この項目では、名誉毀損に関する一般的なことについて説明しています。日本の刑法に定められた犯罪については「名誉毀損罪」をご覧ください。

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名誉毀損（めいよきそん、英：Defamation）とは、他人の名誉を傷つける行為。損害賠償責任等を根拠づける不法行為や、犯罪として刑事罰の対象になり得る。「名誉棄損」とも表記される[1]。

名誉毀損には刑事名誉毀損と民事名誉毀損がある[2]。目次

1 名誉の概念

2 刑事名誉毀損

2.1 ドイツ

2.2 日本


3 民事名誉毀損

3.1 序説

3.2 名誉毀損の客体

3.2.1 法人

3.2.2 死者


3.3 事実の摘示

3.3.1 虚名の保護

3.3.2 人格価値と無関係な事項の摘示

3.3.3 対象の特定可能性

3.3.4 公然性の問題及び伝播性の理論

3.3.5 意見ないし論評との区別


3.4 故意・過失

3.5 損害と救済

3.5.1 損害の内容

3.5.2 損害賠償

3.5.3 謝罪広告

3.5.4 消滅時効


3.6 名誉毀損の違法性阻却・免責に関する法理

3.6.1 真実性・相当性の法理

3.6.2 公正な論評の法理

3.6.3 現実的悪意の法理

3.6.4 言論の応酬の場合の免責の法理

3.6.5 正当業務行為

3.6.6 団体行動権

3.6.7 被害者の承諾


3.7 判例と関連する事件


4 名誉感情の侵害

5 脚注

6 参考文献

7 関連項目

名誉の概念

人の「名誉」は多義的な概念である。
内部的名誉
自己や他人が下す評価からは離れて独立かつ客観的に存在しているその人の真価をいう[3][4]
外部的名誉（社会的名誉・事実的名誉）
ある人に対して社会が与えている評判や世評などの評価をいう[3][4]
名誉感情（主観的名誉）
本人の自己に対して有している価値意識や感情をいう[3][4]

これらのうち内部的名誉は客観的にその人に備わっている真価そのものであり、他から侵害される性質のものではなく法的保護の問題とはならない[3]。法的保護のあり方が問題となるのは外部的名誉と名誉感情である。