22)[8]
定格速度全界磁時:76 km/h[7]
60 %弱め界磁時:96.2 km/h[7]
制御方式電動カム軸式間接自動加速制御(AL制御)[8]
制御装置ES-515-A[8]
制動装置AMM / ACM自動空気ブレーキ
定速制御回生制動併用[8][9]
備考各データは竣功当初[1][7][8][9]
第9回(1993年エバーグリーン賞受賞車両

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名鉄3400系電車(めいてつ3400けいでんしゃ)は、名古屋鉄道(名鉄)が主に優等列車運用に供する目的で1937年昭和12年)に導入した電車である。名鉄の直流1,500 V電化路線において運用された吊り掛け駆動車各形式のうち、間接自動進段制御器を搭載するAL車に属する。

先頭車の前頭部を流線形状として、前面から側面にかけての車体下部全周をスカートと称する下部覆い板にて覆った外観を特徴とし[6]、名鉄社内においては3400系電車を「流線(りゅうせん)」と呼称した[10][11]。また鉄道愛好家からは主に「いもむし」の愛称で呼称された[11][12]

以下、本項においては3400系電車を「本系列」と記述し、また編成単位の説明に際しては制御電動車モ3400形の車両番号をもって編成呼称とする(例:モ3401-ク2401の2両で組成された編成であれば「3401編成」)。
概要

愛知電気鉄道(愛電)と名岐鉄道(名岐)の対等合併によって成立した現・名古屋鉄道(名鉄)[13]における、合併後初の新型車両として[6]、1937年(昭和12年)3月に制御電動車モ3400形と制御車ク2400形によって組成される2両編成3本・計6両が落成した[6]。当時は国鉄EF55形電気機関車国鉄52系電車国鉄キハ43000形気動車などに代表される、前面形状を流線形とした車両設計が流行しており[6]、本系列もそれを取り入れる形で設計され、旧愛電由来の各路線、通称「東部線[14]」へ導入された[15]。また同時期には旧名岐由来の各路線、通称「西部線[14]」向けの新型流線形車両として850系が導入され[15]、東部線・西部線にそれぞれ流線形車両が導入される形となった[15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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