名誉勲章受章者の一覧
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名誉勲章

名誉勲章受章者の一覧は、アメリカ合衆国が定める最高位軍事勲章である名誉勲章(Medal of Honor)を受章した人物の一覧である。

南北戦争中、アメリカ合衆国政府は最高位の軍事勲章として名誉勲章を制定した。合衆国の敵対者との戦いの中で、自らの生命の危険を顧みず、また課せられた義務を超える功績を示した軍人に対して授与される。その性質上、死後追贈となることも多い[1]

授与は合衆国議会の名の下に合衆国大統領から行われる。1861年の制定以来、全軍(陸軍海軍空軍海兵隊沿岸警備隊)あわせて3,500名以上の受章者があり、そのうち19名は2度受章している[2]

授与の理由となった戦功に関する記述を含む勲記の内容は定期的に書籍として出版されている。第二次世界大戦後には陸軍および海軍から厚表紙本として出版された。1964年から1979年にかけて、合衆国上院保健・教育・労働・年金委員会(英語版)の元に設置されていた退役軍人業務小委員会(Subcommittee on Veterans' Affairs, 後に退役軍人業務委員会(英語版))は、当時最新のものまで全ての名誉勲章勲記を収録した全集を編纂した[3]。1979年以降、これに対する追記および編集は議会調査局によって定期的に行われている[4]

陸軍における最初の名誉勲章受章者は、南北戦争中の機関者大追跡(英語版)にて戦功を上げたジェイコブ・パロット(英語版)一等兵である。最初の黒人(アフリカ系アメリカ人)受章者は、ウィリアム・ハーヴェイ・カーニー(英語版)である。カーニーは南北戦争の最中、顔面、肩、腕、脚を撃たれつつも、合衆国旗を地面に触れさせずに掲げ続けた。唯一の女性受章者は、外科医として南北戦争に従軍したメアリー・エドワーズ・ウォーカーである。彼女は非戦闘員であったため、授与要件の変更があった1917年には受章を取消されたものの、1977年にはジミー・カーター大統領により回復されている[5]

現在、名誉勲章は1918年に制定された合衆国法典第10編第6241条(合衆国法典第10編第6241条 10 U.S.C.  ⇒§ 6241)に基づいて運用されている。授与対象者は授与要件となる勇敢な行いの時点でアメリカ軍に従軍していなければならないと明確に定められているものの、実際にはいくつかの例外も存在する。例えばチャールズ・リンドバーグ陸軍航空隊予備役ではあったものの、民間パイロットとしての功績について名誉勲章を受章している。原則としてアメリカ軍人のみが授与の対象となるが、アメリカ合衆国の市民権は授与の要件ではない。アメリカ軍人として従軍したカナダ人からは61人の受章者が出ており、そのほとんどは南北戦争での戦功を称えたものである。1900年以降に名誉勲章を受章したカナダ人はわずか4人で[6]ベトナム戦争ではアメリカの市民権を有するピーター・C・レモン(英語版)が唯一のカナダ人受章者となっている[7]


目次

1 19世紀

1.1 南北戦争

1.2 インディアン戦争

1.3 朝鮮遠征(辛未洋擾)

1.4 米西戦争

1.5 サモア内戦

1.6 米比戦争

1.7 義和団の乱


2 20世紀


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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