名札
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名札(なふだ)は、カード状の板または紙に、人名を表示したもの。英語のネームプレート、それを略したネームとも呼ばれる。本人が着用するか、あるいは着用せず机上等に置いて用いられる。本人が着用しない場合は「めいさつ」と呼んで区別することもある。

同じく人名を表示していても、ゼッケンや表札は名札に含まれない。また英語のnameplateは、日本で言うところの「銘板」「街路標識」も含み、name tagの方が日本語の意味に近い。日本で「ネームタグ」と言うと、プラスチックケースに入れた身分証明書に紐を付け、首から下げるタイプのものを指すことが多い。目次

1 使用形態

1.1 本人が着用する場合

1.2 本人が直接着用しない場合


2 業種による運用の差異

2.1 用途の広がり


3 臨時入構時

3.1 ゲーム上の例


4 学校と名札

4.1 名札離れ

4.2 児童・生徒用

4.3 教諭・外来者用


5 ドラマ・漫画・テレビ番組等と名札

6 脚注

7 関連項目

使用形態
本人が着用する場合

裏側または上部にピンあるいはクリップが付いており、それを衣類に留めて用いる。形態は以下のようなものがある。

プラスチック製の板の表面に名を書くか刻むかする。同一者が長期にわたって使用する場合によく見られる。

プラスチック製またはビニール製のケースに、名を書いた紙・布を挿し込む。会合などで数回だけ用いる場合、後日に別人への使い回しが可能なためよく用いられる。

建築現場や警備員・保守点検員の場合、着用するヘルメットに名前を記入するか名前入りシールを貼付することで名札の代用とすることがある。多くの場合ヘルメット後部に記入されるが、これは後方からの安全確保の意味もあり、現場・会社によっては間違いを防ぐために漢字ではなく仮名を用いることもある。
本人が直接着用しない場合

多くはプラスチック製・木製。

出欠を示すために用いる。

板の場合は壁に掛けるか、名札受けに挿し込む。

衆議院参議院本会議では角柱の名札を立てて、出席を表す(欠席で横倒しになっていれば目立たない)。

相撲部屋ではけいこ場に、所属力士の名を記したものが掛けられている。

トンネルの工事現場において、入坑者の有無を確認するために設置する。隧道内へ入る際に白地の状態にし、出た際は赤地の状態に戻す。


プラスチック製のケース(多くはL字状に曲がっている)内に、名を記した紙を差し込む。会合で、着席場所を指定するため用いる。

テレビ番組などでも出演者席にて用いられることが多い。

業種による運用の差異

名札というと、これまでは数センチ程度の長方形状のプラスチック板に姓や事業所ロゴを入れただけのもの(小型)が主流であったが、近年は名刺サイズのものや、それに本人の写真を貼付したいわゆるIDカードタイプ(いずれも大型)が増加してきている。

まず、小型のものは比較的規模の小さな事業所において現在でも多く使用されているが、製造業・建設業・運送業といった業種では大型、とりわけ吊下式であると危険が伴うために大企業であっても小型のものを使用することが多い。一方、大型のものは価格の低下や見易さ、情報量の多さもあってか、特に小売店・飲食店・その他サービス業全般において広く普及し、店名・氏名以外にも簡単なメッセージ(「私、○○係の○○が担当いたします」「笑顔での応対を心掛けます」、初心者マークと共に「新入社員です よろしくお願い致します」など)を入れたり、セール告知や預金キャンペーンなどのPOPを貼付する事業所も見られるようになった。

また、作業の安全性とセキュリティ性の両立(製造業・運送業・交通機関・インフラ系など)、更にはデザイン性も成立させたい事業所(テーマパーク・金融機関・比較的高級なホテル、飲食店、小売店など)では、小型の名札と社員証などのIDカードを併用することがあり、前者は就業中に、後者は守衛所やカードロックシステムにより入退場の認証を受ける際に使用されている。

特に、IT企業・マスコミ・警備業といった高いセキュリティ性が要求される業種や、規模の大きな小売店・医療機関・薬局・介護関連の事業所では、身分や保有資格を証明する手段として常時IDカードを掲示させる傾向にある。併せて、建設業者が機密性の高い施設を新設・改修する際の入出場管理にIDカードを用いたり、作業機械の運転資格証を常時掲示したいという要求の高まりから、保護帽に貼付するIDカードケースや、IDカードそのものを収納できるスペースを持った保護帽も発売されるようになった。
用途の広がり

ソニーでは、社員証に自社開発の非接触型ICチップFeliCaを搭載し、自社ビルへの入退管理に利用するほか、電子マネーEdyも併載、社員食堂における決済などに使用している。この“IDカードと電子マネーが一つになった”システムは、電通ベネッセコーポレーションなど他社や一部大学の学生証でも採用されており、やはり敷地内の食堂をはじめ、対応する自動販売機やコンビニなどで使用されている。

その他、東日本旅客鉄道(JR東日本)のSuicaや、スルッとKANSAI協議会のPiTaPaが搭載されたカード(携帯電話)をオートロックの鍵として使用するというマンションも存在するが、このオートロックシステムは各々異なるFeliCaの番号(ID)を登録し認証する仕組みのため、何か一つでもFeliCa対応カード(携帯電話)があれば、それを鍵として使用できる点が従来の鍵にない特長である。
臨時入構時

一定以上の規模の事業所では、保安上の理由から入口に守衛所を設けて、入構者のチェックを行っている。そこで、その事業所の従業員であれば社員証などの確認を行った上で内部に通している(NTT幕張ビルなど、ICカードを用いた自動改札システムの場合もある)が、それ以外の場合(他社からの営業員・宅配便・製品の納品・設備のメンテナンスなど)であれば基本的に入構証に当たる物を持っていない[1]ため、臨時に「入構を許可された証」を交付しなくてはならない。

そこで、担当警備員は用件を尋ねたり、来客の用務先に内線で問い合わせ確認を取ったり、入場時刻を用紙に控えたりする訳である。一方、来客が渡されるものは、多くの場合は通し番号と「来客」の文字が入った小さなバッジであるが、大型の物も次第に増加しており、やはり胸部に留めるタイプと吊下式のタイプとが存在している。これは従業員用の名札と同じ傾向であり、当然ながら非接触ICタイプも存在する。また、変わった形状のものとして、胸ポケットに差し込むタイプや、葉書程度の大きさの紙をビニールに入れて首から提げるタイプ(競技場に多い)も見られる。自動車で訪問した場合は「駐車票」を渡されることがあるが、駐車位置を指定された場合はその位置に停め、指示のない場合も業務の支障にならない場所に停める。用務中に自車のナンバープレートや駐車票の数字を構内放送で読み上げられ、移動を指示された場合は速やかにそれに従う。

なお、事業所によってはバッジ等と一緒に自身の名前や入場時刻を記した用紙(A6判程度)を渡される場合があるが、その場合は用務先のサインを貰う事が必要である。退出時の処理は、バッジなどを返却し、用紙に退出時刻を記入するのが一般的である。

工場の場合はバッジなどに加え、作業帽を始めとする保護具(保護帽反射チョッキ防塵マスク保護めがね軍手が比較的多い)を配布することが殆どであるが、これは法令や社内の安全衛生規定に依るもので、たとえ臨時の来客であっても従業員同様に着用することを求められる。こちらも「来客用」の表示をしたり、色で従業員との区別を行っている事業所が多い。
ゲーム上の例

ドラゴンクエストVI 幻の大地』 - 後半で訪れることになるロンガデセオの街は「ならず者の街」とも呼ばれており、あるイベントを解決することにより入手できる「デセオのパス」を入口で提示しなければ入ることができない設定である。

サラダの国のトマト姫』 - 第一章において、パセリの森に捕えられた仲間から「ツウコウショウ」を入手し、ゴールである「サラダロアの町」へ潜入しようとする場面があるが、門番に「しゃしんがちがうぞ!」と言われてしまう場面が存在する。結局は、門番の眠っている隙に潜入する。

MOTHER』 - 中盤において、ダンカン工場からロケットを飛ばして線路を塞いでいる大岩を破壊するというイベントがあるが、その工場へ入るために必要な「つうこうきょかしょう」(以下「証」)を門番(なぜか犬である)に見せると「こりゃ、期限切れですぜ、おにいさん。拾ったものだな。」と言われ、戦闘になってしまう。勝利すれば先に進むことが可能であるが、「拾ったもの」という文面からこの証には写真がないことが伺える。

学校と名札

日本の学校、特に中学校以下では幼児児童生徒に対して基本的に名札着用を定めていることが多い。形態も多岐にわたるので、ここではこのことについて述べる。

板状の名札の場合、多くは白色または銀色。学年を枠線や地の色などを学年色にして区別する場合もあるが、中学校などでは別に学年章をつけさせることが多く、全学年が同じ色の名札である場合も珍しくない。また高等学校以上では通常、生徒に名札の常時着用を求めないが、宮崎県のように多くの公立高校でフルネームの名札を着用させている地域もある。

名札ではないが、直に学生服に名前を刺繍している地域もある(沖縄県など)。
名札離れ

かつて(2000年代前半まで)は多くの小学校では児童に登下校時も名札を着用させていたが、現在では犯罪防止[2]など個人情報保護[3]のため、登下校時に外すよう指導する学校や、名札自体を廃止する学校が増えている。


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