名鉄一宮駅*
名鉄一宮駅および名鉄百貨店一宮店(2020年)
めいてついちのみや
MEITETSU ICHINOMIYA
名鉄一宮駅(めいてついちのみやえき)は、愛知県一宮市新生にある、名古屋鉄道の駅である。駅番号はNH50。 東海旅客鉄道(JR東海)東海道線の尾張一宮駅と並んで一体的なターミナルとなっており、両駅を併せて一宮市の代表駅となっている。また、両駅をあわせて「一宮総合駅」と称する場合もある[2]。地上駅時代は尾張一宮駅と改札口も共通であったが、1993年2月21日より使用を開始した名鉄駅の高架化に伴い分離された[3]。 名古屋本線と尾西線(津島方面、玉ノ井方面(通称・玉ノ井線)の2系統)が乗り入れているほか、過去には当駅と中島郡起町(現・一宮市起)とを結ぶ路面電車の起線も存在した(現在は名鉄バス)。このほか、かつて当駅の東方に位置した一宮線東一宮駅からは岩倉方面(一宮線。現在は名鉄バス)とも徒歩連絡しており、江南駅前などに行く名鉄バスも発着しており、当駅付近は古くから交通拠点となっていた[4]。 なお、行先表示や放送による案内では単に「一宮」と略して称されることが多い。 2023年3月のダイヤ改正以降、名古屋本線の急行は朝や深夜の一部を除いて当駅で名古屋方面に折り返している。 元々は、尾西線の前身である尾西鉄道が1900年(明治33年)に開業した駅である。尾西鉄道は新一宮から名古屋、岐阜とを結ぶ路線を計画し、岐阜方面は木曽川線(現在の尾西線玉ノ井方面、木曽川橋駅 - 笠松駅間は徒歩連絡)、名古屋方面は中村線(現在の名古屋本線国府宮方面)を敷設したが、(旧)名古屋本線に併合されて中村線は国府宮支線となった[4]。 名岐間連絡路線の建設を継承した(旧)名古屋鉄道は、まず国府宮駅から清洲線丸ノ内駅間を1928年(昭和3年)に繋げて一宮 - 名古屋間を直結させた。1935年(昭和10年)には新一宮 - 笠松間の新線(現 名古屋本線)が開通している[4]。
概要
歴史
年表
1900年(明治33年)1月24日 - 尾西鉄道一ノ宮駅(いちのみやえき)として開業。1900年度中に新一宮駅(しんいちのみやえき)に改称[5]。
1924年(大正13年)2月15日 - 尾西鉄道が新一宮駅 - 国府宮駅間を開業。
1928年(昭和3年)2月3日 - 名古屋方面からの名岐線が開通。
1930年(昭和5年)
駅舎を北へ100m移転新築[6]。
12月20日 - 蘇東線(後の起線)が乗入れ。
1935年(昭和10年)4月29日 - 名岐線が新岐阜(現在の名鉄岐阜駅)まで開通。
1948年(昭和23年)5月12日 - 名岐線を600Vから1500Vに昇圧。
1952年(昭和27年)12月14日 - 尾西線を600Vから1500Vに昇圧。それに伴い起線の乗り入れを廃止。
1963年(昭和38年)12月23日 - 尾西線ホーム1線を撤去[7][8]。
1964年(昭和39年)1月 - 混雑緩和のため本線ホームを拡幅し、下り線を撤去した尾西線路盤へ移設[7]。2面3線となる。
1966年(昭和41年)2月10日 - 貨物営業を廃止し、国鉄線との接続廃止[9]。
1987年(昭和62年)5月 - 自動改札機設置[10]。
1989年(平成元年)3月26日 - 高架化工事に伴い仮駅舎の使用を開始[11]。
1993年(平成5年)
2月21日 - 名古屋本線のホームを高架化[3]。JRの尾張一宮駅と改札口が分離[3]。自由通路供用開始[3]。
12月22日 - 南改札口が新設される[12]。
1994年(平成6年)
駅舎全面建て替え、コンコース開通。
11月27日 - 尾西線の津島方面ホームを高架化[13]。
1995年(平成7年)7月29日 - 尾西線の玉ノ井方面ホームを高架化[13]。
1996年(平成8年)3月 - 連続立体交差事業完成。
2000年(平成12年)11月 - 名鉄百貨店一宮店開店。(旧東一宮駅の場所に有った同店の移転)
2005年(平成17年)1月29日 - 名鉄一宮駅に駅名変更[14]。
2011年(平成23年)
2月11日 - ICカード「manaca」の利用が可能となる。
3月26日 - ダイヤ改正に伴い、豊川稲荷駅発着の急行がほぼ終日当駅発着となり、岐阜方面の本数自体は毎時2本減少。
2012年(平成24年)2月29日 - 交通プリペイドカード「トランパス」のサービス終了に伴い、当駅でも使用を終了する。